スカイステージの番組、タカラヅカQUEST-宝塚歌劇を創る人たち-#6「衣装」を観ました。
今回は、星組の『RRR』の衣装について、MC:ヒーロー(ひろ香祐)で、オレキザキ(輝咲玲央)と小桜ほのかちゃん演じるスコット総督夫妻のトーク。
舞台裏を知りたいので興味深く視聴しました。
今回は、宝塚の衣装にフォーカス♪ しかも星組!!
楽しかった〜♪
目次:
ファン時代から着てみたいと思ってた衣装は??
輝咲玲央:黒燕尾
憧れのスターの衣装を切れたりするのは嬉しいけれど、やっぱり黒燕尾。
入団したら、自分の身体にぴったりのものを作っていただけることに驚いたそう。
すごい!
それで、どの生徒さんも体にピッタリの黒燕尾を着ているんですね。
憧れのスターの衣装、というのは、衣装の裏に「おかき」と呼ばれる布が縫い付けられていて、そこに着用したことのあるスターの名前が書いてあるそうです。
同じ体格なら、この衣装をあの方も着てたのか…と感激して、頑張れそう!
小桜ほのか:真っ赤なドレス
『うたかたの恋』の舞踏会のドレスも
ヒーローから、お二人に着てもらいたい衣装は
小桜ほのか:カルメンの衣装を着て欲しい
足で裾をさばきながら床に円をかくように踊るの、素敵♪
輝咲玲央:日本物の武士 切腹前の真っ白の衣装で髪はざんばらに落として…
役柄もシチュエーションも経験したことがない、とオレキザキ。
加藤真美先生の『RRR』衣装制作話
ワタクシが大好きな加藤真美先生が声だけ出演。
映画がもとになっている作品。
キャラクターを、宝塚としてアクション映画らしくかつファンタジーぽくと演出家からの注文があったそうです。
ビームとラーマ、舞空瞳ちゃんのお役… キャラクターをどういうふうにデフォルメするかを考えて、
コスチュームの外観をガラリと変えたそう。
そう言えば、ビームはゴーンド族らしい衣装、ラーマはベージュのインド警察、真っ赤な軍服、で映画とはかなり違っていて…二人の衣装での対比も明確でしたね。
インドの神話も入っているので、インドの神様からインスピレーションを得て参考文献を調べたそうです。
現実と空想の世界を融合具合をどこでマッチさせるかがいちばんの肝。
ビームとラーマ
水と炎、対峙したキャラクターのビームとラーマは演出家が注目されてたそう。
二人をテーマとした形にしたい、と。
ビームは水に濡れてるような雰囲気 ラーマは燃えてるようにして欲しいとリクエストされたのだとか。
軍属の人たち怖い感じに
インドの人々はイギリスの占領下で虐げられてるのでリアリティを出すために
リモートでデリーの方とつないでもらって サリー屋さんと交渉したそうです。
コロナだったので、ということは、昨年の5月以前に衣装の買付をされていたのでしょうか?
半年以上前から、着々と衣装の準備は進んでいたのですね。
今回特にアクション、ダンス 激しい動きが多い作品なので、
衣装で締め付けないようにするか、
身軽な衣装にするわけにもいかないから その塩梅を、生地を見てからデザインを考えたそうです。
好きな衣装は?
オレキザキ談
ルートビームの衣装素敵!
ビームの火事の場面、全体が真っ赤な照明になっている中、こっちゃん(礼真琴)一人白の衣装で戦ってるのでかっこいい、好き♪
エプロンをつけた自転車修理屋さんのこっちゃんかわいい^^
こっちゃんは、今公演で、あの衣装が一番好きなんですって。
エプロンは、初日に追加になったそうです^^
ほのかちゃんは…
ラーマはじめ赤軍服が好き♪
軍服についている星の数にもこだわり、紺色の軍服がお気に入りのオレキザキ。
サッシュや袖のモチーフも繊細に作ってあるそう。
勲章にも名前が入っています。
総督夫人のキャサリンの衣装は、白襟が印象的。
加藤先生がディズニーヴィランズをイメージしてデザインされたそうです。
パーティの衣装のマントは新調。 その場でデザインされたそう
サリーの生地をプリーツ加工して作ったマントです。
加藤先生がサリーの衣装のデザイン画も描かれたり、
パーティ場面は、インドから持ってきた生地をつかったそう。
・衣装は役作りに助けられているそうです
興味津々!衣装係の仕事
生徒さんの体にフィットするように修正したり、本番中に着替えのサポート 出演者を最高に美しく見せるのが指名。
男役のパンツの裾を前は靴にかかるので短めに、後ろは長めに、脚長効果を狙った補正
衣装課 80名
背負い羽根、帽子、靴、床山、かつら
衣装の制作、準備、メンテ、 公演中には着付けや早変わりなどのオペレーションも行う…のは知っていました。
衣装を管理するチーム、衣装の材料の発注、総務的なチームもあります。
公演中は15名でオペレーションをおこなっているそうです。
舞台稽古では本番同様に衣装を着用し、実際に動いて照明があたった時、
早変わりした時、修正がでるので、 最終の通し稽古までに仕上げるそうです。
早変わりが間に合うように 人員の配分を見直したり、着替えの手順を決めたり、着やすいように工夫したりしているそうです。
パッと衣装が分かれて下の衣装に一瞬にして早変わりしたり、よく見かけます。
舞台衣装ならではの工夫や作り方があるそうです。
どんなノウハウなのでしょうか、宝塚の娘役のドレスはたっぷりの布を使っているので、ミシン掛けは大変でしょうね。
舞台は生で進むのでトラブルや変化に応じて適切な処置や対応ができるよう臨機応変さも必要、という緊張感のあるお仕事です。
踊っていて裂けたり破れたり、ということもあります。
以前劇団四季の衣装担当の方の取材記事を読みました。
『キャッツ』の衣装は薄いのに、動き回るし膝には膝を傷めないようにウレタンが仕込まれてるのですがそれでもあちこち敗れるので大変なお仕事だな、と思っていました。
豆知識
衣装部早変わりオペレーション
こっちゃん(トップスター)には専属の方がついている(早変わりが多いですから)。
通常は、3〜4人を一人の衣装部さんが着せてくださるそう。
1秒を争う世界。
『ノバ・ボサ・ノバ』が大変だった思い出。
袖に捌けたら小道具を小道具さんにヒョイと渡して、ダーッと早変わりに
衣装部に行くの間に合わない、30〜40秒でで着替えてたんですって。
袖に小屋を立ててもらってそこで着替えしてたそう
あれを経験したらもう怖いものはない(笑)
ほのかちゃんは、後ろ着せてもらっている間にかつらを付け替えたりしているそう。
お稽古中衣装合わせ
衣装合わせは、ひとつの衣装で3、4回合わせるそうです。
オレキザキ(スコット)は胸板厚くするために肩パット3枚、
貫禄を出すために、お腹に肉布団入れて体型を補正しているのですが、公演中でも 微調整してもらいに行くそう。
「もうちょっと体格よくしたいからってまた行く」w
年配の約なのでサッシュ位置を低めにして 軍服長めにしてもらって、工夫されてますね。
以前、特命☆すみれリサーチでも衣装部の紹介やってましたし、100周年のころにも、宝塚をもっと知ろう、的な番組ありました。
それでもなお、宝塚衣装部が好きで番組見てしまいます。
衣装部の助けがあって成り立っている、と感謝する3人。
いってらしゃいって言ってくださるのががんばろうと思える、とほのかちゃん。
本当に宝塚歌劇の衣装は芸術の域に達しているものもあって素晴らしいです。
ここも公演前は過重労働気味…
忙しい世界ですが、体に気をつけて頑張っていただきたいです。