宝塚ファンは、贔屓の生徒さんを中心に観ている方が一番多いと思っていますが…
作品や舞台裏が気になる方もいらっしゃいますよね?
私は、舞台裏を見るのが大好き、CMのメイキングを紹介する番組なども好き。
種明かし的な面白さもありますし、プロセスを見るのもワクワクします。
タカラヅカ・スカイ・ステージでは、各公演ごとに
『ステージ・ドア』という番組で、装置や衣装など、お稽古場のレポートとはまた違う角度で公演にアプローチしています。
前回の『ステージ・ドア』は、昨年の星組『1789』。
約1年ぶりに、花組の『エンジェリックライ』『Jubilee』の『ステージ・ドア』が放送されるようなので、楽しみにしています。(今日のファーストラン、録画逃しました…)
先日放送された
タカラヅカQUEST-宝塚歌劇を創る人たち-#10「装置・背景・幕」の録画を観ました。
宝塚の舞台は株式会社 宝塚舞台の方が作っておられます。
装置・背景・幕は大道具と位置づけられているものですね。
今までも、裏方のお仕事はスカイステージで何度も観てきましたが、いつ観ても面白いです。
個人的趣味で記録しておきます。
ご興味あれば御覧ください。
装置
40分の1のサイズで描かれた図面を元に、立体化していく作業は大変で、平面を3Dにする時のイメージは演出家、デザイナーの先生がたと詰めて作っていくそうです。
大掛かりなものなので、失敗は許されないですね。
綿密に計算して作って、出来上がりを想像しながら楽しんで作っているそうです。
星組の今公演『Tiara Azul -Destino-』のティアラ型の装置には、★が8個ついているのだそう。
数まで数えたことなかったけど…
これは、ことなこが「8作」ということにちなんだ数なんですって、竹田先生の愛。
いろんなところに演出家のこだわりが盛り込まれているんですね。
今回、太陽の顔がバックにも上手、下手の壁にもついていますが、これはアルゼンチンの国旗から採用されたもの。
上手下手の太陽は、目がキョロキョロと動いているのは…気づいていました。
ちょっと気持ち悪かった (笑)
ありちゃん(暁千星)たちがガールハントに行く場面だったと思います。
装置は、『RRR』の虎の装置からトップのこっちゃん(礼真琴)が登場する場面では、舞台稽古の時に、拍手が起きたそうです。
『ディミトリ』のリラの花から登場するこっちゃんも素敵で…装置が一気にファンを夢の世界に引き込む役割を果たしていますね〜^^
そう言えば大階段、宝塚100周年の時に、過去の大階段の歴史をなにかの展示で観ました。
そうそう、50段もあった頃があって…今の2倍近いのですが、1段が浅かったのでしょうか?
圧巻だったことでしょう、客席からわぁと声が上がったそう。
今の大階段は26段でコンピューター制御で2分で出せる…というのは割と有名ですね。
普段は後ろの壁に張り付いていて、前に出したら、後は固定するだけ♪
大階段は、宝塚歌劇の象徴とも言える、自慢の装置ですね〜♪
背景
こちらも40分の1のサイズのデザイン画を大きく広げて描いていかれます。
立ったまま棒の先に付けたチョークで下絵描き。
ベタ塗りをした後に、また下絵描き…
背景担当の中には、造形物を発泡スチロールで作っている方もいらっしゃいます。
彫刻や、建物の装飾なども同じ部署が製作されるようです。
あまりに大きすぎて、イメージ捉えにくそうですね、
少し離れたところから観てデザインどおりかを確認しているそう。
幕
衣装と違い、細かい工程は少なそうですが、
ひたすらあの大きな布を年季の入った工業用ミシンで縫う姿が映りました。
布もあこまで大きいと縫うのは重労働ですね…布が重いから。
直線縫い、猛スピード!
布地も伸縮性のあるものや、艶のあるものは気を使うし、
分厚い布は、ミシンを使えないので「手縫い」!だそうです、大変!
あの大劇場にドレープの幕…気が遠くなる布の量。
和物なら、暖簾や幟なども作るそうです。
紗幕に公演をイメージした電飾をつけるのとか、観たかったですが、シンプルな幕の話オンリーでした。
作業期間は1ヶ月
昨年来、パワハラ、過重労働が問題視されてきた宝塚歌劇団。
スタッフにもパワハラがある、と言われていましたが、
過重労働問題もありそうですよね…
演出家の要望に答えるためにオーバーワークになっていないか、以前から気になっていました。
初日は絶対に動かせないので、万が一作業が遅れていたら、遅くまでかかってもやるしかない。
大道具は生徒さんの安全にもかかわるので気を使われていると思います。
10月1日に装置デザイナー補助を募集していました。
宝塚大劇場公演、東京宝塚劇場公演、宝塚バウホール公演等、宝塚歌劇公演の装置デザインに関する補助業務、その他装置に関連する業務請負。
デザイナーは宝塚歌劇団で、実際に作業されるのが、㈱宝塚舞台所属?
宝塚舞台が過重労働でも、宝塚歌劇団はお咎めなしなのか、労基は両方の仕事をチェックしているのでしょうか?
我々ファンは舞台に夢を見せていただいています。
よりリアルに、作品世界を描き出してくれる舞台装置。
ナビゲーターのひろ香祐、澪乃桜季のお二人も、装置に気持ちを上げてもらって助けてもらっている、と話していました。
リボンのような幕が下りてきた時の音で、あ!始まる、と思うとさきちゃん。
舞台上でなければわからない、リアルを教えてくれました。
ん〜、全然書き足りないけど、今日はこの辺で…