全国ツアー公演『ブラックジャック』初日映像を観ました。
『ブラックジャック』は1994年が初演で、30年近く前に上演された作品。
当時人気のワンツー、ヤンミキ(安寿ミラ・真矢みき)のコンビ感が良かったらしいですね。
正塚晴彦先生の作品は、照明が暗めなのに、衣装がモノトーンで…それはそれでクールでスタイリッシュなのですが、全体的に舞台が暗い。
「ブラック・ジャック」連載開始50周年のメモリアルイヤーのスタートの2022年11月に初日を迎えるということで、この作品に決まったそうですね。(宝塚歌劇公式HP 作品紹介ページより)
そういう理由ではなく、全国ツアー公演では、各地方のお客さんに来て頂き、ひいては、本拠地宝塚歌劇を観に来ていただきたい、という思いがあるはず。
こんなコロナで閉塞感のある時代だからこそ、カラッと笑ってハッピーになる明るい作品がいいのに…と思うのですが。
別箱公演は、一から作らずに済む再演ものが多いです、そして、たくさんの作品を残されている柴田侑宏先生の作品が多いですね。
2020年にコロナでリスケになりましたが、全国ツアー公演の予定だった雪組の『炎のボレロ』も柴田侑宏先生の演出で…配信で観ましたが、1988年の初演以来、32年ぶりの再演。
今まで、再演されてなかったのも納得の作品でした…『フィレンツェに燃える』もです。
《2021年の全国ツアー公演》
1991年花組初演
1985年星組 初演(1995年花組 2009年花組 2015年雪組 )
宙組『バロンの末裔』正塚晴彦演出
1996年月組初演
《2022年の全国ツアー公演》
2013年宙組初演
1975年雪組初演
1994年花組初演
宝塚歌劇は、スターさんのアピールが重要なので、作品は重視してないのかしら?
今回、月組のお芝居は正塚晴彦先生演出、ショーは三木章雄先生演出、と古希超えの先生がタッグを組まれているので、若々しさ不足を感じました。
昭和から平成を経て、令和の時代なので、再演するにしても、時代の感覚にあった作品で、また観たい!と思ってもらえる作品選びが重要だと思います。
劇団には、そのへんのリサーチもよろしくお願いしたいです♪
出演者の魅力と作品力 その2つが両輪となって初めてうまく走るのだと思ってます。
ダンサーが抜けた、ショー『FULL SWING!』
なんだか寂しい印象なのは、華やかなショースター、ありちゃん(暁千星)がいなくなったから?
銀橋の3人の場面、ちなつちゃん(鳳月杏)、ありちゃん(暁千星)、ゆのくん(風間柚乃)だったのが、
ダンサーのちなつ&ありちゃんが抜けたことで、ものすごく印象が変わりました。
ちなつちゃん、ありちゃんの抜けた後をぱる(礼華はる)やるねくん(夢奈瑠音)が務めていますが…見慣れないせいかもですが、物足りない…
おとなしいめなのか、もう少し弾けてもいいと思います。
月組の4人並びはこれでいいのか?
5組のキラキラカルテットは…↓
月組だけ、トップと2番手の学年の逆転現象があります。
2番手と3番手の学年差が8期、これは珍しくはないのですが、
就任時から、退団へのカウントダウンタイマーが作動しているトップのれいこちゃん(月城かなと)が卒業されるとき、ちなつちゃんが上がるのか、
もし、ちなつちゃんがトップにならなければ、100期のゆのくん、101期のぱる、102期のあみちゃん(彩海せら)…と1期差でびちびちに続くとも思いにくいのですが。
3番手、という重要ポジションまで育てたありちゃんを星組に出したので、今後の月組の番手がどうなるのか気になります。
踊れるスターを補充してほしい、と初日映像を観て思った次第。
以上私見です。
違うご意見の方も多いと思いますがご容赦願います。