宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【花組】『冬霞の巴里』ナウオンステージと初日映像を観て♪

今週、冬霞の巴里を観に行くので、予習も兼ねて、ナウオンと初日の感想を整理しておこうと思います。

 

先週の初日の感想が揃いも揃って大絶賛だったので、初日映像を観るのを楽しみにしてました。

 

これか~!!

 

初日映像を観て感じたこと

影のあるひとこ(永久輝せあ)。

 

役者にとって、お役、作品との出会いはとても大切です。

2.5番手ぐらいの位置づけの今、この「冬霞の巴里」という作品の中で、ひとこちゃんがオクターヴを生きる意味はすごく大きいと思います。

 

永久輝せあ✕冬霞の巴里で、新たな一面を見せただけでなく、階段をまとめて二、三段上がったような、芝居巧者なところを見せているように思いました。(まだ観てないいけど^^…)

 

体の奥から絞り出すような感情。

爆発する感情。

どれも負の感情で、演じるのがしんどいのではないか、と思うほどです。

それでも、純粋さもってるし、葛藤、後悔、恐怖をもっと出せるようにならないといけない、と高みを目指しているようでした。

「ただ強くて悪い人じゃなく 自分なりの理由があってそうしたことに罪悪感や恐怖にさいなまれるのが魅力 弱い部分をださないといけない。」と。

 

初日、新聞各紙に掲載された舞台写真を見た時もびっくりでしたが!

下宿屋の人たちは…ゾンビ?

死後の世界の人たちなのですね??

 

下宿屋の壁には血しぶきが飛んでいますし、下宿屋の住人たちの衣裳にも、汚れがあって…

何より驚いたのがメイク!

目の周り真っ黒なキョンシー(中国の死体妖怪)?スウィニートッド?メイクで、空騒ぎしている様子。

人間じゃぁ~~ない!!

 

セリフの端々から、姉のアンブルは、ホニャララだってわかりました。

謎のお役・イネス(琴美くらら)も登場して、そういうことね、と。

イネスの役どころについて、キャスト表に言及してなかったのも納得。

 

「オレステイア」の話を知っていれば、予想できます。

 

古代ギリシアの作家アイスキュロスの悲劇作品三部作「オレステイア」をモチーフに、亡霊たち、忘れ去られた記憶、過去と現在、姉と弟の想いが交錯する。

宝塚歌劇公式HPより

 

下宿屋は、亡霊たちの棲家なのでしょう。

 

殺された父・オーギュストも登場して、過去がおぼろげに見えてくる、という仕掛?

 

ギリシャ悲劇を宝塚で上演した「オイディプス王」を観ましたが、よくこんな発想が浮かんだね、というエグい展開でしたが…

「オレステイア」も、劣らずすごい・・・

 

結末の受け止め方はお客様次第、とひとこちゃん。

 

 

オイディプス王」の演出は、マンガ原作など明るく楽しい作品を作られることが多い小柳奈穂子先生でした。

 

今回の「オレステイア」、よくぞ宝塚の舞台に載せてくださった、よくぞ主演に永久輝せあを当ててくださったと指田珠子先生に拍手を贈りたい。

 

指田先生は、デビュー作の「龍の宮物語」のときから、独特の世界観を作り出しておられて、観終わったあとに、ほぉ~~と現実に引き戻されてため息でした。

 

今回も、「冬霞の巴里」の世界観にとりつかれて、家まで持って帰って3日ぐらい寝込みそうですw

キャストについて

永久輝せあ

先日、ファーストフォトブックLABOの中で、明るいだけじゃない永久輝せあを見せたい、というようなことを語っていたので、まさにぴったりです!!

 

だんだんと学年もあがり、重要なお役を担うようになってきたので、この今までにはなかったようなお役はチャレンジ役であり、役の幅をうんと広げてくれるので今後のためにプラスになりますね^^

 

ナウオンでひとこちゃんが言ってたように、オクターヴは暗い人間、というわけではなく、葛藤が彼の心を暗くしているんですね。

 

最後は、人によってどうとでも受け取れるし、噛めば噛むほどに味が出るから、何度でも観てみたい作品のようです。

 

ワタクシ、生観劇は1回だけですから、週末のお花見は止めて、配信を見ようと思います。

 

空美

もう出来上がっている、といっていいぐらい堂々と演じています。

それもそのはず、もう東上公演のヒロイン2回目ですもんね。

1回目は、10期上の2番手マイティの相手役。

初ヒロインで今回よりもっとハードル高かったはずです。

今回は、肩の力が抜けて、姉らしく見えました。

 

ナウオンでは、パッと観た時にただの仲良しの姉弟に見えないようにお芝居を作りたい、と語っていました。なるほど^^

 

聖乃あすか

あすかちゃんも下宿屋の仲間なのですね。

稽古場では、ひとこちゃんにピストルを渡していたので、死神的役割?

オクターヴの復讐心にエンジンをかける役だそう、なにか引導を渡すのかも知れません。

気になります。

 

専科のおふたり

一樹千尋さん、いつもながらの良い芝居見せておられるようですね。

紫門ゆりやさん…ゆりちゃんは初の女役がお母さん役で、慣れないながらもすっかり溶け込んでいる様子。

専科生になって、男役でも女役でも感情を使ってお芝居するとは、と考えていた時にお話を頂いた、と、ラッキーなタイミングでしたね!

それでも、ナウオンで、振り付けがついた時の動揺が半端なかった!!wと言ってました。

所作、一挙一動が男役と娘役では全然違いますもんね。

男役を主電源から抜いた、とおっしゃってました^^

 

見どころ

一幕はナンバーが多く、フレンチミュージカルのようだそうです。

楽曲がすごくいい、と皆さん口を揃えておっしゃっているので、音楽も楽しみ。

 

ひとこちゃんのスーツ、美咲ちゃんのドレス、すごく綺麗です♪

衣裳は有村淳先生だとか ←Twitterで拾った情報

 

7分の超大作フィナーレ!!

平澤智先生と、御織ゆみ乃先生の振り付けです。

楽しみです!!

タンゴ場面は、ひとこちゃん以外の男役さんは、相手を変えながら入り乱れていろんなカップルで踊るそう。

 

ひとこちゃんの最後のステップは圧巻だそうです!!

どんなのでしょうか!!

 

お芝居の楽しさを実感する公演

演じる楽しさを感じていて、お芝居楽しい、お稽古楽しいと感じているそう。

 

休憩時間に上級生下級生関係なくお芝居について議論していてすごくいい。

下級生も皆、役をいただけてるので台本を勉強していて、元気もらうし いいお稽古場だとおもう、と美咲ちゃん。

 

稽古場で、上下関係なく芝居談義ができるなんて、素晴らしい!

 

素晴らしい舞台は、素晴らしい稽古場から生まれます。

 

観劇を楽しみにしています。