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【雪組】西太后役は、専科・一樹千尋、退団者は娘役4名|蒼穹の昴キャスト読み解き

10月1日から始まる雪組公演「蒼穹の昴」。

通常集合日は40日前、とされているので8月20日頃の予定ですが、本日配役と退団者が発表になりました。

 

毎回、退団者の項目をクリックするのに勇気が必要…

蒼穹の昴」退団されるのは…

千風 カレン(90期)🆕
朝月 希和(96期)
羽織 夕夏(100期)🆕
花束 ゆめ(103期)🆕

 

副組長、千風カレンさん…

月組の副組長、88期のなっちゃん(夏月都)も公演中の「グレート・ギャツビー」で退団されます。

上級生の幹部娘役さんも、退団を考える学年なのでしょうか…

 

100期の羽織夕夏ちゃんの退団、惜しい!

優秀な生徒さんの多い100期で入団成績6番、歌上手娘役の証、エトワールもされましたし、歌唱場面で抜擢されてご活躍だっただけにすごくもったいない気がします。

別のご活躍の道を見つけられたのかも知れませんね。

 

103期、首席入団の花束ゆめちゃんの退団にはびっくり!

まだ新公学年なのに… 

同期の夢白あやちゃんが組替えしてきて、路線に入ったので、見切りを付けたのでしょうか…

なんでもできる生徒さんなだけに残念です。

 

ついに出ました!! 蒼穹の昴、配役!!

もう、早く知りたくてウズウズしてました!

主要キャストが多めに出てたので、大体の雰囲気は掴めたのですが、

何と言っても専科さんが大勢特出されるのと、「蒼穹の昴」には、実在の、清朝の歴史に名を刻む人たちが大勢登場するので、どの役をどなたが演じられるのか、と興味津々でした。

 

中でも、ファンが一番知りたかったのは、悪名高き中国三大悪女の一人、西太后

春児が仕えていて、春児に目をかけています

 

個人的には、春児に、「汝は必ずや、あまねく天下の財宝を手中に収むるであろう」と予言を与えた老占い師の白太太。

 

白太太は、みすぼらしい乞食同然の老婆。誰が演じるのか、と。

 

西太后に、一樹千尋さんっ!!!!ほか、専科さん

昨年月組の「桜嵐記」の後醍醐天皇役を「怪演」された一樹千尋さん。

地の底から響くような野太い声で「玉骨はたとえ南山の苔に埋るとも…」の遺言、怖かった…^^;

やはり、西太后を演じるのは、これぐらいの迫力のある演技力が必要ですね。

納得です。

…が、西太后、年老いてはいても女性なので、女役。

一樹千尋さんの女役って、ワタクシが2008年に宝塚を観始めてからは、記憶にないです。

 

衣装は、最高にゴージャスでしょうから、一樹千尋さんの演技とともに楽しみにしています。

 

で、春児に予言を授けた白太太は、小説のなかでは、気の毒なぐらいみすぼらしい身なりの、年齢不詳の老婆、ってことになってて、京三紗さんがちょっとお気の毒。

宝塚では、その辺のビジュアルはうまく配慮してあるのかも知れません。

 

伊藤博文   (汝鳥 伶):

初代内閣総理大臣 日清戦争後、講和条約下関条約)調印。


楊喜楨 (夏美 よう):

文秀(彩風咲奈)の父(舅)、で文秀と同じく帝党、志を同じくしていて、文秀は義父を尊敬していました。

西太后から贈られた靴には、サソリが仕込まれていて…その毒により亡くなりました。

 

栄禄(悠真 倫):

西太后の側近中の側近。西太后の女心を利用して権力を振るった人物

 

上級生は政治の中心に関わる人物

康有為(奏乃 はると):

政治の近代化のために

李蓮英 (透真 かずき):

西太后の寵愛を受けた宦官、太監

袁世凱 (真那 春人):

クーデター計画を西太后の側近・栄禄に密告して、功績を得る

退団のお二人は姉妹のお役

徳齢    千風 カレン

容齢    羽織 夕夏

清朝の外交官の娘で母はフランス人。

西太后の通訳を務めていた姉妹。

個人的に美味しいと思ったお役♪

譚嗣同    諏訪 さき

当初、和希そらくんのお役かな?って思ってました。

ひらめちゃん(朝月希和)の夫役だけど、貧しすぎて、いい人過ぎて観てるのが辛い。

で、最後断頭台の露、って悲しすぎますけど。

玲玲に結婚を申し込むのももどかしいような奥手な青年で、応援したくなる。

しゅわっちは、芸達者なので、その辺、うまく演じてくれそうです。

黒牡丹    眞ノ宮 るい

春児が、宦官として宮廷に上がる前は、老いた宦官たちのいる老公胡同で暮らしていました。そこにいたのが、かつて京劇の名優で西太后に可愛がられていた黒牡丹。

厳しく芸を仕込んだ甲斐あって、春児は黒牡丹の再来と言われるまでに。

あーさ(朝美絢)との絡みが楽しみ!

黒牡丹は「らい病で顔が崩れて京劇の舞台から引退」というのをどう扱うのでしょうか…

王逸    一禾 あお

文秀の友人、ということでトップの咲ちゃん(彩風咲奈)との絡み多そう^^

袁世凱暗殺失敗で捕われるが、お食事運び係の少女・小梅に言葉を教える

お礼に、脱獄を手伝ってくれて自由の身に…

珍妃    音彩 唯

光緒帝には、皇后と二人の側室がいましたが、一番愛したのが珍妃でした。

賢く美しい珍妃は帝の寵愛を受けるけれど西太后の逆鱗に触れ、井戸に投げ込まれて殺されるという悲劇の妃。

浅田次郎さんの蒼穹の昴シリーズで「珍妃の井戸」の著書もありますね。

 

主要キャスト

わざわざ書くまでもないので思ったことなどおまけ的に。

 

春児という役について

もともと、物語の主人公は春児で、今回2番手のあーさ(朝美絢)が演じます。

演出の原田先生は、なぜ、主人公をトップのお役にしなかったのか?

トップスター=宦官は駄目なのか?

トップスター=奴隷、ありでしたよね、花組の「金色の砂漠」。

かえって、同情して、心配して、主人公・ギィ(演:明日海りお)に心を重ねて苦しくなりました。

 

家柄もよく、お金持ちでカッコよくて秀才で、英雄になる、っていう非の打ち所のない主人公もそれはそれでありですけど、

 

どん底を這いずり回ってても、努力で運命切り拓いて最高の地位につく、っていう方がかっこいいし、心掴まれるし、勇気もらえると思うんですよね。

 

8が10になるより、0が10になったほうが感動するでしょ?

 

この記事を書くために春児の生い立ち思い出してたら、やっぱり春児が主人公だな~と思わずにはいられませんでした。

 

本を読んだ限りでは、可哀想すぎるので、トップや2番手が演る、っていうイメージ湧かなかったですけど。

硬派な原田先生らしい題材と恋愛要素ほぼなし

蒼穹の昴」って言うことで、恋愛要素ないのはわかっていました。

蒼穹の昴」の後に、文秀と玲玲は結婚するらしいですけど。(読んでません)

 

咲ちゃんとひらめちゃん、今回で外箱含め5作目ですけど、あまりガッツリ恋愛ないですね。

ヴェネチアの紋章」ぐらい?

宙組トップスターだった、凰稀かなめタイプかな?

 

光緒帝の縣千は持ち味と違う役?

変法だ、クーデターだ、と動いてる御役の方が面白そう。

光緒帝は、帝とは言え伯母の西太后が実権を握っていたので、表立った活躍もできず、袁世凱の裏切りにより、逆に幽閉されるという…

いつも元気いっぱい、縣です!な感じにはならないような?

こういうお役もご自身の役の幅を広げるのに良いですね♪

「Sweet Little Rock 'n' Roll」のビリーや、「夢介千両みやげ」の金の字などグイグイきてましたから。

 

昨年月組の「桜嵐記」でダンサーでアクティブなお役が多かったありちゃん(暁千星)が、後村上天皇を演じました。

今までとは全く違う役どころでとても新鮮でした。

こういう役は、演じる方も、観る方も新鮮でいいですね。

 

文化庁芸術祭賞 参加作品

10月上演の公演が芸術祭賞に応募できます。

10月に公演する雪組に、この作品を当ててきたのも狙ってるな、という感じ。

受賞できれば、ひらめちゃんの退団の花道にもなりますし、この作品で宝塚一本物デビューの原田諒先生の門出も縁起がいいです♪

 

何のスポンサーもついてないですが、衣装や装飾物は豪華なこと間違いなし?

宝塚だからこそできる作品のように思います。

 

それだけに、初日が延期になったり、一部中止になったりしないように祈ってます。

 

コロナ第7波の感染力が強力だから本当に心配です。

原作ファンも取り込めるチャンスですね、楽しみにしています^^