宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】キャスト別感想@ロックオペラモーツァルト

こちらには、主演コンビ以外のキャストの感想を書こうと思います。

おっと、その前に、いつものように スタッフも書き留めておきます。

潤色・演出:石田昌也

演出補:生田大和 (「CASANOVA」でドーヴ・アチアさんと組まれたのでもう一度)

音楽監督・編曲:玉麻尚一

振り付け:AYAKO、平澤智 百花沙里 

衣装:有村淳

装置:大橋泰弘

 

f:id:kokoro-aozora:20191123143642j:plain

 この、ペンキで書きなぐったような文字、よく見ると ただかすれているのではなくて、キャンバス地に書いたような布地の質感を感じられる文字ですね~💡

キャスト別感想(学年順)

メインキャスト(トップコンビを除く)

・アントニオ・サリエリモーツァルトの才能に嫉妬するイタリア人音楽家】 凪七 瑠海

「かちゃさん、かっこいい!」とお稽古場のトークで礼真琴、漣レイラらが口をそろえる、かちゃ(凪七瑠海)。

確かに。

かちゃは、長らくの月組ダブル2番手で割を食っていた感はあります。

同期の2番手が二人、というのは、演出家も頭が痛かったのではないでしょうか? 2人が2番手を「分け合う」事で配役の魅力が半減してしまいますから。

かちゃは、長身ながら男役にしては小顔で首が長く「男臭さ」に欠けると思っていたのですが、専科に異動されて、「二人使い」から解き放たれてからは ようやくかちゃの個性が見えてきて、「良さ」を感じられるようになりました。(雪娘とのプリプリティータイム効果は絶大でした…^^)

今回、サリエリ役に決まった時は驚きました。えっ? あの、サリエリ?…と。

でも 舞台のサリエリ、黒髪で衣装も黒、モーツァルトに敵対するにふさわしい出で立ちでした。「殺しのシンフォニー」を歌いますが、殺したいほど憎い、けど その嫉妬の炎は内面でメラメラと燃えるだけ。だからこそ余計に苦しさがにじむのですね。好演してました。

89期も今日 明日海りお様が退団されたら残るは3人。気がつけば、学年が上がってきて、存在感も貫禄も「大人の香り」で、達観した感じがあります。

その他キャスト

・レオポルド【モーツァルトの父、宮廷音楽家】 悠真 倫 

まりんさんの父親像、寡黙な中にも 家族を思う気持ち、モーツァルトの成功を願う気持ちが現れていてグッときます。

モーツァルトのためにコロレド司教に己のプライドを擲って必死にすがる姿が胸を打ちます。

モーツァルトをパリに送り出すところ、抱き寄せておいて あと、モーツァルトの両肩をガッシと掴んで、物言わずとも 思いを伝えようとするところは感動的です。


・アンナ・マリア【モーツァルトの母】 万里 柚美

安定の母親役、万里柚美さん。

一緒にパリに行くのも モーツァルトのお目付け役として。そんなことを気にもかけないモーツァルトに翻弄されっぱなし。とうとう体調を崩してしまい…お金も底を尽き、薬代すら捻出できない「天才」をどのような思いで見守ってきたのか‥母の胸中を思うと胸が潰れそうになります。

 

オランジュ皇妃【オランジュの皇妃】 白妙 なつ

アロイジアが出演する音楽会を主宰する高貴なお方。

とてもきれいな鬘に豪華な衣装で登場のなっちゃんも、星組の歌姫らしく ソロの歌唱場面があり、見せ場がありました‥これはいつもどおり。

今回はエトワールも務めてました。安定のキャスティング♪


・セシリア【コンスタンツェの母】 音波 みのり

ブラボー!!はるこちゃん!!

肝っ玉かあさん!というか恐妻w 野太い声には、こぶしが効いてる??って言うほど。舞台人は、滑舌命、ですから はるこちゃんの台詞回し、すごく聞きやすくて、感情が乗っていて、怖いところと媚びるところの使い分けもよかったです!

恐妻家の夫ウェーバー氏は、セシリアに牛耳られていて、それがまた可笑しい。笑える夫婦です!!

娘をダシになんでもやっちゃいそう。

ちらっとレミゼのテナルディエ夫妻を思い出しました。w

はるこちゃんの美しさとのギャップが見どころ!


・コロレド大司教ザルツブルグ大司教】 輝咲 玲央

92期で、真風涼帆がいたときはあまり目立たなかった印象。入団時の成績もそれほどでもなかったけど…

こういう役者さんは貴重!! 男役がみんな王子様だったらお話成立しないから、おれきざき(輝咲玲央)のような、重厚な役どころを演じられる生徒さんは大切にしないとね!

おれきざきは、スカピンのジェサップ(執事)とか、阿弖流為の紀広純(阿弖流為の敵役)が印象に残っています。

今回も 威厳と存在感で見せるコロレド司教、ハマってました!

 

・マダム・カヴァリエリ【歌姫】 夢妃 杏瑠

もうひとりの星組の歌姫、あんるちゃんも お歌の場面多く、安定の使われ方。

映画ではカヴァリエリにもっとスポット当たってましたが、今回はあまり詰め込むと話が散漫になるのでこれぐらいで丁度いいのかも。


・フリードリン【コンスタンツェの父、歌手、写譜屋】 漣 レイラ

レイラくんは、奥さんの尻に敷かれっぱなしで…いや、それ以外にも態度が‥めちゃ面白いです。

長い手足でひょこひょこ歩くだけでも笑えるし 赤毛のカーリーヘア(ロン毛)にシルクハット。

ほっこりさせてくれる清涼剤的存在。フリードリンは、死んでしまうので フリードリンとしての出演は一幕のみですが、キョーレツでしたw

94期は漣レイラくんは 入団成績が3番! 

あの美弥るりか様でも4番で 95期だと水美舞斗、97期だと惜しまれながら今日退団する城妃美伶ちゃん、98期は我が星組のぴーすけ、100期なら宙組のトップ娘役・星風まどかと実力者ばかり。

これからは レイラくんがたっぷり使われる事を祈ってます!

 

ヨーゼフ2世オーストリー皇帝、マリー・アントワネットの兄】 ひろ香 祐

ヒーロー、貫禄ありました。台詞回しがいい!だから 貫禄がでるのでしょう。

真風が「王妃の館」で着てたような 大きな衣装でロイヤル感を出して…同期のことちゃんとの共演、よかったね!

ロミオとジュリエットの新公でのご活躍を思い出したよ~♪


・ヨーゼファ【フリードリンの長女】 音咲 いつき

いつきちゃんは、阿弖流為を最後に娘役に転向、歌唱力があるので ショーでは歌唱場面をもらってますね。

今回はコンスタンツェのお姉さん、長女のヨーゼファ。

ソロ歌唱などはありませんが、いつも母(音波みのり)や姉妹たちとの出番があってよかったです♪


・ローゼンベルグ【ウィーン国立劇場支配人】 紫藤 りゅう

今回のお役では、軽妙に、笑いを取る役でこちらも好演してました。

映画版でも劇場監督は、鼻眼鏡でしたから、よく研究してる感w

この公演を最後に宙組に異動になります、せおっち(瀬央ゆりあ)とNew Waveでダブル主演まで果たしたのに、もったいないですが、宙組でのご活躍をお祈りします。

 

・ランゲ【アロイジアの夫、役者】 朝水 りょう

 「ドクトル・ジバゴ」の時に、かっこいい男役になってきたな、と思いました。

今回は、アロイジアの夫としての場面はありますが 印象薄かったです…

 

・後見人【モーツァルトを恐喝、サリエリの部下】 桃堂 純

これは、美味しいお役をGETだぜ!という感じ。

モーツァルトやコンスタンツェの母・セシリアと絡むお役。ダークな仕事を請け負っている役ですが、巧かった!

ちょっとした仕草、動きが「悪い」感じを醸し出していて。

今まであまり抜擢がなかったタオ(桃堂純)なので、おっ!と思いました。


・ダ・ポンテ【「フィガロの結婚」の脚本家】 彩葉 玲央

れおくんは、可愛いので^^ 5年ぐらい前から注目してましたが重要な場面では使われずでした。が!今回、たくさんセリフのあるお役でよかったですね!

こういう事がきっかけでぐんぐん伸びたりするので 今後も頑張って欲しいです。

 

・ゴットリープ【「後宮からの逃走」の脚本家】 夕渚 りょう

夕渚りょうくんも最近目に留まるようになってきました。今回、彩葉玲央くん同様、セリフも持ち場も多く、石田先生がちゃんと下級生も使ってくださっているのが嬉しいです。

 

・アロイジア【フリードリンの次女、モーツァルト初恋の女性】 小桜 ほのか
ほのかちゃんも歌える娘役さんですが 今までこんなに大きなお役をもらったことがなかったような。

星P変わった? 

歌えない前トップ娘役への忖度で 歌上手には歌わせない方針か、とまたまた邪推アンテナがビンビンしておりましたが、それぐらい実力とお役が見合ってなかった。

今回 アロイジアはモーツァルトの初恋の人、と言うことで一幕ではダブルヒロインぐらいのお役の大きさでした。

「海外ミュージカルでは番手無視」と違和感を覚えることもありますが、海外ミュージカルだからこそ、いろんな生徒さんが活躍できるのですね。一長一短ですね~。

 

・ナンネール【モーツァルトの姉】 桜庭 舞

モーツァルトの成功をひたすら祈る姉を好演。でも故郷・ザルツブルグで父と帰りを待つシーンが多く、モーツァルトの絡みは少ないです。

キャピキャピした、ウェーバー家の4姉妹と違い、落ち着いた佇まいで姉らしい優しさを滲ませて…モーツァルトの成功を伝える新聞を父に読み聞かせて 新聞を愛しそうに胸に抱くところもよかった。

歌唱力のある生徒さんなので、ソロありました。こういうの、嬉しい♪

 

・ジュースマイヤ【元はサリエリの弟子で、モーツァルトの弟子】 極美 慎

きわみしんは、ビジュアルがいいですね~♪ 100期の中で成績は中くらいなり、おらが春、ですが、「ベルリン、わが愛」で新公初主演。100期の中で新公主演はしんくんがトップバッターだったんです。

それまで全然抜擢してなかったのに いきなりの大抜擢に驚きました。上げようと思う生徒に大抜擢は大歓迎ですけど、それまで放置してたくせに、なんなのっ?って ちょっと星組のやり方に幻滅を覚えた記憶があります。

 

ゾフィー【フリードリンの四女】 星蘭 ひとみ

とにかくお人形のように美しいせーらちゃん♪ いつまででも眺めていたくなる美しさは貴重です!

役者の命でもある「声」が…通らない、発声がちゃんとできてない。こういう方はもれなく歌が…。

でも舞台に大輪の花を咲かせるのに一役買ってくれてます。

 

以上が 公式HPに出てる配役ですが、上記に名前のない

・コロレド司教の家臣(大臣)天希ほまれ

コロレド司教とセットで出てくるのでセリフも場面のも今までよりたくさんあって良かったですね!

 

星組の98期は、有沙瞳、天華えま、澪乃桜季、夕渚りょう、天希ほまれ、湊璃飛、華雪りらの7人。

成績上位の3人が「龍の宮物語」にご出演なので 4人がこちらの舞台でちゃんと場面をもらっていて、よかった!

 

ことちゃんがお稽古場トークで離してましたが、今回研1の娘役さん3人もご出演。

研1から ことちゃんの船出の舞台を一緒に作れて嬉しいでしょうね! 心の糧に、これからも頑張ってください!

 

実力派トップコンビがトップになった星組は、これからはどんどんできる生徒さんを抜擢して クオリティの高い舞台づくりをしていただきたいです。

もう、以前のように、謎の抜擢(謎、という時はきっと裏でアレが動いているんだろうと思います)に、もやもやさせられて 星組の舞台から足が遠のくことがありませんように…

 

今回の公演、大阪と東京の両方でお披露目、というのがいいですね!

トッププレお披露目のオーム・シャンティ・オームやウエストサイドストーリーでは、先に東京で上演してから 約半年後に大阪で公演、そうなると キャスティングに変更が生じて、え~~(;´Д`)となることもありますが。

今回は、池袋のBrillia Hallのこけら落とし、というお役も担っているので両方で公演することになったのかもしれないですね。

 

歌って踊れるトップコンビ。コンビ感も思った以上に素敵♪

いい舞台を見せて頂けそうで嬉しいです!

新生星組、楽しみで仕方ないです!! 応援してます♪

 

◆関連記事

【星組】ロックオペラモーツァルト① 礼真琴の歌唱力に唸った! 2019.11.22

【星組】続・ロックオペラモーツァルト② 感想 2019.11.23