宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】新生星組、礼真琴が育てた星組が頼もしいと感じさせてくれた別箱公演

先週、10月5日、7日、11日。

 

星組の別箱公演を、ライブ配信やバウホールで観ました。

 

絶大な人気を誇った実力派トップスター 礼真琴さんが退団されて2ヶ月。

 

こっちゃん(礼真琴)ロスに襲われるのか…と構えていましたが…

 

 

こっちゃんの、退団後のコンサートが発表されて少し落ち着きました。

 

こっちゃんが選ぶお仕事の傾向もうっすらと見えてきたので落ち着けているのかもしれません。

 

『ダンサセレナータ』で礼真琴の薫陶を受けた組子が実力発揮

後を継いだありちゃん(暁千星)は、礼さんの後を継ぐんだ、というプレッシャーや気負いなどもあったと思いますが、

 

全国ツアー公演『ダンサセレナータ』では主人公のイサアクをのびのびと演じていて良かったです。

 

スカイステージの「NOW ON STAGE」では、ありちゃんが尊敬する柚希礼音さんが演じたお役を演じる、ということで

すごく踊ってらっしゃる、自分たちにできるだろうか…と言っていましたが…

 

トータルで、個人的には、今回の方がレベルが高かったように思いました。

 

今公演では、歌唱と芝居が格段に充実していました。

見応えがあったので引き込まれました。

 

2012年の『ダンサセレナータ』は劇場で5回も観たのに全然惹かれず、曲も思い出せずでした。

実際、スカイステージでもあまり放送されていなかったように思うのですが私の勘違いだったらごめんなさい。

 

『ダンサセレナータ』は舞台がクラブでトップダンサーが主人公、ダンスシーンがふんだんにある、というダンサートップ用の演目。

それでありちゃんのプレお披露目になったのでしょうけれど…

 

結果、ダンスもいいけど、歌唱と芝居が素晴らしかった。

 

描き出されるドラマを表現する演技力がまず大事。

そして、登場人物が心情を歌い上げる歌唱力が大事。

ダンスは目に楽しく、場を華やかにしてくれますが、ダンスだけでは芝居は成り立ちませんから。

 

前回の公演より良かったキャストをピックアップしてみると…

 

イサアク    暁千星

モニカ     詩ちづる

ホアキン    瑠風輝

ローザ     小桜ほのか

アンジェロ   蒼舞咲歩

ジョゼ     碧海さりお

アンジェリータ 綾音美蘭

ルイス     大希颯

リタ      乙華菜乃

カロリーナ   茉莉那ふみ

 

なんと、重要どころの10キャストが以前より、歌唱力、演技力が勝っているように感じました。

(私見です、個人的好みも入っているかも知れません)

メインキャストが全員歌えるって、こんなに芝居に厚みが出るのだ、と再確認。

 

こっちゃんが星組の実力を底上げしてくれたのだな〜と感謝。

そして、星組のみんながすばらしいお手本を前に、ブラッシュアップした結果がでているのだな、と頼もしく思いました。

 

若手中心の『アレクサンダー』でも安定感がすごい!

3番手の天飛華音くんの東上公演初主演の『アレクサンダー』は、アレクサンダーの成長物語であり、

父との確執、重臣の企み、ヘタイロイとの友情、サーヌとの出会い、妹・クレオパトラのサーヌへの嫉妬、ヘファイスティオンの特殊能力とアレクサンダーとの信頼関係…

ヘファイスティオンと同じ能力を持つアレクサンダーの母・オリュンピアス。

様々な人間関係が色濃く描かれています。

 

皆さん安定していて巧い!!

とくに芝居がいいですね〜 へっぽこがいない!

ストレスフリ〜〜〜〜〜!!

 

役者は声、です。

不安や恥じらいや迷いがあるとしっかりした声は出ません。

 

みんな滑舌よく、お役を生きていて素晴らしかったです。

上級生も下級生も、かのんくんを盛り上げ、支え、いいカンパニーでした。

 

先日書きそびれましたが、美稀千種さんの悪っぷりがねっとりとして巧いですね〜👏、みきちぐさんがこういう黒い部分をどんと引き受けてくださるから、

プリンスがより輝くのですよね!

 

同様に、小心者の国王フィリッポス王のひーろー(ひろ香祐)も巧かった。

 

小劇場公演だったので、みんなのお顔が見えて楽しい公演でした。

 

組子が半分でも見応え十分、大劇場公演が楽しみ

10月5日に、予想の上を行く『ダンサセレナータ』に感動していたわけですが、

ちょっと待て。

 

これ、組子半分で、『アレクサンダー』組もいるよね、星組どんだけ充実してるの??って思いました。

 

2026年のお正月公演でみんなが顔を揃えた時、どんな盛り上がりを見せるのか楽しみです。

 

4番手までのキラキラカルテットが頼もしい!

ワタクシ、よく4番手までの「キラキラカルテット」を並べたり比較したりするんですが、

お芝居でもショーでもその他の活動でも、4番手までの実力がすごく大事だと思ってます。

組の顔なので、キラキラ度も男役度も要求されますが、

歌って踊って芝居するお仕事なので、やっぱり舞台スキルは重要です。

 

星組は

暁千星、瑠風輝、天飛華音、稀惺かずとの4人。

 

実力派揃い、すごすぎない??

 

ありちゃんの同期のもえこ(瑠風輝)が異動してくると聞いて想像つかなかったけれど、『ダンサセレナータ』を観たら、今後が楽しみで仕方ないです。

 

ありちゃんともえこ、お芝居もいいし、歌唱もいい!

 

同期同士の阿吽の呼吸は、かつてのれいまい(柚香光・水美舞斗)を思い出します。

 

だれも予想だにしてなかったもえこの星組異動ですが、大成功ですね。

 

『アレクサンダー』で難役に挑戦した稀惺かずと

アレクサンダーに僕の分身、とまで言わしめるヘファイスティオン。

アレクサンダーの影の部分をになっていて、君は僕の太陽、僕のすべて…と歌い上げます。

 

アレクサンダーの声を聞いて何度と無く彼の危機を救い、重臣たちの噂話を聞いて情報収集したりと人の心がわかる、未来が見える能力でアレクサンダーを支えているという役どころ。

ヘファイスティオンは、アレクサンダーに友情より愛情寄りの感情を抱いているので

アレクサンダーがサーヌに惹かれていく様も手に取るようにわかってしまい辛いのです。

人の心が読めてしまうというのは便利なようでいて、なんと残酷なことか、と知らされました。

 

私情を悟られないようにして、アレクサンダーに尽くすヘファイスティオンの健気なこと…感情移入してしまい苦しかったです。

 

稀惺かずとくんのお芝居に心を重ねることができました。

 

それぞれのお芝居がお上手だと引き込まれますね。

 

芝居が大根だと引き込まれるどころか、気になって気になって全くお芝居を楽しめなくなってしまいます。

 

別箱公演はまだまだ公演中ですが、早い段階で星組の2つのカンパニーのお芝居を観て 「こっちゃんの星組」を継承してくれているのを確認できてとても嬉しく頼もしかったです!

 

今後の星組にも期待大ですっ!!