さてと、昨日の観劇の感想、今日は第二幕です。
ネタバレ あります、 ご注意あれ~
第二幕の始まりは ちえちゃんの蛇のダンス、と聞いてたから
タカラヅカ絢爛のような蛇のダンスかと思ってたら、
舞台上、 エデンの園の設定の(テスのためにベネディクトが作らせた)舞台で
イブがテス、アダムがベネディクト・・・ ねね&べにが美しく踊ります。
アダムが去った後、イブに金の林檎(禁断の木の実)を渡す蛇の役がちえちゃん。
衣裳もダンスもワイルドな感じで 真っ白なロングドレスのねねちゃんとは
対照的な黒衣装の蛇役でした。
3人の仲を象徴するような幻想的なシーンです
1幕の終わりに11人の仲間がようやくそろったところで、
いよいよ ここから、一気にお話が進みます!
金庫破りも、 ねねちゃんテスれみちゃんダイアナの戦いも
そして テスをめぐる ダニー・オーシャンベネディクトの戦いも。
金庫破りは、映画でのハラハラドキドキをどこまで伝えられるのか、と注目していましたが
イェンが金庫室に潜入し、ダニーとライナスがワイヤーを伝って下りて来るところの演出、
上手いな~ って感心しました
金庫破りに時間を割いてない分、ハラハラドキドキと達成感みたいなものは
映画よりは希薄ですけども
タカラヅカ版は恋愛中心なので致し方ない。
テスのライバル役のれみちゃんが、
愛と青春の旅立ちで見せた「ちょっと嫌な女」役を上手に演じて
お芝居に深みを与えていました。
ダイアナにも 声援を送りたくなるよ~
で、ダニー、テス、ベネディクトの三角関係は
ダニーは 今でも愛してる、と熱い思いで待ち続けていて切ない。
冷たくされても 突き放されても一途なところが女心をホロっとさせますね。
ダニーとは別れる、と言いながらも どこかしら未練を残しているテス。
ねねちゃん、揺れ動く女心を上手に表現していました。
カジノのスロットマシーンの前で
ちえちゃんが、グイっとねねちゃんを引き寄せてキスするところがツボです
(ちえねねファン好み・・・ファン心理を心得るちえちゃんでありますっ!)
地上げ屋まがいの事をしたり、ひどいやり方でのし上がっていくベネディクト。
テスには「ECO活動に力をいれる実業家」の顔を見せ、
裏ではやはりECO活動家の夫婦から大事な森林を奪おうとしている。
映画には無かった筋書きだけれど そのサイドストーリーが加わったおかげで
変化が生まれ、厚みが増して楽しめました。
が!!!
なんといっても楽しいのが マジック&イリュージョン!
ストーリーに絡む、おぉ~!っていう大掛かりなイリュージョンから
クスッと笑える通りすがりの、小ネタ的マジックまで多彩に披露。
楽しい~
フィナーレでねねちゃんが、すごい長く大きいトレインを引いたドレスで下りて来るのですが、
実は下にミニのドレスを着ていて、スカートの部分が階段に置き去りに・・・
それを誰だったか(どいちゃんか? ゆりかちゃん) くしゃっと丸めて大階段上に持ち去るのですが。
くしゃっと丸めて 中から薔薇の花束を出したりするのかと
ガン見してましたが・・・フツーに片付けられちゃいました
エトワールは銀橋下手より ベニがせり上がりでエトワール。
もう、押しもおされぬ「二番手っぷり」!
すごいオーラを放ちながら、フィナーレの始まり。
かわいいロケットと ゆりかちゃん(真風涼帆)たち若手のヒップホップの後は・・・
お待ちかね、男役さんのダンス。 もう、ため息モノ~
センターでキラキラ輝きながら踊るちえちゃんを堪能! やっぱりこれじゃなきゃ!
はぁ~ 眼福、眼福
デュエットダンスは、ねねちゃんがミニのドレスだったのでうっとり感が半減でした。 残念。
(ワタクシ的には たっぷりフレアーのロングドレスの裾をふわりと翻して踊って欲しいの。)
しかし・・・あの映画をよく舞台化できたな、と 小池先生に拍手!
サイドストーリーの絡め方もわざとらしくなく 話に立体感がでてるし
登場人物をうまく増やしていて違和感なく
ジェンヌさんの個性を生かした配役を当てて 人物をうまく描き出していました。
天晴れ!
マイ初日故に 私の中を感動が怒涛のように駆け抜けてしまった。
もっとしっかり自分につなぎとめておきたかったのに・・・
次回の観劇では、見どころは押さえたので じっくり楽しみたいと思います