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【雪組】蒼穹の昴 初見|宝塚ならではの豪華絢爛な舞台、激動の清朝末期がドラマティック!

2022年10月11日11時公演を観てきました。

 

当初の初回観劇が、20日過ぎなので、それまで待てない!!と初日の評判をTwitterでチェックして、10月1日の夜にゲットしたチケットで観てきました。

 

本は読みましたが、感想は書いてません…っていうか書けないわ私には、壮大過ぎて…

 

だから、この文庫本4冊、単行にして上下2冊のボリューミーな内容を2時間半に収めて舞台に載せようという原田諒先生の意欲、あっぱれです!!

学生時代に読んでファンになり、いつか演出してみたい、と思っていたそうです。

原田先生の作品への愛が、このような作品として結実し、それを観ることが出来て幸せです。

 

史実がベースになっており、実在の人物が大勢登場しますので、架空の人物の梁文秀や李春児も血の通った人物として生き生きと描かれていました。

 

今公演は、主演の咲ちゃん(彩風咲奈)の出番、セリフ膨大で大変だったのでは、と想像しています。

いろんなキャストとも絡んでいますから、お稽古も忙しかったのでは?

咲ちゃんの代表作となるべき作品に思います、咲ちゃんも、そこを意識して、熱く取り組んでいるのでしょうね。

 

『桜嵐記』の後醍醐天皇に続き、若き皇帝(天皇)のバックで力を持ち続けている存在という西太后役、一樹千尋さんが、いつもながら素晴らしい。

いつまでも、舞台を締める役者として宝塚でご活躍願いたいです。

 

 

⚠️以下、ネタバレ含みます、ご注意ください

 

圧巻の舞台装置、衣装

蒼穹の昴』という演目を宝塚歌劇で上演できて本当に良かった!

これほどまでにお金をかけた絢爛豪華な衣装、舞台装置は他では観られないと思います。

 

物語世界に引き込んでくれるのがセットと衣装です。

 

実物に忠実に作られたセットだから、清の時代にタイムトリップできます

今までに、何度も宝塚で舞台装置を担当してくださってる松井るみさん。

 

いつもは抽象的だったり、デザイン性の高いものにされているそうですが 今回は、よりリアルに表現、実際の紫禁城の門や装飾にもこだわられたそうです。

 

「太和殿」の扁額も忠実に、玉座の豪華なこと!

龍の彫り物なども、忠実に再現されたそうです。

大階段を使った、玉座の間は緋毛氈を敷いたように見えますし宝塚大劇場ならではの横幅の広い舞台に載せると赤と金で中国らしく、立派で華やかでした。

松井るみさんは「宝塚歌劇の場合は、華やかな場面はどこまでも派手にできるので楽しい」とプログラムで語っておられます。

さすが宝塚、だから好きなんだ〜♪

 

中央に鎮座するのが、光緒帝=縣千、いつもながら美味しいお役をもらってます^^

横に侍っているのが、中国三大悪女の一人、西太后(演:一樹千尋)。

 

豪華な衣装に負けない存在感のあるお二人。

 

豪華な衣装と言えば、有村淳先生

蒼穹の昴』を演る、と聞いて私が一番心配していたのは、辮髪でした。

後ろに垂らした三編みの髪以外は剃り落としているのでどうするのかしら?と思ったら、原田諒先生と相談して辮髪はやめたのだそう。

 

衣装は、時代考証が大変だったようです。

そして、生地は可能な限り中国から調達したそうです、すごいこだわり!!

官吏の種類によって違う刺繍、官位によって違う帽子の先の石、「嘘」があってはいけないので、気を使いますね…

刺繍には膨大な時間がかかっているそうです。

そんな豪華な衣装を観るだけでも価値があります。

 

音楽は「壮大」が持ち味の玉麻尚一先生

曲がすごくいい!

壮大なスケール感を出すのがお上手な玉麻尚一先生の作曲。

一幕ラストで、咲ちゃん(彩風咲奈)が歌いながら銀橋をわたる曲が胸に来ます。

1回目なので耳に残ってないですが、何曲か、素敵な曲がありました。

 

日清戦争の場面の曲も素敵で、ここのダンスシーン(振り付け:麻咲梨乃)と相まってぐっときます。

 

今日、帰りにソリオ宝塚を通ったら、ストリートピアノで『蒼穹の昴』の曲を弾いてた方がいらしたような? 音だけが聞こえて来てちゃんと観てないのですが…。

 

映像は石田肇さん

西太后離宮頤和園や、文秀・春児・玲玲の故郷、静海の情景などを、単色で、墨絵のような筆使いで描いた背景画が雰囲気にあっていて素敵でした。

 

ひゃ〜 全然本編にたどり着けない!

 

キャストについて

この作品には、歴史上の人物が多数登場しますし、小説の中でしっかり描かれてた人物でも、舞台では出番短いです。

 

登場人物が多いのでそれぞれに時間を割いていたら2時間半では収まりきらないです。

原田先生も、断腸の思いで削ったセリフがいっぱいある、とプログラムに書いておられます。

 

主人公の梁文秀(彩風咲奈)と西太后(一樹千尋)が見せ場が多く、

2番手役の李春児(朝美絢)は出番少なめながら、印象的なシーンが多いですね。

 

専科さん6名ご出演。

専科さんの貫禄は、一朝一夕で身につくものではなく、これまでの経験とフェアリーなので年齢関係ないといえど、

年を経たからこそ熟成された旨味がにじみだすのだなぁ、と感慨深かったです。

ありがたいです!!

今回美味しかった、メインキャスト以外のお役

これは、感じ方人それぞれなので、その点ご理解いただきたいです。

 

⚠️専科の6名も除く

 

岡圭之介         久城 あす

安徳海          天月 翼

譚嗣同          諏訪 さき

黒牡丹          眞ノ宮 るい

王逸           一禾 あお

鎮国公載沢        咲城 けい

トーマス・バートン    壮海 はるま

 

以上、7名と主要キャスト、専科さんについての感想は、本記事、長くなりますから別記事にて書き残します。

 

好きな演出とか、語りだしたらキリがないので、今日はこの辺で…一旦切ります。

 

 続き ↓ 

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