あらすじに沿って…第二幕 自分用記録
父の尽力により、また宮廷音楽家に返り咲いたのもつかの間 ドイツ語でオペラを作る、という夢を諦めきれないモーツァルト。当時、オペラと言えばイタリア語、というのが常識だったんですね。
今度こそ コロレド司教(輝咲玲央)はモーツァルトを解雇する! うろたえるレオポルトに対して これで自由だ~と喜ぶモーツァルト。二人の感情が正反対なのが面白いです。
ことちゃんの表情が生き生きとして モーツァルトが乗り移ったかのよう。
音楽の都ウィーンへ。
マンハイムからウィーンへ移り住んだ ウェーバー家と再会。
愛したアロイジアは結婚して身重、父親は亡くなっていて 一家の用心棒に、とモーツァルトは下宿させてもらうことになります。
コンスタンツェは以前からモーツァルトを思っていたので一気に距離が縮まり結婚へ。←かなり端折った~w
国立劇場では、サリエリの替わりに、人気者のモーツァルトの起用を考えていました。
二幕はサリエリ登場で 一幕とはまた違った面白さがあります。
サリエリのいないところで皆モーツァルトを褒め称える、それを耳にしてしまったサリエリは嫉妬の黒い炎がメラメラ。
スレンダーでかっこいいかちゃ(凪七瑠海)がサリエリを演じる、というのも面白いです。
品性卑しいモーツァルトが なぜ敬虔なクリスチャンの自分より いい作品を書けるのか…
モーツァルトに対する嫉妬と尊敬の間で苦悩するサリエリを かちゃが好演。
憎しみの余りに妄想が暴走して 「殺しのシンフォニー」を歌っちゃいます^^;
「後宮からの逃走」や「フィガロの結婚」での国立劇場での上演に、ヨーゼフ二世(ひろ香祐)や国立劇場総監督のローゼンベルク(紫藤りゅう)の横槍が入るのは映画と同じで面白かったです。事実だから当然ですけど、きちんと描かれていました。
モーツァルトが死を意識するようになって 死神からの依頼をうけて 苦しみながらレクイエムを書き上げるところは ことちゃん大熱演で なんだかふっと ことちゃんがモーツァルトに見えました。
死にそうになりながらも 五線紙に向かって…
それぐらい 客席を舞台に引き込む力がありました。
二幕、モーツァルトはコンスタンツェと結ばれたものの、ストーリーはサリエリに重心が移ります。
一幕では モーツァルトとコロレド司教との確執、ウィーンへの旅立ち、ウェーバー一家との出会い、アロージアとの初恋など
二幕は、コンスタンツェとの結婚、宮廷作曲家としてのオペラづくり、サリエリの苦悩、転落していくモーツァルト…と 幼い頃から名を馳せて 輝くばかりの才能を持ちながら 自ら転落していくさまがドラマティックに描かれます。
心震えるようなメロディーを紡ぎ出し、あれだけの名作を残した天才作曲家としてのモーツァルトと、破天荒で、酒好き女好きの品性卑しめの私生活とのギャップが面白く描かれ モーツァルトと言えば「クラシック音楽」でありながら 作品中に流れるのはロック・ミュージカル、というギャップも面白いです!!
この作品は 宝塚的にはモーツァルトとコンスタンツェ、ですが キーパーソンは映画のように サリエリだと思ってます。
最後に サリエリが言う言葉が印象的。モーツァルトは死しても 音楽は人々の心に残り モーツァルトの名前は後世に残る。
サリエリは生き残っても 死んだモーツァルトに勝つことはできない、それがどれほどの苦しみか。才能のない己が身を恨むしか無いという…。
ラストは華やかにオールキャスト揃い踏みで大団円。
ラストシーン、モーツァルトとコンスタンツェの ことちゃん、ひっとんが
目を閉じておでこをくっつけて…幕。
これって~ これって~ 柚希礼音様の「めぐり会いは再び」のラストじゃありませんか!!
なんだか 勝手にそんなところにも感動しておりました。
フィナーレ
灰色の髪色のかちゃとピンク・白の羽根扇の娘役さんのダンスから始まり…
ことちゃん、はるこちゃん(音波みのり)、ほのかちゃん(小桜ほのか)と3人でダンス、
しどりゅー(紫藤りゅう)、極美慎の二人使い…みどころ満載!
なかでもことちゃんを中心に踊る男役群舞がすばらしかったです。
振り付けがものすごく難しそうでしたが かっこよかった~
これからは スピード感のあるダンスをたくさん観れると思うと 待ってたよ!!と叫びたくなります。
ことちゃんとひっとんのデュエットダンス、楽しみにしてました。
今夏の大劇場公演のショー 「Éclair Brillant」の風の精のことちゃんとひっとんのシーン なんか…イマイチでした for me。だから二人がガッツリ組んで踊るところを早く観たかった。
うっとりさせるのは ひっとんの可愛らしいさや寄り添い力の為せる技のように思います。
身長差のあまりないお二人ですが ことちゃんは噂に聴いていたとおり ひっとんをリフト!! そして、回って、回って回って回るぅ~~~♪ 5回は回ってたね! 流石でございます。
ことちゃんの客席降り(前の方だけ)、かちゃの客席降り(前の方だけ)もあるし、生徒さんの客席降りもあるし、お楽しみも用意されていて、最後に温かくて 清々しい気持ちになれる素敵な舞台でした。
石田昌也先生、ありがとうございます!
石田昌也先生のプログラムの言葉から
新生星組の船出にふさわしいように
- コンスタンツェとの出会いのシーンをつくる
- オリジナルでは、二幕からの登場のサリエリを一幕から登場させる
- フランス革命のエピソードも盛り込む
これらの「宝塚化」をドーヴ・アチアさんに許可して頂いたのだそうです。
ドーヴ・アチアさん、懐が深い!
ほんの少しの変更も許さないアメリカ・ブロードウェイ作品と違うところ。
巨人の星のような
石田先生は ステージパパの父・レオポルトとモーツァルトは 星一徹と星飛雄馬にかぶるのだそうです。
宿命のライバルは 花形満(華形ひかるではないw)がサリエリ。心優しい明子姉さんがナンネール、と言った具合。
うむ、よくわかります! 父と息子の関係性も面白いですね。
早く、キャスト別感想書きたいから 二幕はだいぶ端折りました…
キャスト別感想に続く…
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