今日は 雪組公演 ドンカルロスを観て来ました。
雪組公演が「ドンカルロス」、って発表になった時、 なんでドンカルロスなんだろ、って思いました。
当時の王侯貴族は、
おとぎ話やディズニーの王子様とお姫さまのような
美しい世界ではなく、特にハプスブルク家は、
結婚という手段をもって 領土を広げ 血縁で固めました。
望まない結婚や、近親結婚が繰り返され
心身ともに正常ではない人もいます。
その一人が、スペイン・ハプスブルク家のドンカルロス。
ドンカルロスが、宝塚の演目の主役になり得るのか???と
不思議に思いました。
まず 史実があり、シラーの戯曲があり、ヴェルディのオペラがあり
キムシン(木村信二)の宝塚版がある。
ややこしい!
ここまで変えてしまうんなら ドンカルロスの名にこだわる必要がないのでは?
なまじ、実在の人物を何人も登場させるから
違う!って思ってしまうのよ!
まず、入り口から懐疑的になっている私の観劇感想です、
ネタバレもありますが・・・
それでも読んでみる、という方のみ どうぞ
↓ ↓ ↓
4月5日11時公演は
なんと 花組トップコンビ 蘭蘭と十輝いりすさまご観劇・・・
と思いきや、星組のっ!!
音花ゆりちゃん、どいちゃん(鶴美舞夕)、そして!
こんど月組に異動になるともみん(夢乃聖夏)の同期組が入場!!
私たちと同じ上手サブセン
私たちは9列目、ともみんたちは5列目くらいで
斜め横顔が見えて・・・ともみん、楽しんでるっ!って
なんだか 私が嬉しくなりました
全く別物として観よう、と
まずは、心をニュートラルにシフトして、と。
このお話、要約すれば、
王子・カルロスは自らの行動が元で窮地に立つが、
心を許した仲の 幼馴染で女官のレオノールに救われ
最後は身分が違うけど、結ばれて
二人で遠いところに旅立った、めでたし、めでたし。
ってことです。
宝塚のKちゃんの友人Bさんは号泣。 ハッピーエンドで泣ける、と。
Mさんは、いいお話♪とお気に入りらしい。
ふぅーーーーーん。 そっかぁ~・・・。
カルロスは、幼くして母を亡くし 父王フェリペとも心が通わず
孤独な少年時代を過ごしていた
カルロスと婚約していた イサベルは、政略により 父王フェリペと結婚。
イサベルは亡き妻を忘れられないフェリペとの関係がイマイチ
カルロスの父フェリペはカルロスと 自分の若い妻(イサベル王妃)との仲を疑い
ポーザ侯爵を密偵に立てる
カルロスを想うエボリ公女が、嫉妬して カルロスとイサベルを嵌める
民衆から慕われるカルロスは 父・フェリペがネーデルラントに
圧政を行っていたことに反発を感じている
友人たちと熱い宗教改革の議論を交わすが、異端審問にかけられる
父王フェリペとの確執、イサベル王妃、女官レオノールとの愛、
民衆の心に寄り添ったがために異端審問にかけられ投獄されてしまった事
木村先生が一番描きたかったのは、どれなのか?
いろいろ見どころが有りすぎてどれもが軸になっていない。
散漫な印象をうけました。
途中教会に民衆を集めて タンタタタン♪皆で机を叩いてリズムを取るシーンが
長い・・・
こういうのはカットして もう少し 登場人物の内面を描くなどに
時間を取って欲しかったなー
私としては 全体に盛り上がりに欠ける平板なストーリー展開だと思ったけど・・・
ハッピーエンドで、終わりよければ全て良し、と・・・しときますか?
キムミミのトップコンビは とてもしっくり合ってて観てて微笑ましい♪
ちぎちゃんも貫禄付けてきたし 雪組のトップ体勢も安定期に入って
これからが楽しみですね。
長くなったので、ショーについては、また明日~