今年の梅芸の1月公演は 絶対エリザベートだと思ってたのに
モーツァルト!と知ってがっかりしてたんだけど・・・。
この作品 ミヒャエル クンツェ& シルベスター リーバイのコンビ作品
一昨年観たエリザベートや 昨年観たレベッカを手がけた2人なんですね~
しかも大好きな 小池修一郎先生 演出♪
大阪では、5年ぶりの再演だそうです
Kちゃん誘ってくれたし、観とく?と 軽いノリで
大して期待もせずに行ってまいりました
がっ!
思いもかけず、良かった~!!
感動した!!
お席も 実質(前3列オケボックス)4列目センター、有り難や~
視線いっぱいもらいました♪
とにかく出演者全員 すばらしい歌唱力!
主役の井上芳雄クンは2002,2005,2007年のモーツァルト!に続いて
4度めのモーツァルト!で 演技・歌唱力ともに素晴らしい
もうすっかり安定していてベテランの域に入ってる?
劇団四季出身の実力派、 市村正親さん、山口祐一郎さん、吉野圭吾さんの
空気を切り裂いてビンビン届いてくる テナーにも圧倒されます!
(高音部多少苦しそうな箇所あり)
劇場支配人・シカネーダー役の吉野圭吾さんがとても楽しく
異彩を放っていました
芸達者で 目を奪われてしまった~
面白~い! また見たい!!
歌がお上手だとは思ってたけど 大舞台のミュージカルとなると、どう?
なんて心配は吹き飛んで、2人とも澄んだ伸びやかな歌声で聴かせてくれました
が、なんと言っても ヴァルトシュッテッテン男爵夫人役の
元宝塚 香寿たつきさんの歌唱力が抜群!
♪~夜空の星から降る~♪ もう涙が・・・ウルウル
そして その堂々たる歌いっぷりに 魂持ってかれちゃいました!
同時代に生きた才薄き作曲家・サリエリの目を通して描いた映画
「アマデウス」が大好きで 何度もビデオで観てたので分かりやすかったわ♪
舞台では 天才であるが故の苦悩、苛立ち、
そして 父と子の確執などを中心に展開していきます
ヴォルフガングの衣裳だけが
っていうカジュアルなのが面白かった
ポスターの写真通りなのね
ネタバレあり ↓
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ミュージカル「モーツァルト!」では ヴォオルフガングの
才能の化身=象徴として アマデという
神童と呼ばれた幼少期のモーツァルトが登場
ヴォオルフガングの影として いつも傍で楽譜にペンを走らせています
また、ミュージカルでは、 いち早くウォオルフガングの才能に気づき
彼を庇護するヴァルトシュテッテン男爵夫人が登場
映画では出てこなかった 姉・ナンネールも重要な役どころで出ていたり、と
見どころが増えています
才能はあるが 大人になりきれないウォオルフガングは
大司教に仕えて作曲することを嫌い 故郷ザルツブルグを後にする
パリでの音楽活動も上手くいかず
放蕩生活を送り何もかも失くしたヴォオルフガングは
失意のうちに故郷に帰った
行き詰まったヴォオルフガングは次第に自分の影=アマデから
解き放たれ 自由になりたいと願うようになる
が、その才能を認めたヴァルトシュテッテン夫人から
ウィーンで実力を試すよう勧められ
ウィーンに活躍の場を求め移り住む
ウィーンでコンスタンツェと結婚し、 オペラ「フィガロの結婚」が当たって
名声を得たヴォオルフガング。
その演奏会場で 観客の「モーツァルト!」の賞賛の
呼び声に応えるヴォオルフガングを見て
父レオポルトは 息子の思い上がりを感じ 苦々しい思いでウィーンを後にする。
影で経済的に支え続けてきた姉・ナンネールと父・レオポルト。
ヴォルフガングの生き方を嘆きながら 父は亡くなってしまった。
ある時 謎の人物がレクイエムを作曲して欲しいと依頼にくる。
それは 父の亡霊
亡霊にとりつかれ性根尽き果てるまで
レクイエム作曲に入れ込んだヴォルフガング
ついに愛する妻コンスタンツェも愛想をつかし
「あなたが愛しているのは 自分の才能だけよ!」と言い放ち出て行く
一人になったヴォルフガングは 自分の影(才能)に
胸を羽ペンで刺されてその生涯を閉じたのだった・・・・
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はぁ~ 井上芳雄クン 熱演!
モーツァルト!に賭ける、熱い思いが伝わってきました
「出発点で夢を叶えてしまった僕は、表現者として 苦しみながら
運命と対峙するヴォルフの心にやっと近づけたのかも知れません」と
昨年9月 朝日新聞のインタビューに答えて語っています。
幼いモーツァルト=アマデがもつ才能の宝石箱
ヴァルトシュテッテン男爵夫人が、その箱は誰も空けてはならない
それを開けるのを許されているのはモーツァルトだけだ、と
冒頭で父レオポルトに言うのです
最後に その小箱をアマデが開けた瞬間、
モーツァルトの作曲した 数々の名曲があふれるように流れ出し
感動の涙を誘います
そして最後はスタンディングオベーション!
客席も熱気に溢れかえっていましたよ^^
久しぶりに 宝塚以外の舞台を観たけど
やっぱり たまにはこういう舞台もいいもんだね♪
感動をいっぱいもらいました!
ありがとう