2023年2月13日 宝塚大劇場 13時公演を観てきました。
またしても、カチャと観劇被り。
この日は、ゆりちゃん(紫門ゆりや)と、髪の長い女性(どなたかわからず)と3人で。
一時のような、観劇禁止のピリピリ感もなくなりましたね^^
政府は、3月13日から屋内・屋外を問わず個人の判断に委ねる方針を決定したといいますから、宝塚もそれに準ずるのでしょうか?
『応天の門』、立ち見も出て大盛況♪
原作のある作品なので原作を読んだほうがいいのか迷いましたが、他にも読む本が溜まっていたので諦め、いきなり観劇。
最新刊は16巻、演出の田渕先生は、どのあたりを、どう切り取っておられるのかもわからずWikipedia情報のみで観劇。
ナウオンでも歌劇でも予習せず。
それでもすごくわかりやすかったので原作どうでもいいw
月組の月城かなとが、月をバックに座っている図からして、素敵〜と入り込みました。
面白いとの評判からか、立ち見もでて熱気あふれる客席。
こころなしか、男性のお客様もいつもより多め?
飄々とした道真が妙にはまっている月城かなと
頭が切れる道真(演:月城かなと)は、百鬼夜行を退治せんと、勢いづく皆とは違い飄々とした様がかっこいいですね。
スパッと一言、真理を告げて去っていく、的なかっこよさ^^
れいこちゃん(月城かなと)大劇場公演はトップになって3作目。
それぞれ、持ち味が違う作品ですが、個人的には、『応天の門』が一番好きかも。
ホロリとさせられるロマ劇も好きですし、スーツ姿がビシッと決まったグレート・ギャツビーもいいけれど
飄々としている道真がすごくいい♪ for me
バディ感と言われてた 在原業平(演:鳳月杏)との絡みもいいし
個人的には、おちゃめな感じの紀長谷雄(演:彩海せら)が可愛い!
菅三(菅原家の三男だから、かんさんと呼ばれている道真)、菅三、と慕ってて、生き生きとしたお芝居につい目を奪われて…
恋愛要素なしだけど、海乃美月のハマり役・昭姫
唐渡りのものを商う店の女主人、という役どころを聞いたときは、全然イメージできなかった昭姫。
百鬼夜行のトリックを、道真の博識で暴いていく時に、昭姫の店のものを使いますし、踊りが得意な昭姫が、魂鎮めの舞を披露するときも助けています。
道真の年齢設定は今なら高校生ぐらいのイメージ。
あれこれ指示を飛ばす道真に、
「人使いの荒いぼっちゃんだこと…ホッホッホッ…」と余裕で捌けていく〜♪
落ち着いた、大人っぽいイメージのうみちゃん(海乃美月)は、可憐で乙女チックなお役より、こういう大人の女性の役が似合いますね。
今回は、姐御!という感じの頼もしいお役で、たまにはこういうのもいいわね♪と思いました。
麗しい在原業平を好演、鳳月杏
「いま業平」という言葉があるぐらい、色男のモテ男ぶりが知れ渡っている業平。
そのお役を演じたのがちなつ(鳳月杏)。
これは、ある意味ハードル高いお役ですよね…
「絶世の美女、クレオパトラ」役と同じぐらい、私が演っていいんですか?って聞き直したくなるお役。
それが…佇まいも雅やかで美しく、業平だったわ…
道真とのバディ感は感じなかったけれど、「雅部」として存在していることが重要♪
一昨年、高樹のぶ子著の『業平』を読みました。
女性に対する執着心の強い男性ですが、人生の憂き目も知っている男。
いろんな意味で興味深い、だから後世まで語り継がれているのでしょう。
芝居の月組、風間柚乃の芝居に惚れる
いや、知ってるよ、わかっているけど、改めて風間柚乃は巧い。
ちょっとダークな表情の風間柚乃もいいですね。
おだちん(風間柚乃)、良いお役もらいました!
高子を追い詰めるところも、打ち掛けを踏むという演出、良いっ!
扇子を顎に当てて顎クイするのも良いっ!
終始、薄暗いトーンでの演技に目が釘付け!
彩みちるのお役は弥彦再び
みちるちゃん、雪組時代の『るろうに剣心』の弥彦役にそっくりの袴姿に、髪を後ろでひとつにくくった白梅。
とてもカワイイ役どころですね、娘役2番手の役ではないような気もしますが、原作ものは、宝塚の番手とはかけ離れたキャストなので仕方がないかな?
でも、持ち味ぴったりで、観ててとても楽しかったので、よかった^^
礼華はる、良いお役、あごひげも似合ってました^^
ぱるは、今まで体格頼みなキャスティングかな、と思っていましたが、今回は妹を救うために、毒入りと思しきお酒を飲み干す、というところでグッときた!
すごく胸に響くお芝居でした。
今まで、滑舌、発声に改善を求む!だったんですが、今回、気にならなかったです。
あごひげがお似合いで、渋さが加味されてこれは、あり!
その他、管理人が気になったお役
退団の組長・光月るうは藤原良房
退団なのでもう少し大きなお役かと思っていましたが、そうでもなかった。
声色を研究して作り込んでおられますね。
退団の千海華蘭は藤原良房を後見人とする清和帝
年若き天皇・清和帝、実権は藤原良房が握る…ということで、自信なさげで無垢な清和帝を好演。
本当に鳳月杏や宙組トップスター真風涼帆と同期なの??というぐらい
とってもカワイイからんちゃん。
何を演じても、説得力があって大切な脇役さんだっただけに退団が惜しまれます。
退団の結愛かれんは舞を舞う大師役
ダンサーのゆうゆ(結愛かれん)は、特別に派手な衣装で舞の場面もらってますね。
しなやかで美しいゆうゆのダンス、大好きでした。
何より、キュートな笑顔に骨抜きにされてしまう…
ゆうゆの退団は本当に惜しいです。
退団の蘭世惠翔は、目立つ見せ場ある若き日の高子役
せりの上で、スポットライトを浴びて若き日の業平(英かおと)との絡みもあり、見せ場たっぷり♪
ネットのニュースで回ってきましたが、男役にすれば低く、娘役にすれば高い身長に悩んだようですね。
もう少しご活躍できそうにも思うのですが…
今公演、グイグイ来てる瑠皇りあ
道真の亡き兄・吉祥丸を演じている瑠皇りあくん。
出番は多くないものの、目立つお役で目を引きますね。
追い風が吹いているようですので、この機にステップアップしていただきたいです。
次期組長も専科から特出
次期組長の梨花ますみさんが特出。
もっと出番多いかとおもってたけど特に多いわけでもなかったです。
まずは組子の中に入って、慣らし運転かしら?
美しい衣装は薄井香菜さん。
月組『桜嵐記』のお衣装を担当されてて一躍名前が知られた薄井さん。
今回も美しい衣装にため息。
宝塚を観はじめた頃は、和モノより、宝塚らしい夢のある作品やミュ−ジカルが好きでしたが、今では和モノも大好きです♪
みんなの思い出の作品になりますように!