『HiGH&LOW -THE PREQUEL-』の装置打ち合わせの場面
ハイローには鏡というモチーフが必要。
各チームの個性が一発で分かるような装置をお願いした、と。
「これだけ詰める演出家がおるかというぐらい精力的やね。
音楽もせなあかんし踊りも考えなあかんし 全部考えなあかんでしょ。
美術部門でこれだけ詰める、それだけする人ってまず野口さんと田渕(大輔)さんくらい」
と大先輩の装置デザインの大橋泰弘先生。
お客様に空間をちゃんと埋めたものを見ていただいて満足していただくために 我々は1分1秒退屈させてはいけないと思う。
素晴らしい!!
大劇場奈落下作業場
裏方仕事を見るのが好きなのでワクワクしました。
バイク試乗風景が移りました^^
ハイローでは、ハーレーダビッドソンが重要な小道具。
バイクは借りてカスタマイズもして細部に拘ってあり、リアルに出来ててご満悦^^
ハンドルやクラッチ、ブレーキなど、ものを見てみないとわからない部分があるが確認できてよかった、と安堵。
中学時代に宝塚・演出助手に応募したエピソードに笑った!
稲葉先生も筋金入りのヅカファンだというのは、ミライ演出家#1で紹介されていましたね。
野口先生も負けずに熱いです!
野口先生のこれまで
1983年神奈川県出身、2006年宝塚歌劇団入団。
真風たち92期生と同期なんですね。
中学2年の時に初めて『誠の群像』『魅惑II』を旧東京宝塚劇場に見に行くと、ずっと映像で見ていたものと全然違うリアルが目の前にある、という感動を得たそうです。
映像と生観劇は、全く別物ですね。
血が通った人間が作る舞台、そのライブ感がすごくいい、だから病みつきになる。
先生、観劇帰りに歌劇を買って開いたら「演出助手募集」が出ていて、年齢制限がなかったので、応募したそうです!
その後、連絡がないので宝塚歌劇団の総務課に電話したら、「すみません、中学生はちょっと…」と。
野口先生、面白すぎます(笑)
もっと研鑽を積まねば。。。と、演劇を学べる大学に進学(日大芸術学部)。
大学時代には十数本 舞台作品を主宰したそうです。
卒業のころに歌劇誌を開いたら、またしても「演出助手募集」の文字。
運命ですね♪ 一発合格!
藤井大介先生の演出助手につくことが多かったそう
当時は、プロデューサーとか、制作の方がやるようなことも演出助手がやっていた時期があったのでお忙しかったようですね。
最初の3年は、時間の使い方 効率を考えるのが大変だったそう。
助手につく作品を自分の作品のように、全うしようと決めているそうです。
ターニングポイントは『A-EN』
『A-EN』の演出をされたときのあーさ(朝美絢)とありちゃん(暁千星)との3人写りの写真も出ました。なぜか、3人とも裏ピース(海外では人を侮辱するサイン)…orz
それまではクラシカルなイメージの「宝塚とはこうあるべき」というよそいきの自分でやっていたのが、
A-ENで同世代の先生方(三井聡、桜木涼介、清家一斗)と自分たちのやりたいことを話し合って突き詰めることができるようになったそうです。
同年代の先生方と横のつながりを持つ野口先生、頼もしいです。
そういう世代の人たちが、中心になって舞台を作ってらっしゃるんですね。
野口先生のポリシー
◆宝塚の舞台で大切なこと
夢をみられること、現実逃避できること。
生活感を出さないように、時を忘れてもらう
◆生徒と接する際、心がけていることは
リラックスしてもらい、緊張せずに自分たちのパフォーマンスを最大限出してもらえるように心がけているそう。
偉い!
真風も一緒にお仕事していても優しさや思いやりを感じて温かい先生だなと感謝しています、とコメントしていました。
◆演出家のお仕事は膨大
前回、稲葉先生が何百回も曲を聞いて、歌詞を書くのだとおっしゃってて、すごい努力されているのを知りました。
野口先生は自宅のリビングに大きいホワイトボードをおいて、構成など書き込んでいるんですって。
ご飯食べたりお茶をのんだりしながら、ホワイトボードを見て、こうした方がいい、と感じたらすぐに書き換えたりしているそうです。
多岐にわたって、考えをまとめて、指示を出していかないといけない。
大変な作業ですね…
寝食忘れて、の勢いですね^^;
そんな生活が3ヶ月続くのだそう…すごい!
ショーなどはひとつの作品だったら1000曲ぐらいの曲は聴くし、美術の資料とかもスーツケース2個分ぐらいになるそうです、
どんな大きさのスーツケースかしら?
いろいろなものを見て、自分というふるいにかけて残ったもの、野口先生フィルターをかけて残ったひとかけらをお客様に見せる、それこそがオリジナリティだ、と先生said
『HiGH&LOW』舞台稽古は超ハードスケジュール!
裏方さんと考えた綿密なスケジュールが流れていました…
11:20 M1 位置決めから始まり、
13:53 昼休憩 53分とか、分単位、細かい!
17:53 夜休憩
21:00 終了
2回休憩はあるものの、長丁場!
出演者もスタッフさんも…お疲れさまです!
背中にコブラの所属していたMUGENのマークが入ったTシャツを着て、汗を拭くときは…真風さんの『FLY WITH ME』のタオル、と見せてくる先生、可愛い♪
スタッフの野口先生評
振り付けの麻咲梨乃先生評。
仕事がとても早い!
仕事をするときには資料が全部揃っている、という状態で話がくる。
たくさん詰め込みたいから、努力する、とおっしゃっていた野口先生だけに、時間を効率的に使ってらっしゃるようですね。
野口先生の演出では、スタッフ集合というのがある(他の先生にはない)。
そこで、こういう作品にしたい、という先生の熱い思いを語るところから始めるのだそう。
宝塚愛がすごいのでファンの心理やファンがどういうものを求めているかを熟知している野口先生。
「もっとこうしたら、ファンの方が喜ぶから!」とアイデアを出されるそうです。
スターさんが稽古場に出てきたら、誰よりも拍手してしまうようなピュアな気持ちで作品造りをされている。
温かいな、野口先生。
雪組『ODYSSEY』舞台稽古へ 梅芸に向かう野口先生は、
彩風咲奈の名前にちなんで 花が咲くっていうイメージ、と花柄のシャツで現れて。
生徒思いな先生♪
今後の展望
海外の洋物のショーを担当したいそう。
海外公演の洋物のショー。
こんな時代ですから、実現はいつになるかわかりませんが、もし機会があったら…
どんな作品になるのかあ、興味あります!
オリジナルミュージカル作品もいくつかストックがあるのでやってみたい。
わ♪ 楽しみです!
『ON THE TOWN』では学びがあったのでまた海外ミュージカルにも挑戦したいそう。
今夏、宝塚歌劇団とLDHを結ぶという大変な役割を果たされた野口先生。
今、一番ホットな先生ですね!
『ODYSSEY』の再出航『HiGH&LOW』のお稽古時期が重なり大変だったと思います。
6月には『FLY WITH ME』もありましたし、昨年後半からこの1年、大忙しの野口先生。
これからの宝塚を担っていく、情熱と愛のある先生だな、と番組を見て思いました。
お体に気をつけて頑張っていただきたいです。
いや〜、面白かった! この番組好き〜♪