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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【星組】『アレクサンダー』配信視聴 感想|主要キャスト3名が巧い!

10月8日の水曜日にバウホールで『アレクサンダー』を生観劇してきました。

 

観劇直後から、ライブ配信も絶対に観る、と心に決めていました。

 

観て良かった〜♪

個人的に、歴史ものが好きなんだな、と、この頃ようやく自覚ができました。

 

⚠️ 以下、ネタバレあります、ご注意ください。(自分用の記録も兼ねてます

 

歴史の時間に習った出来事が舞台で描かれるのが楽しい

写真でしか、銅像でしか観たことがなかった人物にセリフを与えることで

生き生きと動いて、お役(人物)に命が吹き込まれるのを観るのが楽しくて♪

 

それぞれの人物が、他のお役と絡むことで人物像が立体的に立ち上がってきます。

演出家が書かれたセリフが、役の人となりまで浮き上がらせて、演じる生徒さんの持ち味と演技力で、更に説得力が増しますね。

 

今公演は、かのアレクサンダー大王の若かりし日の出来事が描かれていますが、

ヘタイロイの一人、ヘファイスティオン(実在の人物、稀惺かずと)と、傭兵・サーヌの描き方が興味深かったです。

 

これがアレクサンダー大王か💡

かのんくん(天飛華音)の金髪の王子が、ワタクシの中のアレクサンダーとイメージ違いだったのですが。

力強く演じてくれて、アレクサンダーが兵士たちから指示されるのも納得の立ち姿でした。

負け知らずのアレクサンダー大王は、連勝でマケドニアの国土をどんどん増やしていきました。

太陽のような、と形容されるところは、

ルイ14世と重なる所があります。(贅沢はしていない^^)

 

父王・フィリッポス王(演:ひろ香祐)との確執があるところも、見どころで、ここでぎゅっと惹きつけられました。

 

フィリッポス王は策士のアッタロス(美稀千種)に懐柔されて、歳の離れたアッタロスの姪と結婚することに。

この結婚で世継ぎができるとアッタロスは王宮内での権力を盤石なものにできます。

 

婚礼の宴の席でアッタロスを責めるアレクサンダー。

アッタロスに謝罪を求めるフィリッポス王。

断るアレクサンダー、追放を言い渡すフィリッポス王…

ここの流れは息をも吐かせない展開。

正義感あふれるアレクサンダーがかっこいい!!

 

傭兵サーヌの役どころが興味深い

女性でありながら、あの時代に、傭兵のリーダーとして戦いを挑んでくるという稀有な人物。

宮廷の侍女に興味のないアレクサンダーは、自立していて、志を同じくするサーヌに惹かれていきます。

アレクサンダーのサーヌへの想いが強くなってきても、女性扱いされることを拒むサーヌ。

そんなサーヌが徐々に女性としてアレクサンダーに心を開いて行くところが見どころ♡

 

るりはなちゃんは、サバサバしている強い女性が似合います。

今回は娘役ながら立ち回りもあり、長い剣も槍も使いこなし大活躍。

難しいお役なので、誰でもが演じられるお役ではないような??

娘役2番手の面目躍如で頼もしい👏

 

主演に相対するお役は、宝塚では「恋」の対象であり、「女性らしさ」が描かれますが、この作品では異色のヒロイン。

それ故の難役ですが芝居に厚みをだしてくれています。

死の影がちらついていることを知らされても怯まない。

 

「たとえどんな運命が待っていようとも、自分の人生は自分で選ぶ!」

く〜〜〜っ やられる!

 

最期は本望でしたね…

 

ヘファイスティオンの人生について考えてしまう程に魅入られた

この難役を生み出してくださった赤石路代先生にまず感謝。

本日お誕生日だそうです、おめでとうございます^^

 

強くて立派な太陽のような存在のアレクサンダーの分身とまで言われて影の部分を担っています。

 

不思議な能力=人の心が読める、未来が見える

 

これは、便利なようで辛いでしょう。

ヘファイスティオンの不思議な力で、幾度となく窮地を免れているアレクサンダー。

 

そんなアレクサンダーに、友情以上の複雑な想いを抱いているヘファイスティオン。

だから、アレクサンダーがサーヌへの想いを強くしているのを身近で感じてしまい苦しいのです。

 

このお役、稀惺かずとくん、表情、セリフ回しでヘファイスティオンの心情をこちらまで苦しくなるほどに表現していました。

声がきれいなので、セリフが聞き取りやすく、お歌もお上手でした。

 

2幕ではアレクサンダーの妹・クレオパトラと叔父のエペイロス王の結婚式で、アレクサンダーを亡き者にしようとするハウサニウス(羽玲有華)に不思議な力でフィリッポス王を襲わせるのでした。

黒い力を使ってしまったことで懊悩するヘファイスティオン…胸が苦しい。

 

Brave Heartとフィナーレ

サーヌはいつか生まれ変わったら、アレクサンダーの国に生まれてくる、と言い遺します。

サーヌがどこに生まれてきてもいいように、アレクサンダーは領土を拡大したのだ、と。

そう来たか。

 

テーマ曲 Brave Heartが胸熱。

みんな生き生きと歌っています、星組、いいなぁ…

 

そしてフィナーレのダンス、男役中心、娘役中心、デュエットダンス、とシンプルでわかりやすい。

若手のみんなの顔が見えて楽しいです。

男役のダンスが超絶カッコよくて!!幸せなひととき。

今後の星組も楽しみです!

 

なんか…書きそびれている気がするけど、何かあれば追記します。

 

最初、タイトルに黒い役のふたりも巧い!と入れてたけど、長くなるので割愛します。

美稀千種さんもひーろー(ひろ香祐)もお上手でした。