月組公演1789 (いちななはちきゅう)を観てきました。
ネタバレ嫌いな方は Uターンお願いします。
私は、スカステの「ステージ・ドア」を観て
これは 面白いかもしれない!!と、
観劇を追加することに決め、観てきました。
2階9列 サブセンター
フランス版ミュージカルを宝塚が舞台に載せるのは
ロミオとジュリエット、太陽王に次いで 3回目。
ヅカファンに馴染みのあるフランス革命を題材にしていますが
ワタシ的には、「宝塚ぽくない」と感じました。
海外ミュージカルそのまま!
という印象です。
今回の作品は歌もダンスもふんだんに盛り込まれていて
ダンスは外部のコレオグラファーを招いて斬新な振り付けでした!!
群舞はもう、どれも素晴らしいです!!
ボディパーカッションや 宝塚ではみられないような振りもあり
そういうパフォーマンスとしても楽しめました!
ま、フィナーレは、正統派宝塚版が好きかな~??
トップコンビのからみがない、というのもむしろ新鮮でした。
それってどうなのっ??と思っていましたが、
実際観てみたら、それもありだな、と納得させられる内容でした。
シトワイヤン(市民、そしてロナンら農民も)
王侯貴族 上流階級
シトワイヤン代表 ロナンにトップ・龍真咲
王侯貴族代表に トップ娘役・愛希れいか
という、ダブル主役なんですね~
ロナンは、オランプ(王太子養育係)と
マリーアントワネットはフェルゼン伯爵と
それぞれ 道ならぬ恋に胸を痛めています。
農民の青年・ロナンはまさおに適役だと思いました。
一生懸命で 革命への熱き思いをたぎらせていて。
熱演です!
ただ、まさおの場合、
熱演すると「まさお節」が出るので危険ですけど。
で。捉えられて鞭打たれるシーンがあるのですが…
鞭でビシッと打たれると 「ふぇ~~~~」て。(汗)
「若さ」演出??? いや、なんか・・・笑っちゃった。
ちゃぴ(愛希れいか)の存在感がすごい!との観劇評を
あちこちで見かけるのですが
本当に、マリーアントワネットだけに扱いも極上で
お衣装は素晴らしいし、
ちゃぴ自身、堂々としていて
キャピキャピのマリーから、
王妃としての自覚が芽生えたところへの変貌っぷりが
素晴らしいです。
で、今回フェルゼン伯爵を「アクセル」と呼ぶのが新鮮♪
思えば、フェルゼンというのは苗字というかファミリーネームなので
マリーアントワネットが、フェルゼン・・・と呼ぶのはおかしいですよね?
それって、山田・・・とか呼んでるみたいなものだから。
やはり恋人にはファーストネームで呼びかけないと。
あ、そのフェルゼンにありちゃん(暁千星)が大抜擢ですが、
若過ぎ。可愛すぎ。なんか吊り合い取れてない。
劇団の期待もわかるけど
ありちゃんは、じっくり大切に育てて欲しい人材です。
今回の娘役の役替り、
オランプ 早乙女わかば
ソレーヌ 晴音アキ という布陣でした。
そして 主要なキャスト
ルイ16世(フランス国王) 美城れん
ダントン弁護士(デムーランの友人) 沙央くらま
バスティーユ牢獄爆薬庫の管理人(オランプの父) 飛鳥裕
ペイロール(貴族将校) 星条 海斗
ネッケル(国務大臣) 光月 るう
デムーラン(革命家) 凪七瑠海
ロべスピエール(第三身分出身の若い議員) 珠城りょう
シャルル・アルトワ(ルイ16世の弟) 美弥 るりか
番手関係なし、のキャストたち
どれを誰が演ってもいい感じ。
この中でダントツ、印象的なのは
みやちゃん(美弥るりか)のアルトワ伯爵ですね。
主演のロナンを食っちゃうぐらいの勢い。
ビジュアルからして妖しさ満載!
あの目つき、メイク、ヘア、立ち居振る舞い
醸し出す雰囲気が 芝居に厚みを出していました。巧い!!
今回かちゃ(凪七瑠海)が男らしさを増してました
娘役でもいいくらいのビジュアルと線の細さが気になっていましたが
歌もすごく朗々とパワフルでした。(マイクの音量上げてないよね?)
階段を降りてくる順番がみやちゃんの後だったので
正二番手 確定かな?
美城れんさんのルイ16世は、今まで観たルイ16世の中で
一番人間ぽく 悩める王でした。表情が切なくて
いいお芝居をされているな、と胸が熱くなります。
さやかさん、専科行かれて 本当によかった、ご活躍続きですね。
光月るうさん@ネッケルも、いい味を出していました。
このところお笑いに回っていたマギー(星条海斗)も
ナイトメア(アリスの恋人)以来の妖しさがよかったです♪
歌っても踊っても芝居しても 文句なしのたまきち(珠城りょう)が
今回あまり目立ってない気がしたのは、
他のキャストの皆さんも目立っておられたからでしょうか?
初日映像で、トランプとかサイコロとかのキャラが映ってて
何者??って思ってましたら・・・
アルトワ伯爵の手先で「秘密警察」 Σ( ̄□ ̄)
正塚晴彦氏の描く「秘密警察」とはえらく違う、明るい秘密警察!
お笑い担当です!!
娼婦たちのメンバーも私の好きな生徒さんたち(ショー担当)で
ビジュアルも作りこんでいて 海外ミュージカルぽくて良かったです!
それにしても フランス革命。
前にも記事に書きましたが、もう飽き飽き。お腹いっぱい。
どういう視点で描いたとしても 歴史的事実は変わらないから
シトワイヤンが 自由を勝ち取るというストーリー。
既視感ありすぎました。
最後にサイラモナムール~ きっと上手くいく~♪
あの曲が 帰り道ずーーーーーーーーーっと
頭の中でぐるぐる回っていて
サイラモナムールの魔法で、
また観たくなる、かも??
1789、来年 帝劇で上演されるんですね。
版権を阪急阪神ホールディングスで使い回し。
「ロミオとジュリエット」のパターンですね。
この作品なら むしろ帝劇の舞台に合ってるわ。
帝劇上演も見越しての 小池演出だったんだ、と納得。
またキャスト予想にわくわくしちゃいますね♪
・・・これはまたいつか別記事で!!
◆外部リンク
帝劇HP
明日は、アル・カポネを観てきます♪