宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】ステージ・ドア A Fairy Tale /シャルム! 覚書

ステージ・ドアは私が好きな番組

久しぶりに 「ステージ・ドア」を観ました♪

「ステージ・ドア」 初回は2014年11月の「白夜の誓い」、2回目が2015年1月の「ルパン三世」いろいろと思い出すと懐かしいですね~

 

ルパン三世では ねずみを登場させるのに 大きさを工夫されたり ベッドの仕掛けなどとても興味深く観てました。

花組では 明日海りおトートの「エリザベート」の舞台裏も面白かったです。トートの髪色、フランツ晩年の付け髭など…^^

なんと、今回で13回目だそうです。

 

今回は…出演者 明日海りお、華優希、柚香光と

演出家 稲葉太地、植田景子

作曲の吉田優子 振り付けの 大石裕香、ANJU 関係者へのインタビューとお稽古場、舞台稽古の映像が流れました。

 

もちろん 明日海りお様の最後の公演にかける思いなどを聞くのは嬉しいですけど それらは 割とあちらこちらで取材されていて答えてらっしゃるのと重複する部分もあるので

「ステージ・ドア」でしか観られないような 舞台裏やメイキング映像が観たかったです。

 

とくに A Fairy Taleの美しい衣装や 鬘を衣装部さん訪問で観たかったし、小道具や舞台セットなどにも言及してほしかったです。

 

植田景子先生がおっしゃっていたように セットはシンプルでせりは奥のせりが上がるぐらいで 盆を回しながら大きなセットを上げ下げする…というような大技もないので 見応えは少ないんですが…

Misty Landは 舞台に落ちる影がとても複雑な模様を描いてて これは2階席から観た時に ちょっと妖しく恐ろしげな感じをだしているなぁ…って感心してたんですが。

今回、番組は視覚に訴える場面があまりなくて…もっとメイキング(みりおちゃんとれいちゃんが なにかしらを相談してるところなど 興味深かったですが)観たかったな♪

A Fairy Tale について

明日海りお

最後の公演なので軍服のドラマ性のあるものかな、と思っていた。

精霊の役と聞いて、男役として賭けてきたものが昇華できるのか?と思った。

自分にしかできないものをエリュで表現できたらいい。

最後なので こうしたい、と思う細かいところまでお稽古している。

柚香光

ポーの一族の)バンパネラと人間、(青薔薇の)妖精と人間 同じような設定だけど演じ方は真逆で、ポーの時はエドガーの発するものにのっかってもよかったが 今回は違う。

明日海さんの言葉で大切にしているのは 「相手のために芝居をする」ということ。セリフによって感情が膨らんでいく。相手のためのセリフ、言葉の掛け合いが心と心のやり取りになり それが 「役として生きる」ということにつながっていく。

 

華優希

妖精と人間社会がどう絡むのかと思っていて 人として生きる重荷を感じながら演じたい。

 

瓜生明希葉(お名前だけ登場)

NYを拠点に活躍するシンガーソングライターの瓜生明希葉さんが 作曲をする、と申し出られたとか。

Never Forget Youという美しい曲が生まれましたね、心の琴線に触れて涙があふれます。

大石裕

お忙しい中 参加してくださったそうです。

人間的にならないよう 存在感を出したいと思った。目線、出で立ち…それらのニュアンスを深めていけるか、それぞれ神聖なもの スピリチュアルなものをイメージしてもらった。

「動き」は体に入りすぎて 慣れないようにしてもらった。

明日海りおは 瞬間の感情を素直に表現する、素敵です。

舞台人目線で観ても 勉強になるし 見入ってしまいます。← ここすごい!!

シャルム!について

稲葉太地

男役の美学=黒燕尾。ファンタジア(宝塚幻想曲)で新生花組の黒燕尾は 激しい動きのものだったが 卒業の今回はシンプルに 動きが少なくても魅せられるということを追求した。

明日海りお 最後の黒燕尾の振り付けは 元花組のトップ男役のANJU先生にお願いした。

曲は「愛遥かに」「ラベンダーの咲く庭で」「ケサラ」。愛遥かには ANJU先生と意見が一致、ケサラは明日海が歌いたかった、と言っていた曲。

明日海りお

これぞ花組のショーというこだわりをもって演る。ショーのセンターを務めるにふさわしいトップでなきゃいけないと思う。

ヤンさん(ANJUの愛称)が率いていた組を ヤンさんが振り付けしてくださって 愛だな、と思う。その思いを大事に懐に入れて…という振りにぐっときた。

ANJU

正統派黒燕尾にしました。男役が明日海を見送る。男役に囲まれてトップが去っていくという場面。

(明日海は)透明で初初しいけれど 内面は男役に対する情熱が滾っている(たぎっている)稀有な存在。

(柚香光は)下級生から抜擢されているし センスもいいし彼女なりの表現力はすてきだと思いますが、プラス、各振り付け師の表現したいもの、エッセンスを取り入れたら もっと踊りに幅が出る。メンタルを強くしてがんばってもらいたい。

 

最後は 振付師というより 元花組トップスターから 次期花組トップスターへのエールのようでした。

 

いろんな方の思いの詰まった A Fairy Tale /シャルム! ラスト1回、明日 楽しんできます。