先日、星組公演「エル・アルコン-鷹-/Ray」のその他の配役が発表になりましたね。
役名と生徒名を見ても、今ひとつピンと来なかったので、2007年のエル・アルコンを観てみることにしました。
柚希礼音様が退団される時に、出演作品の殆どを録画して、DVDに焼いたのを引っ張り出してきました^^
世の中Blu-rayだし、スカイステージ自体HD放送に変わったので捨てようかと思ってたけど捨てなくてよかった~♪
エル・アルコン-鷹- 面白いか?
昔から漫画はあんまり読んでないので、タイトルしか知らなかったのですが、
「七つの海七つの空」、「エル・アルコン-鷹-」、「テンペスト」の三作品から成るシリーズ(全4冊)の総称だそうです。(Wikipediaより)
宝塚で舞台化された「ベルサイユのばら」や「はいからさんが通る」「るろうに剣心」「ポーの一族」「天は赤い河のほとり」のような超大作ではないんですね。
長い作品は、全部を描ききれないので、どこにスポットを当てるのかがポイントになると思います。
「天は赤い河のほとり」は登場人物が多く、エピソードも盛りだくさんで、よく知る人には さらっとなぞっただけ、のような不完全燃焼な印象だったようです。
私は、大好きな宙組の皆さんがキラキラしてて、キュンポイントがいっぱい、ってだけで楽しめました。
黒太子マッティワザが寝返ったのは、あまりにあっけなくて ポカーンでした。スピンオフが書けそうなぐらい濃いお役だったのに残念でした。
長い連載作品を1時間半にまとめる、というのはなかなか大変な作業だと思います。
エル・アルコンは、4冊ですが、それぞれ、登場人物などが違っていたりするのでまとめるのが大変なのかもしれませんが、観終わったあと、
…で? ってなりました。
山場がない! 感動ポイント見つけられず 海軍と海賊が出たり入ったりしてるのを観てたら終わっちゃった!みたいな。
トップコンビが敵対するお役、というのも珍しいですし、トップスターが演じるのはヒーローが多いのに、これはかなり黒い!
サクサク人を殺してしまう… なんだかね。
すごく恨みや憎悪の念があるなどの ドラマ性がある感じじゃなくて、え?気づいたら刺してました、な感じ。
実の父親にも、自分に好意を寄せている女性もサクッと殺っちゃう。
原作が悪人として描いているのだと思いますが、主人公に感情移入できないのがつまらなかった原因かも。
「黒い役」で礼真琴、脱皮を図る?
小柄で童顔、本公演で娘役も経験、のことちゃんの課題は、「男役らしい男役」「ちょいワルな感じ」「ゾクッとさせる眼差し」。
私は、旅行に行って観劇できなかったのですが、昨年の5月の「アルジェの男」もワルでしたね。
スカステで観ただけですが頑張ってましたね。
ご本人的にも、劇団的にも、そういう男臭さ全開路線にチャレンジしようという意気込みの現れでしょうか?
ワタクシ的には、2番手の愛ちゃん(愛月ひかる)と ことちゃんのお役を交替した方が、しっくり来るんですけども。
ほら~ 悪役専門の愛ちゃんでしたし 上背もあるので凄みがありそうでしょ。
惜しむらくは、歌唱力。
歌うまのとうこさん(安蘭けい)さんが主演だった初演は、幕開けからたくさんのお歌がありました。
やっぱり、お歌は、ことちゃんの野太い声を聞いたら迫力ありそうですよね!!
どんなティリアンになるのか。
2番手時代、オーム・シャンティ・オームのムケーシュや スカーレット・ピンパーネルのショーブランなども経験していますが、まだまだ頑張る余地はありそうです。
配役について
◆万里柚美
またまた、ことちゃんの母親役ですね。
初演もイザベラをされていましたね。
◆音波みのり
大人っぽい美しさと色気を兼ね備えたはるこちゃんがパーシモン卿の愛人♥ いいと思ふ~♪
楽しみです!
◆夢妃杏瑠
酒場の女、スサーナ。きっとお歌の場面があるんでしょうね、星組の歌姫!
◆綺城ひか理
ティリアン(演:礼真琴)の実父・ジェラード・ペルー役。
初演が立樹遥さんで、大人っぽい魅力だったのでもっと上級生がされるお役かと思っていたのでどうなるか、楽しみにしておきます。
◆有沙瞳
ティリアンの友人・エドウィンの婚約者ながら、ティリアンと出会って恋に落ち…
見せ場の多いお役ですし適任。
◆天華えま
ティリアンの友人だけど 婚約者も寝取られ、ティリアンに裏切られ…復讐を…
◆遥斗勇帆
レッドの父のライバルの豪商役。ティリアンとも通じているワル。
◆朱紫令真
パーシモン卿は、数多くの愛人を抱えている、おじさん役ですが頑張ってほしい!
◆桜庭舞
ジュリエットは、パーシモン卿の愛人にされそうになるが、レッドに一目惚れしてレッドについていく決意を…
出番は後半に集中してますが 目立つお役です。ソロもあります。
◆二條華
ティリアンの少年時代、という子役。冒頭とラストで父(演:綺城ひか理)、母(演:万里柚美)との場面で見せ場たっぷり目立つ役。初演では、みっきー(天寿光希)が演じていたお役です。頑張ってね^^
◆天飛華音
キャプテンブラック!! すごい!! 後半、レッド(演:愛月ひかる)とたっぷりの見せ場ありますね!
大躍進ですっ!! 歌う場面を入れてくださってたらいいのだけれど…かのんくんのお歌聴きたい!
◆都優奈
初演では、酒場で歌上手の毬乃ゆいさんと音花ゆりさんが、歌っておられました。
今回、歌上手の都優奈ちゃんに見せ場ありそう!
◆咲城けい
天飛華音くん以上に見せ場ありのお役、ニコラス・ジェイド役。
ティリアンの側近、ということで、常に横に侍っていますから出番いっぱい♪
102期の首席(舞空瞳)、2番(天飛華音)、3番(咲城けい)とトップ3が星組にいるなんて、すごいわ!!
ありがたや、ありがたや~
そして もうひとり 102期の
◆水乃ゆり
ギルダの少女時代…の割に長身だけど。
出番は多くないけど モブではないので見せ場ありですね。
若手をきっちり使ってくださってるのがいいですね!!
配役表
宝塚歌劇団公式HPより引用しています。
2020年 | 2007年 | |||
ティリアン・パーシモン | 英国海軍少佐 | 礼 真琴 | 安蘭けい | |
ギルダ・ラバンヌ | フランスの女海賊 | 舞空 瞳 | 遠野あすか | |
ルミナス・レッド・ベネディクト | ティリアンを恨む英国海賊 | 愛月 ひかる | 柚希礼音 | |
イザベラ | ティリアンの母 | 万里 柚美 | 万里柚美 | |
女王エリザベス | イギリス女王 | 白妙 なつ | 星風エレナ | |
シグリット・シェンナ | パーシモン卿の愛人 | 音波 みのり | 南海まり | |
シュルベリー司教 | スペインのスパイ | 大輝 真琴 | 美稀千種 | |
グレゴリー・ベネディクト | レッドの父 | 輝咲 玲央 | 英真なおき | |
サンタクルズ提督 | スペイン海軍提督 | 輝咲 玲央 | 英真なおき | |
スサーナ | 酒場の女 | 夢妃 杏瑠 | 彩愛ひかる | |
マスターズ | ティリアンの部下 | ひろ香 祐 | 彩海早矢 | |
バーバラ | ペネロープの侍女 | 紫 りら | 百花沙里 | |
アデリーヌ | 女海賊 | 音咲 いつき | 朝峰ひかり | |
エドリントン | ティリアンの父 | 桃堂 純 | にしき愛 | |
リカルド | スペイン海軍軍人 | 桃堂 純 | にしき愛 | |
ジェラード・ペルー | ティリアンの実父 | 綺城 ひか理 | 立樹遥 | |
ペネロープ・ギャレット |
エドウィンの婚約者 |
有沙 瞳 | 琴まりえ | |
エドウィン・グレイム | ペネロープの婚約者・ティリアンの友人 | 天華 えま | 涼紫央 | |
スコット | ティリアンの部下 | 湊 璃飛 | 麻尋しゅん | |
エドワード・コールサック | 英国の豪商 | 遥斗 勇帆 | 美城れん | |
ギャレット提督 | ティリアンの上司 | 蒼舞 咲歩 | 天霧真世 | |
バルデス | スペイン海軍軍人 | 蒼舞 咲歩 | 銀河亜未 | |
フィリップ二世 | スペイン国王 | 隼 玲央 | 祐穂さとる | |
パーシモン卿 | ティリアンの義父 | 朱紫 令真 | 紫蘭ますみ | |
パトリック | レッドの仲間 | 朱紫 令真 | 鶴美舞夕 | |
ジュリエット・グリンウッド | レッドに恋する娘 | 桜庭 舞 | 彩愛ひかる | |
ティリアン(少年) | 二條 華 | 天寿光希 | ||
オーレリー | 女海賊 | きらり 杏 | 涼乃かつき | |
裁判官 | 英国 | 夕陽 真輝 | 水輝涼 | |
ビッグジョン | レッドの仲間 | 夕陽真輝 | 夢乃聖夏 | |
キャプテン・ブラック | イギリス海賊の首領 | 天飛 華音 | 和涼華 | |
酒場の歌手 | 都 優奈 | ー | ||
ニコラス・ジェイド | ティリアンの側近 | 咲城 けい | 綺華れい | |
ギルダ(少女) | 水乃 ゆり | 羽桜しずく |
*役の説明の一部は、Cherry Blossoms 公演データページを参考にさせて頂きました。
コロナで、毎公演、配信で観れるようになったので、生観劇が一番ですが、万が一チケットが取れなくても観れる、という安心感がいいですね~♪
この公演、当初は全国ツアー公演だったのに、梅芸でしか上演されなくなりました。
地方のファンでがっかりされた方も多かったと思います、久しぶりに生でお姿観たかった~ってなりますよね。
でも ライブ中継、ライブ配信もあるので スカイステージでの放送を待たなくてもリアルタイムに観れますね。
2007年の初演は…絶賛したり、通ったりするような作品には思えませんでした。
だからこそ、13年の時を経て、素敵に生まれ変わった「エル・アルコン -鷹-」を観たいです。
期待しております。
齋藤吉正先生、よろしくおねがいします!