宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

これが噂の・・・星逢一夜!! 8月6日11時公演観劇

待ちに待った 星逢一夜、観てきました!!

 

 

初日から 絶賛の嵐!!!

 

今日も夏休みと言う事もあって、立ち見も出て大盛況!

熱気ムンムンでした。

 

さて、お芝居は、

 

ちぎちゃんたちが苦しんだ分、骨のある人物が描けていると感じました。

 

先日ご紹介した 夕刊タカラヅカの記事に

「トップが出色の子ども時代」「冒頭の30分の子ども時代が出色」とありました。

 

 

 ネタバレあります、ご注意ください

 

なるほど~~!

 

小柄な娘役が子ども時代を演じるのではなく、

それぞれが子ども時代から大人までを演じることで

 

役のアイデンティティが確立しているのが良いですね♪

 

だから 後半へとつながる流れに 感情移入しやすいのですね!!

 

この手法を用いた 上田久美子先生、素晴らしいです!!

 

いきなりネタバレですが

ここ読んでる方、 ネタバレOKですよね??

 

 

子ども時代から 大人になり、それぞれ生きる道は分かれ

幕府の晴興と 泉・源太たち 三日月藩蛍村の人たちとの対立という

波乱を経たのち

ラスト、まさかの 子ども時代の回想シーンでした。

 

もう ここで 頭を殴られたかのような衝撃!!

 

つい今しがたまで やるせない思いで観ていた晴興、泉。

 

舞台に現れた 櫓には 子どもの源太が脚をブラブラさせて

星を眺めています。

 

そこへ 子どもの晴興、泉もやって来て三人が笑顔で並ぶ・・・。

 

泣ける~~~!

 

これから先の不幸など何一つ知らず

星を見上げているあどけない表情が 涙を誘います。

 

農民と藩主の差などない、幸せな子どもの頃があったのに!

そして、その先にある壮絶な未来を知ってしまった客席は、

 

幼い3人の関係がいつまでも続けば良かったのに・・・と哀しくなります。

 

 

咲妃みゆちゃんは、母となってからの泉も ぐっと落ち着いた演技で、

櫓で星を観、田んぼで喧嘩をしていた お下げ髪の泉との

演じ分けが素晴らしいです!

 

享保の改革を推し進めるため 

故郷 三日月藩を敵に回さなくてはならなくなった晴興の

苦渋をにじませるちぎちゃん(早霧せいな)が上手い!

 

だいもん(望海風斗)との立ち回りも 固唾を飲んで見守る。

腹ペコで 農作業ばかりしている源太には 最初から勝ち目などない事、

わかってるのに、と涙目で見守る。

 

三日月藩の農民一揆は、晴興の「陸奥 永蟄居」という処遇で

終わりました。

 

愛する三日月藩の仲間たちを救うために

自分が犠牲になった 晴興の胸の内を思うと

涙でまぶたが重くなってきます。

 

ここね!! 切ないポイント!!!!!

 

すすり泣きの洟ジュルジュルの方多数!!

 

明日はいよいよ陸奥へ旅立つという夜、

櫓に上がって星を見上げる晴興のもとへ泉が来て

逃げて命を永らえてほしいと言う。

 

晴興が江戸へ行く時に別れの印にもらった短刀をふりかざし

晴興に、そして自分の喉元へ その切っ先を向けます。

「危ないのぉ~」と 刀を取り上げる ちぎちゃんにキュン♪

二人の思いが重なるシーン。あぁ~~~~

 

あ、三日月藩ばかり書いてますが、

専科のじゅんこさん(英真なおき)の吉宗に

挨拶に行くところも 面白いです。

 

吉宗の姪で晴興の妻になったせしるちゃん@貴姫はじめ

幕府方は若干印象薄めでした。

彩凪翔くんや 月城かなとくんもいたんですけど~

 

舞台美術も美しく、

 

花道まで使って 山深い三日月藩を演出。

 

星逢=七夕祭の 笹の葉に付けたライトが

暗闇でホタルのようにユラユラと揺らめいて美しいです♪

 

ザーっと降りしきる雨の音が 気持ちを滅入らせる効果抜群。

 

綺麗なメロディのピアノの音色が 切なさを一層かきたてて

 

役者、舞台、音楽 全てが 上田ワールドとして結晶していました!

 

 

 

晴興は、星を観て、実際の暦を知ることができます。

 

不吉とされていた 月蝕を正しく言い当て

単なる自然現象を不吉呼ばわりすることを良しとしない。

 

月見の宴でのその行いが 吉宗に

晴興を老中へと取り立てさせたのでした・・・

 

 

ちょっと 以前読んだ、

冲方丁著「天地明察」を思い起こさせるシーンでした。

 

当時 暦というのは 治世と深く関わっていたようです。

 

 

 

ワタクシ、ちぎちゃん、昨年の大運動会で、大好きになりました!!

 

元気で熱い、男気あふれるちぎちゃん!

これからも このような いい作品に恵まれるといいですね!!

 

【おまけ:演出家 上田久美子】

奈良県天理市出身 京都大文学部卒 二年間製薬会社勤務を経て

2006年入団、だそうです。

ヅカファンには、上田久美子先生のファンも多いらしく

ファンレターが届くそうです。 スター並!!

 

オペラグラスを持っていない団体客にも

声でなら心情を届けられる、と

セリフの言い方やトーンにはすごくうるさいのだそうです。

 

それ、いいです! 基本のき、ですけど、できてない人います。

滑舌が悪いと、何言ってるか わかんな~~~~い! ┐( ̄ヘ ̄)┌

だから、そこんとこ 厳しく注意して欲しい!

 

と・に・か・く!

星逢一夜、素晴らしかった!!

 

雪組のみなさん、上田久美子先生、

感動をありがとーーーーっ!!

 

◆関連リンク

キュンポイントを参考にさせていただきました♪

EN-BIとOH-KAIDAN

星逢一夜…要注意見逃しポイントその① その②

 

◆関連記事

星逢一夜@月刊タカラヅカ 2015.7.31 2015.8.2

 

本屋大賞「天地明察」読了♪ 2010.8.18