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【雪組】キャスト別感想|『蒼穹の昴』感想続き

雪組公演『蒼穹の昴』初見の感想 続き

キャストに付いて、ファーストインプレッションを書き留めます。

回を重ねる内に、新しい気付きがあって印象が代わったり、生徒さん自身の芝居がこなれてくることもあるので とりあえずの第一印象。

 

⚠️ 感じ方は人それぞれで、感想は個人的なものです。

ご理解いただける方のみどうぞ。

⚠️ ネタバレあります

 

 

 

 

主要キャスト5名

梁文秀    彩風 咲奈

科挙で、最も優秀な成績で合格したのが状元、それが咲ちゃん演じる梁文秀。

架空の人物ですから、政治の表舞台に立つ、というより、実在の人物と絡みながら変法を進めていく役。

なので、昨日もちらっと書きましたが、大勢のキャストと絡んでセリフも見せ場も歌唱場面も多く、大活躍、のイメージ。

それぞれの場面の役作りも大変ですし、専科さんとの芝居もあり、果敢に頑張っていますね♪

 

咲ちゃんの代表作になるのだろうと思います。

こんなに大勢の専科さんとお芝居できるのはまたとない学びの場でもあるので、すでにトップと言う立場ですが、さらに成長できたのでは?

 

原作ファンも多い名作の主人公入れ替えで、違和感あるかな?とちょっぴり心配してましたが、全く違和感なし。

観たままに、すーっと入ってきました。

 

李玲玲    朝月 希和

トップ娘役退団公演ですが、中国北東部の片田舎で、糞拾いで糊口をしのぐ極貧の少女…っていう…orz

途中からきれいなチャイナドレスですけど…

原田先生が『蒼穹の昴』を演る、と決めたときから、もうこんなお役の運命。

キャスト表を見ても、娘役が演じられるいいお役が殆どない今公演。

芸術祭賞のためには、予算度外視的 豪華衣装とセットで、娘役には涙を飲んで頂く作戦かな、と。

 

ひらめちゃんは、健気に、文秀をお慕いする玲玲役。

少女期から、大人の女性への変貌も鮮やか(衣装もがらりと変わるし)で、一番印象的なのは、譚嗣同(演:諏訪さき)とのやりとりですね♪

ほのぼのとしたシーンが少ないので、すごく温かい気持ちになる場面。

 

李春児    朝美 絢 

今公演で、2番手で研14のあーさが、春児というお役を演じるのはすごく難しかったのでは?と思います。

役作り的に少年ぽく演じていて、咲ちゃんとの年齢差を出すためでしょうか、身長のある咲ちゃんはヒールのある靴、あーさは小柄なのに、わざとぺたんこの靴を履いているのでいつも以上に身長差があり、それが年齢差につながっていて、可愛い^^

 

太白白(演:京三紗)の予言を聞いて、明るい未来を思い描いている春児のキラキラした目が印象的でした。

貧乏すぎて未来の見えない春児が、希望の光を見出しているのが切なくなるほど。

本当に可愛い^^

 

ラスト、日本へ旅立つ文秀と玲玲を見送りに来る春児。

紅牆に囲まれた道の奥に春児が現れた途端、感情が揺さぶられて…

船の上から、声をかける文秀の言葉を必死で受け止める春児が可愛くて切ないです…

    
順桂    和希 そら   

西太后をして「あの女」と呼び、一刻も早く政権の座から引きずり下ろしたい順桂。

怪しい阿片窟の奥で爆弾を作ってもらう、という件もきちんと描かれていました。

そらくんのソロ歌唱場面がすごくかっこよくて…銀橋の真ん中で立ち止まり上からのスポットライトを浴びて、まるでトップさんのようでした。

そらくんのお歌、最高に耳福!

 

順桂の亡くなり方が、身を挺して爆弾の上にかぶさって幼子の命を救ったことになっていたのが泣けますね… 

  
光緒帝    縣 千     

本当にいいお役♪

場面転換で幕が上がり、紫禁城・太和殿が神々しいまでにゴージャスなセット。

その大階段中央の玉座に座るあがちん。

西太后の垂簾の聴政で力発揮できず→親政→西太后のクーデターで幽閉される

…と激動の人生の光緒帝

いつものあがちんの持ち味と違うお役ですが、その控えめ具合が新しい魅力になっていました for me

  
ミセス・チャン    夢白 あや        

他のキャストとは毛並みの違うお役、ミセス・チャン。

あやちゃんに合ってますが、出番が少ないです、私が見つけられたのは2回。

多分、新公で西太后役をするから、本公演では軽めのお役なのかなと。

それにしても物足りなすぎるお役です。

専科さん6名(メインの凪七瑠海含む)

白太太    京 三紗

原作では、乞食同然の占い師・予言もできる老女。

彼女の言葉が文秀と春児に歩むべき一筋の道を示したのです…

いいお役。

京三紗さん、グッジョブでした^^

 

伊藤博文    汝鳥 伶

ユーちゃんさんの出番も多くないですが、ラスト付近のセリフが印象的。

「人間の力をもってしても変えられぬ宿命など、あってたまるものか」

原作本の中にあるこの言葉を原田諒先生の胸に深く刻まれたのだそうです。

日本公使館でこう語る伊藤博文を演じるユーちゃんさんのセリフまわしが胸を打ちます。

どんな人生でも、人間の力ほど尊く強いものはないのだ、と納得。

 

西太后    一樹 千尋

とにかく存在感、台詞回し、素晴らしい!

専科さんの真骨頂!

もしや、ダブル主演では?と思うほど、目が釘付けの、セリフに集中!で素晴らしいです。

専科中の専科(トップオブトップ、みたいなもの)。

 

西太后は、強権を発動するだけでなく、頤和園に引退する「引き」の美学も知っていて、世間では権力の座にしがみついてたように思われている西太后も、実のところ、可愛い光緒帝に、こんな辛い思いをさせたくなくて頑張っている、ふうに描かれています。

 

原作では、西太后が悪女のように思われることになったのは、西太后の悪事を書いて本国に記事を送っていたトーマス・バートン(演:壮海はるま)のせいだ、ということになっています。

 

楊喜楨    夏美 よう

専科さんの中で、一番出番が多く印象的なお役。

西太后に引退勧告を言い渡すなど、かっこいい場面多数!

恨みを買って原作では下賜した長靴に仕込まれたサソリ毒で亡くなりますが、宝塚版は、そんなまどろっこしいことはせず 一発の銃弾に斃れます。

ここは、セットも印象的で、バックの格子戸の中国らしい文様が、舞台に影となり落ちて2階から観ると素敵です。

そして、格子の向こうに夕暮れの紫の空と街や木のシルエット…美しいです…

 

栄禄    悠真 倫

西太后の寵愛を受けて、いっぱい悪いことしてのし上がってきたがお咎めなしで。

いかにも下心ありそうな、企んでいそうな表情がお上手なまりんさん^^

専科さんは、お芝居がお上手なので、拝見してて本当に楽しい^^

 

李鴻章    凪七 瑠海

実在の人物、ものすごく忙しい人だった、という原作通りの場面もあり面白かったです。

その他の政治的場面は、私がぼーっとしてたのかあまり印象なしです。

 

メインキャストではないけれど目立ったお役

袁世凱    真那 春人

実在の人物。

役は多いが、出番が少ない生徒さんの多い中、出番も多いし、憎まれ役(裏切り者)で印象的、美味しいお役。

まなはるの芝居は硬軟、自由自在で今回もいい感じ^^

岡圭之介   久城 あす

あすくんは、至るところで目にしますw

ラストなんて。。。日本公使館で、文秀が安全に旅立てるよう目くらましにマンパオを着て文秀になりすまし、記者たちを欺くシーンでバーンと真ん中に登場してライト浴びて目立ってました^^

 

安徳海   天月 翼

初日にキャトルのサイトでブロマイド見て誰かわからなかった!

西太后の寵愛を受けた後、落ちぶれて廃寺「富貴寺」で胡弓を弾く 元宦官のおじいさん。

役作り最高ですっ! 捨て身のメイク! あっぱれです!

春児は、安徳海から、宦官の心得や宮中のさまざまなことを教わった、いわば師匠。

 

譚嗣同    諏訪 さき

いいお役! 「蒼穹の昴」ファンのヅカともさんは、譚嗣同って聞いただけで泣けてくると…

ひらめちゃん演じる玲玲に片思いしてて、その後結婚してもなんだか初々しいというか遠慮がちな譚嗣同が可愛いの♪

 

変法は茨の道、生きるか死ぬか、生きるのは辛い、俺は簡単な道を行く、と言って処刑されます。

もう、ここ泣ける〜

咲ちゃんが銀橋を上手に捌けて行くのだけれど、あなたは大変な道を行くのね、とおもうとまた泣ける

 

黒牡丹    眞ノ宮 るい

かつて西太后の寵愛を受けた京劇の役者・黒牡丹。

左目に布を当てて、隻眼設定、それがまた色っぽい^^

あーさと2人で演じる京劇「挑滑車」は気合入ってて、指導の先生からもお褒めの言葉をもらってます。

 

王逸    一禾 あお

今回飛躍的に良いお役。

光緒帝にお目通りする、科挙成績トップ3の一人として、咲ちゃん、そらくんとともに時々登場。

一気にお顔が売れました♪

これからも頑張っていただきたいです^^

 

鎮国公載沢  咲城 けい

星組から異動したてのさんちゃん。

出番は多くないですが、パーティ場面など、軽いノリが信条載沢役は、割と印象に残ります。

 

トーマス・バートン    壮海 はるま

個人的には、よく目に飛び込んできます。

長身だからか、明るい芝居に目が行きます。

 

他にもフィナーレのこととか語りたいですが、今日はこの辺で。