1月12日15時半公演を観劇しました
1月19日11時公演も観劇しました
1月12日のフォルティッシッシモ感想を書こうと思っているうちに、1週間があっという間に経過。
1月19日のフォルティッシッシモも観ちゃったのですが、2回観て印象がガラリと変わりました。
2回観て納得でした。1回目はさら~と観ただけで 駄作臭すら感じました。
上田久美子先生に期待したのとは少し違った作品
上田久美子先生の作品は、余韻の残る 切ないストーリーなので好きなんです。
月雲の皇子、翼ある人びと、星逢一夜、金色の砂漠、神々の土地…など。
歌上手だいもん(望海風斗)&真彩希帆の退団公演。
心に残る名作であってほしいという祈りにも似た気持ちになるのは、退団公演の演目は駄作が多いと言われていますから…
場面転換が早くて忙しい!
人物相関図を見たときから感じていたことが、場面が多いな、ということ。
天上界、フランスのナポレオン、ウィーン宮廷、ルートヴィヒの故郷ボン(ベートーヴェン家、ブロイニング家)、ゲーテ@ボヘミア。さらに劇中劇「若きウェルテルの悩み」
回想シーンも挟まれるし、場所(ボン、ウィーン、ボへミア)も変わるのでしっかり付いていかねば!!
そんな細かい場面展開もありながら、ラスト付近で、ベートーヴェンとナポレオンが語り合う場面があります。長い…冗長に感じます。
ここは・・・必ず眠くなる!隣の友人も睡魔に襲われてました。
ルートヴィヒの夢の場面なので、特にストーリー展開とは関係ないような?
必要かしら?このシーン。(3回目に、また印象が変わるかもですが…)
咲ちゃんナポレオンの出番が少ないから作ったような場面に思えます。
朝夏まなと退団公演の「神々の土地」(上田久美子演出)で雪原で、風馬翔演じる、農夫のイワンと、まぁ様(朝夏まなと)演じるディミトリーが二人で語り合う場面がありますが、あの場面を思い出しました。
何故天上界が必要なのか?
幕開き、天上界で、天国の扉前で足止めを食らう3人、モーツァルト、ヘンデル、テレマンは、宮廷楽長であったり、皇帝1人のために作曲をしていた音楽家。
智天使は、かつて音楽は神のためにあったがそれを貴族のものにしてしまった、となかなか天国へ行かせてくれない。
そして、ベートーヴェンは、音楽は民のために書く、音楽で世の中を変えたいと思ってました。
皇帝のための音楽を作った天上界の3人が、民衆のために音楽を書くベートーヴェンとの対比のために必要だったのですね。
3人のケルビム(天使)がかわいい!(希良々うみ、羽織夕夏、有栖妃華)。
真ん中でラッパ吹いてる娘役さんの動きがキュートでした^^
わくわくするようなプロローグ
大砲の音が轟いて ナポレオン(彩風咲奈)、ゲーテ(彩凪翔)が上手と下手の花道付近に登場、名前(サイン)が壁に投影されます。そしてルートヴィヒフォンベートベンの名前が正面に…
今回、壁に映像を投影する箇所が多く見られて、臨場感ありました(炎や爆弾など)。
だいもんが銀橋でタクトを振るとたくさんの♪が湧いて弾けて、とても楽しい映像です!!
そして オケピの生徒さんが楽器を持って演奏してから オケピ内の階段を駆け上がって本舞台に。
この階段は劇中劇 「若きウェルテルの悩み」でも使われます。
皇帝をも恐れぬルートヴィヒ
ベートーヴェンは、幼い頃から、食べていくために、皇帝(選帝侯)の前でピアノを弾く父親とともにヴァイオリンを演奏して稼いでいましたが、この頃から、王侯貴族に反発を感じていたのです。
今回、酷い父親役を演じている組長の奏乃はるとさん、厳しい父親じゃなく、本当に酷い父親。夜明けまで寝かさず練習させられる幼いルートヴィヒ。挙句の果てに、冬の戸外に放り出されて。
野々花ひまりちゃんがルートヴィヒを熱演!
ブロイニング家に預けられ(金貨と引き換え!)、音楽で自信を着けていくのだけれど、執事(ゆめ真音)に一冊の本を渡され、光となる炎を灯すように言われます。
それで、炎がずっとルートヴィヒの近くで踊っているのですね。
炎役のひーこさん(笙乃茅桜)大活躍です!!
ベートーヴェンは、市民が自由を勝ち取ったフランスのナポレオンを崇拝していたんです。会ったこともないナポレオンに交響曲に献上する、と、こともあろうかウィーン皇帝の前で言い放ちます。
オーストリアと敵対するフランスの軍人に捧げるとは!と皆を呆れさせ、「政治的だ」と批判されるはめに…
が!自由と平等を勝ち取ったと思ったナポレオンは、自らもまた皇帝の座につきルートヴィヒを落胆させたのでした…
大人になってからのルートヴィヒは、だいたい横柄で苛ついていることが多く、 だいもんの役どころ的にはいつもの感じかなぁ・・・^^;
伸びやかで気持ちのいいだいもんの声を堪能!
だいもん(望海風斗)の歌う曲は、皆大ナンバーのような歌い上げる曲。
聞いてる私達も魂の解放~~とか叫びたくなるような気持ちのいい伸びやかさ。
力を入れなくてもスーッと伸びて鼓膜に届く気持ちのいい声。
真彩希帆ちゃんは、高い声をブレずに出していて、本当にだいもんときぃちゃん、コンビになってくれてありがとう!と思わずにはいられません。
宝塚随一の歌上手、だいもんとデュエットしてその価値を高められる娘役さんでよかった…
今回は「謎の女」という だいもんに寄り添う人間ではない「なにか」。
でも誰もが持っているもの、抽象的なもの。
舞台での居方も難しかったと思います。
ルートヴィヒにまとわりついて、鼓舞したり、嘲笑したり…面白い存在です^^
2人の掛け合いが面白いルートヴィヒの居室。「夫婦漫才」と呼んでいる人も。(*´艸)
「おまえは俺の才能か??」で、きぃちゃん、くるりと背を向け、いやいやいや… 客席(笑)
笑える場面があって、楽しい! 壬生義士伝、辛かったから…
うわ~ 自分の脳内整理のために詳しく書いてたら 全然終わらない!
明日に続きます…
→ 【雪組】fff フォルティッシッシモ 備忘録的感想♪ 2021-01-21
昨日1月19日は真ん中列あたりのセンターだったんですが、私の前の2席も、その前の2席も更にその前の1席も空席。
劇団がキャンセルOKにしたから、観劇を取りやめた方だったのかな。。。と。
それにしてもいいお席だったのにもったいない…
チケトレに出して、転売ヤーに渡るよりいいですけど。
こんな時、いいお席を宝塚のチケットセンターで再販できれば…