観てこられた方が、口を揃えて楽しい、と仰っている月組のコンサート『G.O.A.T』、
期待に違わぬ、というより、
期待以上の、まさに「楽しい」コンサートでした!!
みんなキラキラしてました、それと言うのも…
.目.次:
出演者全員で作り上げた、ひとりひとりの顔が見えるコンサート
「出演者全員で作り上げた作品にしたい」という月組トップ・月城かなと様の熱い思いを形にした故。
今回、宝塚で初演出の三井聡先生の功績も大きいです!
芝居の月組、と言われますが、演出の仕方が絶妙で楽しくて見せ場いっぱい!!
宝塚では観られないような演出も新鮮で見入ってしまいました。
全員で作り上げた感は、最下級生に至るまでいろんな役割をもらっている「見せ場」で伺えました。
幕開けから、みよっしー(柊木絢斗)がMCで目立っていましたし、若手のご活躍から、月組の今後もうっすらと見えたように思いました。
石田昌也先生のプログラムの言葉より…
プログラムにれいこちゃん(月城かなと)満載!
見開き2枚
片面4枚のれいこちゃんのお写真!
美しい…GOAT!
石田先生、冒頭に、月城かなとは頑なに「謙虚」を貫いた、と書いておられます。
全員で作り上げた作品にしたい、とあえて「ワンマンショー」「リサイタル」という呼称は避けたのだそうです。
組子思いのれいこちゃんが愛おしいよ。
れいこちゃんのご卒業前のコンサート、ということもあり、武道館(出演者13〜15人)、という前例もあります、と石田先生が提案されたそうですが
可能な限り下級生も出演させ勉強の場を与えることも宝塚の使命!
と35名でのコンサート。
コンサートにしては多いな、と思ったのですが、こういうことだったんですね。
管理人的好きな場面
だらだらと時系列に書いてしまうと長くなるので、好きな場面をピックアップ…
白の衝撃
まず、音楽がいい!! 高橋恵先生の曲、なぜだか心をえぐられるような緊迫感のある曲やノリのいい曲で引き込まれました。
導入部分は、ぱる(礼華はる)。
お歌お上手になりましたね、たくさん場面を与えられ、いいポジションに置かれるようになり、自覚もできていると思うので今後のご活躍が楽しみ。
White Nightの場面、Seishiro先生の振り付けの場面は、腕の振りが面白く、うみちゃんがナウオンステージで、一音一音に手の振りがはめてある、と言っていたとおり、音楽と手の動きが絶妙にマッチして見ごたえのある場面でした。
ストーリー性があり、娘役さんたちにれいこちゃんが翻弄され、落とされる(せり下がる)という駆け引き、緊張感に息するのを忘れます^^
White Night Festivalは、男役さん、客席降り!
一星慧くんや爽悠季くん、一輝翔琉くん、雅耀くんが近くに^^
キラキラオーラ半端なく!楽しかった〜♪
月ノ塚音楽学校
映像使って笑わせる工夫や、本日のクイズや、お楽しみがぎゅぎゅっと!
本日のクイズは、月組に175センチ以上の生徒さんは何人いるか?という問題。
正解は6人ですって!
最近は、長身の宙組に並ぶ、長身の生徒さんの多い組になっている月組。
番長・風間も笑わせてくれるし、超遅刻のスケバン?ちなつちゃん(鳳月杏)は…
英語訛のある月城先生が面白いw
で、先生が机をバン!って両手で叩くと、生徒さんたちがちょっと衝撃で腰を浮かす、というのを演ってまして…ここ客席参加場面。
れいこちゃんが、初日のご挨拶でお客様にも参加していただいて…というのはこういうことだったのか、と。
客席、一斉にシートから10センチぐらい腰を浮かして、一体感がでるのが楽しい♪
最後に男役さんがお着替え登場して、組んでる娘役さんのセーラー服を一瞬にして剥ぎ取り、タンゴ。
れいこちゃんとちなつちゃんのタンゴ、とても素敵で、月ノ塚音楽学校から一転、大人のムードに。
こういう仕掛けもいいですね。
Sophisticated Rubrum(ベニカエデ)
幕が上がったら、うみちゃんが板付きで待機。
その赤いスカートが、後ろの階段の中程まで伸びていてすごく印象的…
男役さんが裾を持ち上げると薄くて大きい布はふわ〜っと空気を孕んでおぉっ!
スカート部分が外れて…黒い衣装だけになり…娘役さん加わって、赤い扇を持っておどります。
ここがまた、音楽と振り付けがいい!! 素敵な場面でした。
(音楽:太田健、振り付け:三井聡)
愛はるかに
れいこちゃんの独唱、すごくすごく心に染みました。
ド派手に弾けるタイプではないれいこちゃんだからこその、染みる一曲。
本日、星組の暁千星、天華えまのお二人がご観劇
今日は月曜日、宝塚がお休みの日だから、誰か観に来るかしら?と言ってたら、ありちゃんとぴーすけが観に来てました。
それで、みよっしー(柊木絢斗)がナートゥダンスを踊ったんだ、って納得。
別の場所で観ていた友人が、月ノ塚音楽学校の黒板に「大蛇丸」ってヘビの絵が描いてあった、と教えてくれました。
大蛇丸は、ありちゃんが月組時代、れいこちゃんのトップお披露目公演『今夜、ロマンス劇場で』で演じたお役ですね。
今日、ありちゃんご観劇を知って誰かが描いてくれたのですね、素敵なお心遣い、ありちゃんも気づいたかな?
三井聡先生の起用大成功!
正直、またお願いしたいです!
目新しい振り付けや構成にわくわくしました。
デュエットダンスがわりのトップコンビでCheek to Cheek、
フィナーレのかわりの全員でSing,Sing,Sing
月城かなと、鳳月杏、風間柚乃の3人のハモリが聞ける「WINDING ROAD」も聴かされました。
外部のコンサート、っていう雰囲気でした。
冒頭の芝居仕立てでは、久しぶりにれいこちゃんの四乃森蒼紫観れました。
雪組時代より貫禄ついて堂々たる姿は本当にかっこいい。
袖から滑り出てきた剣心は…風間柚乃くんでした^^
語り尽くせない『G.O.A.T』
これ、大阪公演だけだなんてもったいない…
1人でも多くの方に、ライブ中継、ライブ配信を観ていただきたいわ。
三井聡先生こそがGOAT! スタッフ覚書
監修・演出 石田昌也
構成・演出・振り付け 三井聡
作曲・編曲 手島恭子、太田健、高橋恵、麻吉文
振り付け 御織ゆみ乃、原田薫、Seishiro
振り付けに原田薫さんとSeishiroさん。
原田薫さんは、柚希礼音さまのコンサート「REON JACK」に初回から参加してくださっていて、地球ゴージャス『ZEROTOPIA』でもご一緒されていた振付家さん。
そう言えば…今日、『REON JACK5』の情報が解禁になっていましたね
原田薫さん、宝塚では『夢千鳥』でも参加されていました。
Seishiroさんは、初めてお聞きするお名前。妖艶なダンスを踊っておられる所をネットで観ました。
今公演では、私が一番好きな場面、うみちゃんと娘役さんたちがれいこちゃんを翻弄する白の衝撃 White Nightの場面を担当しておられます。
Moonlight Ladyたちが歌い踊る「顎で受けなさい」や月ノ塚もSeishiroさん。
原田薫さんは、娘役さんの「Apasionado!!」男役さんの「白の衝撃 White Night Festival」.
中詰の白の衝撃の場面は、文字通り、衝撃的かっこよさです!!
31場面中、
宝塚の振付家 御織ゆみ乃先生が 8場面
原田薫さんとSeishiroさんが3場面ずつ、
そして、三井先生が17場面!
監修の石田先生いわく、三井先生は構成・演出・振り付け・作詞と4刀流のご活躍だったそうです。
現在、東京建物Brillia HALLで上演中の『イザボー』(望海風斗主演)、東京宝塚劇場で上演中の雪組『FROZEN HOLIDAY』の振り付けも担当されていたのでお忙しい中、素晴らしい作品を生み出してくださいました。
れいこちゃんの雪組時代、新公時代も含め、膨大な資料に目を通して歌い踊るだけではない、「芝居の月組」らしさも出されていて…
過去作品が垣間見えて楽しかったです!
Satoshi Mitsui is the GOAT!!