モンテ・クリスト伯のポスターが、あまりにもダーティな感じで
観に行きたい!っていうワクワクした気持ちになれませんでした。
観る気を萎えさせるポスターって…
でも!ショーが藤井大介先生の演出だから、行ってみるか…と観てきました。
既に観てきた方のブログを拝見していると、なかなかの
好感触なのでちょっぴり期待しつつ…
以下ネタバレ含みますのでご注意ください
私見ですので、軽くスルーお願いします。
幕開け、いきなり牢獄の場面から。
ダンテスが、無実の罪で投獄された。
背中に焼印を押されセリ下がったかと思いきや…
すぐさま テル(凰稀かなめ)が船長の出で立ちでせり上がり、
そこは、船上。
船長になったばかりのダンテスと
船会社の社長令嬢メルセデスの結婚式が行われようとしていた。
その時、式の最中にもかかわらず、捕らえられてしまうダンテス。
船長になったのを妬むダングラール(悠未ひろ)
利害の一致した二人が結託して ダンテスを陥れたのです。
ワル顔ぴったりはまってるよ、ふたりとも。
上手いわ~!
これ初日の映像で観た観た、とニンマリ♪
現代人が登場する、って聞いてたので、どんな感じなのか
しらけたりしないのか、とちょっぴり心配していたのですが…
ストーリーテラーとして必要不可欠と感じました。
今回の原作も、文庫本にして7冊分
長~いお話を、1時間30分に収めるには
端折った部分を補うストーリーテラーがいないと
ワケわからなくなってしまうもん。
そう言えば…銀河英雄伝説も、
壮大な物語を2時間半に収めたけど
やっぱりストーリーテラーがいて助かった記憶が…。
今回は、現代の演劇部の高校生が
デュマのモンテ・クリスト伯について調べているという設定。
顧問の先生が、詳しく教えてくれます、 わかりやすい!
前半は、フェルナン、ダングラールの他に
無実のダンテスを投獄した、
検事補・ヴィルフォール(蓮水ゆうや)らの悪行、
獄中での神父との出会いなどが描かれていますが…。
ちょっと睡魔に襲われながら観てたので、
何故、ヴィルフォールが、ダンテスを投獄するに至ったか、わからず…orz
脱獄も、気がついたら、神父と入れ替わってた、orz
ヴィルフォールの父がナポレオン支持者で、
それを知られたくないヴィルフォールは
父が書いたナポレオン宛の手紙を持っていたダンテスを投獄!
っていう関係が、どうもわかりにくかった…
ま、私の理解力の無さと、
睡魔に負けたためだと思いますけど。
獄中のダンテスは、ノバボサのクズ屋ちえちゃん(柚希礼音)もびっくりな
ボロを着て、テル(凰稀かなめ)、正真正銘の汚れ役。新境地開拓!
密輸船の、海賊・かいちゃん(七海ひろき)が、すごく似合ってて良かった!
密輸船でのシーンは、と~っても面白かった!
ここから、ダンテス、大金を手にし、復讐を開始っ!
ストーリーを詰め込むのに精一杯で
復讐への怒りを貯めていく過程を描く時間が短いので、
あっけないほど簡単に、復讐が進んでいきます。
感情移入しにくいわ~
ヴィルフォールの妻・エロイーズや
エデ姫(そもそも、エデ姫って誰?って話。いつの間に!!)などにも
それぞれのドラマがあるんですが、ん~ 描ききれず。
これだけの大作なら、本でじっくり楽しんだほうがいいのかもしれないですね。
最後は、メルセデスの息子・アルベールとの決闘や、
アルベールにまつわる秘密が語られ、
メルセデス対ダンテスの立ち回りなど見所満載!
人は復讐心ではなく、愛と赦しが
生きていく希望となる、という普遍的なオチで感動へ。
めでたし、めでたしのハッピーエンドで二人せり上がり、幕。
…と、こういう時、星組ならちえねねの熱き抱擁で、幕、なのだけれど…。
それがない!っていう他組のエンディングがちょっと不完全燃焼感。
最後にもう少し「愛」をください♪
私には、ちょっと詰め込みすぎで、消化不良なモンテ・クリスト伯でした for me
演出の問題というより、題材の選び方の問題かも。
上演時間を考えたら、膨大過ぎる題材のような?
今日は、8列サブセンで、銀橋でのテルからものすごく視線頂きました。
幕間に友達とも、目があったよね!って。 (ノ^^)八(^^ )ノ
お陰様で、めちゃくちゃ気持ちが華やぎました~♪
Thank you、テル!