星組『1789』新人公演、宝塚大劇場公演は、公演中止でお稽古ができず、中止になってしまいました。
1回限りの新人公演、ということで気合が入っていたもあったのか、素晴らしいステージで感動しました!!
ダントン役の碧音斗和くん、休演していましたが7月29日から復帰、間に合ってよかった〜!!
目次:
- キャスト別感想です!(14キャスト)
- ①ロナン(礼 真琴) 稀惺 かずと 105期
- ②オランプ (舞空 瞳) 詩 ちづる 105期
- ③アルトワ (瀬央 ゆりあ) 紘希 柚葉 103期
- ④デムーラン 暁 千星 御剣 海 104期
- ⑤ロベスピエール (極美 慎) 凰陽 さや華 106期
- ⑥アントワネット (有沙 瞳) 瑠璃 花夏 103期
- ⑦ペイロール (輝月 ゆうま) 大希 颯 105期
- ⑧ポリニャック夫人 (白妙 なつ) 星咲 希 103期
- ⑨ダントン (天華 えま) 碧音 斗和 104期
- ⑩ソレーヌ (小桜 ほのか) 鳳花 るりな 105期
- ⑪ラマール (碧海 さりお) 世晴 あさ 104期
- ⑫フェルゼン (天飛 華音) 馳 琉輝 108期
- ⑬シャルロット (瑠璃 花夏) 綾音 美蘭 104期
- ⑭リュシル (詩 ちづる) 乙華 菜乃 106期
- 新人公演演出は谷貴矢先生
⚠️感想は個人的なものです、ご理解いただける方のみどうぞ。
キャスト別感想です!(14キャスト)
個人的に気になった(気に入った)14キャストです。
①ロナン(礼 真琴) 稀惺 かずと 105期
本役が礼真琴…って大変な重荷だと思うのです。
実際ご挨拶でも、逃げ出したくなった、と仰ってました。
が、こっちゃん(礼真琴)から学んだと言う経験は、宝塚人生においてものすごくプラスになること間違いなし。
新人公演が1回限りになってしまったのは残念でしたが、できてよかったですね♪
マルチに才能を発揮する本役の技量を学びつつ、コピーにならないように心がけているのか、「稀惺 かずとの」ロナンになっていたように思います。
土臭く、ちょっと僻んだ感じの礼真琴ロナンより、若干爽やか^^;
声が高いからそう感じるのかも知れません。
歌唱はもちろん、センターで印刷工を従えて踊るところも、民衆と踊るところも力強く遜色なし。
実力アピールできて、納得の新公主演!!
「末裔」ということで、他の生徒さんにはない気苦労もあると思いますが、応援したくなる生徒さん。
今後が楽しみです!
②オランプ (舞空 瞳) 詩 ちづる 105期
新公ヒロイン2回目、持ち味の違うなこちゃん(舞空瞳)のお役ですが、安定の歌唱でうたちゃんのオランプを演じていましたね。
同期のつんつんとのコンビでご挨拶のときも微笑ましい表情で見守っていたうたちゃん。
『Le Rouge et le Noir〜赤と黒〜』でも魅せてくれた歌唱と、王室とロナンへの思いの間で揺れ動く心を好演していてよかった♪
頼もしいわ〜^^
③アルトワ (瀬央 ゆりあ) 紘希 柚葉 103期
ゆずはくんは芝居巧者だと思っています。
新人公演では2番手役とう大きいお役・アルトワ伯爵をもらいましたが、巧かった〜!!
冷酷な表情が旨い! もっと観ていたい!
④デムーラン 暁 千星 御剣 海 104期
いつの間にか3番手役もらうようになったとは、すごい。
臆さず堂々の演技でしたね、出番もセリフも多いけど難なくこなしていて…
まだまだポテンシャルがありそうです。
⑤ロベスピエール (極美 慎) 凰陽 さや華 106期
申し訳ないことに、106期は乙華菜乃ちゃんしか顔とお名前が一致せずでした。
この度、おーひくん(凰陽さや華)を覚えました!
そうそう、こうやって、みんなに覚えてもらうんですよね。
研4ながら、大きなお役・ロベスピエール、頑張ってましたね〜♪
革命家グループのひとりとして、歌唱も、ダンス(ボディパーカッション)もお芝居も、
前回の『ディミトリ』のムルマン役(本役:天飛華音)とは比較にならないほどの見せ場がたっぷり♪
これからどんどん使われていく生徒さんなのかも!
注目していきます。
⑥アントワネット (有沙 瞳) 瑠璃 花夏 103期
お上手でした〜!!
本役のくらっち(有沙瞳)もお上手ですがるりはなちゃんも素晴らしい!
そして、これは個人の好みだと思うのですが、るりはなちゃんのソフトな声質がいい!
初演のちゃぴ(愛希れいか)風のお芝居で、ゆったりと品よく演じていて好感が持てました…っていうか好き!!
歌上手で、陰のトップ娘役、ぐらい実力も存在感もある有沙瞳ちゃんが今公演でご卒業されるので、今後はるりはなちゃんのご活躍の場も広がりそう♪
⑦ペイロール (輝月 ゆうま) 大希 颯 105期
身長175センチのあいみちゃんが、髭付けて睨みをきかせたら、それはもう迫力あります!!
新公メンバーの中で、ペイロールはあいみちゃんしか考えられないっ!!
そしてお上手!!威圧感がすごい!
台詞回しも、表情もペイロールの人となりにぴったり!
コミカルなお役もお上手ですが…というか、何を演っても巧い!
⑧ポリニャック夫人 (白妙 なつ) 星咲 希 103期
見せ場は「パレロワイヤ〜〜〜ル♪」
で、王妃様との会話も、とにかく滑舌が良く、メリハリのあるお芝居、よかったです。
貴族がパリから逃げ出し、ポリニャック夫人も暇を告げに来るところの悪びれてうつむきがちな感じも、小心者感があってお上手でした。
⑨ダントン (天華 えま) 碧音 斗和 104期
安定のパフォーマンスは安心してみていられるので、あいりくんは大好きな若手のお一人。
今回休演期間があったにもかかわらず、いつもどおりのクオリティ。
革命家の中ではロベスピエールより外側でしたが、目立つ(私が好きだから余計にそうおもうだけかも)!!
いろんなお役であいりちゃんを観てみたいと思わされる生徒さんです。
⑩ソレーヌ (小桜 ほのか) 鳳花 るりな 105期
本公演で、初めて本役の小桜ほのかちゃんの歌唱を聴いた時、心が震えて気がついたら涙が頬を伝っていました。
魂の歌声とも言うべきほのかちゃんの歌声、歌唱が話題になっていましたから、ハードルの高いお役でしたが…
歌上手娘役の本領発揮で、るりなちゃん、頑張ってましたね〜♪
声量とかは、ブラッシュアップの余地ありですが、ほのかちゃんとは6期違い。
これから、歌唱に磨きをかけて、星組を支えてくださいませ♪
⑪ラマール (碧海 さりお) 世晴 あさ 104期
これ、儲け役〜〜♪ということで、あさくんは、楽しそうにのびのびと演じていて観ていて気持ちがいい^^
178センチの長身でアクションも大きく目立ってましたね。
目立つだけに…メリハリのあるお芝居でないと…ですが、そこはちゃんと演じていて良かったです^^
⑫フェルゼン (天飛 華音) 馳 琉輝 108期
研2でこのお役はすごく大きい、期待の表れの大抜擢。
…とは言え今回のフェルゼンは、初演のときより出番少なくて物足りないぐらいですが。
マリー・アントワネットに逃げるよう勧めに来るところはしっかりとセリフもあり大健闘。
今後が楽しみな生徒さん。
文化祭で観た時は、ダンサーさんだな、って思ってたのですが、あれよあれよと、星組の若手の輝ける星に…★
⑬シャルロット (瑠璃 花夏) 綾音 美蘭 104期
組内成績1番だし、可愛いし、新公ヒロインさせてあげてほしい、と思っている一人です。
今回のシャルロット役ははまり役。
ちゃきちゃきしてて、とっても可愛い、みんなの妹的なイメージ。
歌ってるところとかも聴いてみたいわ。
⑭リュシル (詩 ちづる) 乙華 菜乃 106期
詩ちづるちゃんのお役で、これは美味しいお役♪
デムーランの恋人役でキスシーンなどもありましたが、カメラがあまり捉えてくれてなかったような??
新人公演演出は谷貴矢先生
1本モノの新人公演は、まず尺を縮めなくてはいけないので、大変ですね。
今回2時間半の公演を2時間弱に納めなくてはいけないので、削除する場面がでてくる、そうすると前後の流れも考えなくてはいけない、
セリフの変更もある…と演出家も生徒さんも忙しそう。
谷先生は、初演の『1789』の新公も担当されましたし、お手の物♪
今回ははなやかなアントワネットのルーレットの場面がばっさりなくなっていたり、2幕の貴族たちが身の危険を感じてパリから逃げ出しているというシーンも削除、
銀橋で、(ルーレットの場面の)王妃のドレスがすごかった!とラマールがアルトワにうっとりしながら話すと…
「時間がないのだ」とクールに言い放ち捌けていくところ…
本当に…時間がないのよねぇ^^
ギヨタン博士のギロチン道具披露は下手花道で
王子の体調がすぐれず心配な場面は紗幕の向こうでそれとなくわかる感じにして
一場面を消費せずにうまく短縮されていました。
若手演出家の中で希望の星の谷貴矢先生…
宝塚の演出家界隈も不穏な空気が充満してそうで、パワハラや学閥の顕著な職場なんだろうと想像してしまいます。
これ以上、宝塚から才能のある演出家が退団されませんように…
谷先生には頑張って頂きたいです。
クオリティの高い新人公演を観て、星組の将来が明るいことを確信して、満足♪