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【雪組】朝美絢 トップお披露目演目は『ROBIN THE HERO』齋藤吉正先生連投と演出家不足の件

雪組次期トップスター朝美絢さんのプレお披露目公演が、社会現象にまでなった韓国ドラマ『愛の不時着』。

 

タイトル聞いただけで、あの!!となる強い演目。

 

そしていよいよ! 大劇場トップお披露目公演の演目は…思っていたのと違うテイストだった…

 

 

昨日発表になった、朝美絢トップお披露目公演の演目は…

2025年宝塚歌劇公演ラインアップにつきまして、【宝塚大劇場東京宝塚劇場公演】の上演作品が決定しましたのでお知らせいたします。   

雪組公演
■主演・・・朝美 絢、夢白 あや

宝塚大劇場:2025年3月12日(水)~4月13日(日)
東京宝塚劇場:2025年5月3日(土・祝)~6月22日(日)

ミュージカル
『ROBIN THE HERO』
脚本・演出/齋藤 吉正

『オーヴァチュア!』
作・演出/三木 章雄

引用元:宝塚歌劇公式HP

 

有名なヒーローゆえの新鮮味のなさ

ロビン・フッドが主人公、と知って、ちょっとつまらないと言うか何と言うか…

 

あまりにも古今東西で擦られすぎた題材で、新鮮味がないので、

聞いてもあー。っていう反応しかできず。

 

ときめきがない!

 

誰もが、映画やドラマにしたいと思うほどに魅力的なストーリーがあるのだろうけど。

 

個人的には、小学生のころの世界文学全集とかに収録されてたおぼろげな記憶。

ディズニーアニメにもあるので、『ロビンフッド』と言えば子供向け冒険物語のイメージが先に立ちます。

 

それもそのはず、 アメリカ人イラストレーターで著述家のハワード・パイルが1883年、ロビン・フッドという義賊の物語を児童向けの作品として書きあげたものだったからなんですね。

 

昨日のX(旧Twitter)で、特に注目を集めていなかった(Xが静かだった)のも、その辺が理由かな、と。

 

原作が『ロビン・フッド』で、時代や国を他に置き換えて作ったならまだしも、まんま

『ROBIN THE HERO』でロビン・フッドですから、あぁ…あれかで終わっちゃう。

ヒーロー物で大団円なら、お披露目にぴったり

12世紀のイングランド、国王リチャード一世自ら参加した十字軍の遠征が行われていた頃⸺。ノッティンガム荘園領主ロクスレイ卿の一人息子ロビンのもとに、従軍していた父が敵軍に通じた罪で処刑されたとの知らせが届く。ノッティンガム長官に領地を没収され、罪人の息子として投獄されたロビンは、王家の血を引く恋人マリアンとも引き裂かれてしまう。そこへ、父の最期を見届けたというウィルと名乗る戦士が現れ、ロクスレイ卿は敵国トルコと通じた司令官ガイの裏切りによって窮地に立たされた国王を庇い倒れたのだと、その勇敢な戦いぶりを賞賛し形見の弓矢を手渡す。ガイはノッティンガム長官とも繋がっており、国王の遠征中に王弟ジョンを新国王に担ごうと画策していることを知らされたロビンは、ガイへの復讐を誓い牢獄を脱出し、ウィルと共に旅に出る。その途中、迷い込んだシャーウッドの森で盗賊の首領リトル・ジョンと知り合ったロビンは、彼等の真の姿が悪政で民衆を苦しめる王弟ジョン達を倒すべく立ち上がった義賊であることを知り、行動を共にすることを決意。覆面を被り悪名高い役人達から金銀財宝を奪い貧しい民に分け与える彼等の姿はやがてHOOD(フッド)と名付けられ民衆のヒーローとなっていく。仲間と共に強大な敵に立ち向かうロビンは、父の仇を倒し、愛するマリアンを取り戻すことが出来るのか?ロビンの闘いが始まる…。
遠い昔から語り継がれ、様々なストーリーが育まれてきたイギリスが誇る伝説のヒーロー、ロビン・フッドの物語を、雪組トップコンビ朝美絢、夢白あやの大劇場お披露目公演として新たに描き上げる冒険とロマン溢れるミュージカル作品。

 

引用元:宝塚歌劇公式HP

 

義賊、というのは勧善懲悪、冒険活劇とセットで、代表的なものに

アルセーヌ・ルパンや鼠小僧次郎吉があります。

 

あ!! そう言えば! 齋藤吉正先生演出の鼠小僧次郎吉を主人公にした

『風の次郎吉』、大好きな作品です!

 

悪者を成敗し、か弱き民を助けるヒーローは観ていて胸の空く思いがします。

 

お披露目公演にピッタリだな、と頭では思うのですが、ちょっと気持ちがついていかないだけ… ^^;

 

公演解説にキャスト名多数! 男役まつりの予感!

登場人物が多いと楽しみが増えますね!

生徒さんの持ち味、役どころ、お役の比重も含め、あーでもないこーでもない、と予想するのが楽しい時間。

 

キャストが出揃うまでの束の間の楽しみです。

 

あーさ(朝美絢)演じるロビンの仲間は男役さん、敵も男役さん、で男役まつりになりそう。

 

それもまたワクワクできるポイントかもしれません。

 

これだけキャスト名を挙げているということは…ポスターはキャストわらわら状態かしら?

 

またしても、齋藤吉正先生が登板、忙しすぎる!

現在公演中(6月20日宝塚大劇場初日)の宙組『Le Grand Escalier』、齋藤吉正先生、作・演出

 

10月12日から始まる宙組の風色日向バウホール初主演公演『MY BLUE HEAVEN』も齋藤吉正先生。

 

2015 2025年3月12日が初日の雪組、朝美絢トップお披露目公演『ROBIN THE HERO』も斎藤吉正先生演出。

 

6月、10月、来年3月。

 

4〜5ヶ月置きに登板されています。

 

演出家は、脚本、演出はもちろん、音楽、衣装、舞台装置、映像…各方面と打ち合わせ、発注し、出来上がりを修正し…と大変な作業です。

 

前にも書きましたが、以前、『ホテルスヴィッツラハウス』の演出をされた植田景子先生は、ギリギリのすごくタイトなスケジュールでなんとか間に合った、

と、劇団からのオファーが公演初日から3ヶ月前だった、とプログラムに書かれていました。

 

通常の制作期間が4〜5ヶ月だとしたら…演出そのものが激務な上にほとんど休みなし、です。

 

大丈夫でしょうか?

 

現在の宝塚歌劇団の演出家は、働き盛りの中堅層から2人退団されたのが、演出家のローテーションに大きく響いているように思います。

 

花組トップの柚香光くんのディナーショー(3月)を最後に登板のない小柳奈穂子先生も、中堅でヒット作を書ける先生ですが、予定がないですね。

 

現在、大御所と呼ばれる高齢の先生方か、

ご高齢の先生方引退後の補充のために採用した若手演出家の両極端。

 

ファンが満足できるクオリティの本が書ける先生が少なくなっている今、齋藤吉正先生の存在は大変貴重です。

 

ショーも芝居も書ける演出家として頑張っていただきたい、どうかご健康で…

 

雪組新トップスター、朝美絢が輝く、素敵な作品になるよう、よろしくお願いします。