宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

錯綜するストーリー、煮えきらぬ観後感@夕刊タカラヅカ

2014年2月28日付 朝日新聞

夕刊タカラヅカに、

花組ラスト・タイクーンの観劇評が出ていました。

蘭寿とむ 円熟「大人の男」の見出しの下に

錯綜するストーリー、煮えきらぬ観後感 の小見出し

朝日新聞の原文は「煮えきぬ」です)

おぉっ! 私が抱いた感想と同じではないですかっ? 

「ストーリーが錯綜。

主軸のないままもつれ合い、終盤へなだれ込む」 記事より

「ブレーディ 中略 その立ち位置に必然性があまりなく

見せ場もないのが悔やまれる」  記事より

「スターとキャサリン関係性もまた消化不良のまま幕が下りる」 記事より

私が感じた観劇後のもやもやを

見事に明文化してくださってます!!

ライター谷辺さんにシンパシーを感じるわ♪

ラスト・タイクーンは、「詰め込みすぎ」という感想を

他のブログを拝見してても多かったように感じました。

・モンローvsブレーディ

・モンローとキャサリンの恋愛

・キャサリンブロンソン・スミス(望海風斗)の関係

・ブレーディの娘セシリアのモンローへの想い

労働組合設立に、共産党員が絡んで…

ややこしいねんっ!

描ききれてないねんっっっ!

という、印象でした。

「大劇場デビューだった生田の迷いや葛藤が、

そのままあらわになってしまった感は否めない」と結ばれています。

その苦境の中、蘭とむさんの円熟味が

モンロー・スターという大人の男にしっくりとハマっている、

と 評価されていて ちょっとホッ 

「今年は100周年という大きな節目。

せっかくテレビや雑誌への露出が増えて世間の耳目を集めても

精度の高い作品がなければ意味は薄らぐ

それ!! kuma_hakushu.gif

私もいつも思ってます。

華々しく宣伝しておいて、コレ??みたいな作品だと

かえって恥ずかしいよ。

ワタクシ、1月6日のナポレオン観劇時に「それ」を感じてしまいました。

東京公演では、完成して、感動大作になっているようですけれど。

「晴れやかな『観後感』で満たして欲しい。

煮えきれぬ思いで大劇場をあとにするなんて・・・」

ライター谷辺さんの モヤっと感が手に取るように分かります。

ちょうちん記事じゃなく

切り口鋭い、正直な観劇評に好感! 

これからの谷辺晃子さんの記事に期待しています!!

これから、世界に打って出ようという宝塚歌劇団ですが。

海外ミュージカルと比較の対象になりうるのか??

世界的レベルに達しているのか??

美しさ、夢の世界、という点では唯一無二の劇団ですが…。

宝塚音楽学校の文化祭の延長と思われないように、

生徒さんは歌唱力UPに努力し、

演出家、作曲家、スタッフの皆さんは

より満足度の高い作品づくりに精進して頂きたいです。

温室で育まれたすみれ達は

外の厳しさを知りません。

ひとつの作品ごとに集められる、

宝塚以外の公演のカンパニーは、

厳しいオーディションで選びぬかれた人たちの一期一会。

宝塚の音高から上がって

ずっと同じメンバーで作品作りをするのとは緊張感が違います

そして、それはまた、スタッフにも言えることです。

初日に演出が間に合ってない、なんて事態は…

蜷川幸雄さんが理事長だったら、灰皿投げつけられるレベルですね。

なんか…最近辛口が続いておりますが、

宝塚への愛ゆえの叫び、とご理解くださいませ。

あ~~~、今日も長くなっちゃった。