昨日夕方、毎日新聞にこんなタイトルの記事が出ました
「宝塚ファンクラブは歌劇団に都合がいい? 非公認組織の献身」
有料記事ですので、無料で読める範囲内での感想です。
昨年末、宝塚「闇の金」という文春記事が掲載されました。
それに乗っかった記事なのでしょうか。
目次:
毎日新聞も参戦? お花代は脱税の温床、のハナシ
昨年発売された 週刊文春に某組長のチケット申込書の一部の写真が出ていました。
「お花代 SS席1枚につき 10,000円以上、S席1枚につき3,000円以上をお願い申し上げます。」と記載されていました。
チケット代は帳簿に記載されますが、お花代は「気持ち」、最低◯円、はあっても上限なし。
お花代は「脱税の温床」と言われる所以です。
私事で恐縮ですが…
以前、某スターさんのFCの方がお取次ぎしてくださって個人FCのチケットを受け取りに行ったときのこと。
恰幅のいい壮年の男性が紅白の水引のついた金封をFCの方に渡されました。
厚みから、100万円相当と思われました。
こういうお客様が多いと会も潤うのでしょう。
元トップスターFC脱税の件
2019年に元トップスターのお母様が脱税容疑で逮捕されました。
FC運営で得た1年間の所得を申告してなかったんですね。
この一件以降、ファンクラブを会社組織にして、きちんと納税されているファンクラブが増えたそうです。
認めてない私設FCを利用する歌劇団
公演期間中の宝塚大劇場。スターの名が書かれた紙を持った人が立ち、その前にチケットを求めて並ぶ人々の姿が見られる。これがFC会員たちだ。
歌劇団には、チケットの先行販売などを担う公式FC「宝塚友の会」の他に、劇団員個人のFCがある。歌劇団は「公認していない」との見解で、「私設」の位置づけだ。引用元:毎日新聞
認めていないといいつつ、たくさんのチケットをさばいてくれるありがたい存在が私設FC。
FCは会員にチケットを取次ぎ、お花代も頂戴して会を回していますが、そのチケットが大量に劇団から下ろされます。
人気のない演目の場合、私設FCに大量にチケットが下ろされ、FCは観てくださる方探しにおおわらわ。
公式に出せば、一般の方で宝塚を観たいかたが買ってくださるかもしれないのに…
宝塚らしい、内輪で完結主義。
チケットがなければ私設ファンクラブを回せませんから、持ちつ持たれつ…のシステムなんですね…。
毎日新聞の記事のここが疑問
これ、大昔の話では?
稽古(けいこ)場への送迎や手作り弁当の差し入れ、化粧道具などの買い物付き添いと、マネジメントの範囲は幅広い。
引用元:毎日新聞
ファンが手作り弁当を差し入れて、万が一にもスターさんが体調を崩したりすると困るので、今は手作り弁当は差し入れできないはず…
食べ物の差し入れは、生徒さん個人の知り合いレベルでないと受け付けてもらえない、と聞いたことがあります。
のんびりしていた昔は、スターさんとファンが一緒にグループで?遊びに行った…なんて話を、宝塚100周年(2014年)の頃になにかの記事で読みました。
複数のファンクラブに所属するのは禁止のはず…
スポンサー探しも手伝う。現在も複数のファンクラブに所属する会員は、広告起用や団体観劇を企画してもらうため、自身のツテがある企業にタカラジェンヌを連れてあいさつに回った。
引用元:毎日新聞
スポンサー探しとか…ファンクラブの会員というよりお客様のことかな?と思いました。
私設FCもヒエラルキーに飲み込まれて
たまにチケットを取り次いで頂いたり、お茶会に参加させていただいたりして私設FCのスタッフさんと接する機会がありますが、皆さん明るくテキパキ、良い方ばかり。
代表さん、スタッフさんの献身的な、滅私奉公と行っても過言ではないぐらいのお働きに頭が下がります。
それだけでも偉いな、と思うのに、FCの中でもスターさんの格(番手)に合わせた序列の中で働いておられることも知りました。
以前、遠征に行った時に、上級生のFCの方に下級生のFCの方がものすごく平身低頭されていました。
こんなところにも、宝塚の縮図を見たような気になりました。
そして、昨年…
個人FCも千差万別
昨年11月、下記、匿名ダイアリーが話題になりました。
これを書かれた方が拡散を希望されていたので、多くの方の知る所になったと思います。
誰しもがこの内容のような思いをされているわけではないでしょうが、昨年、白日のもとに晒された宝塚歌劇の暗部と通じる所があるな〜と思いました。
109年間溜め込んだ膿を出し切ってほしい
16年前に、宝塚を見に行かない? と誘ってくれたお友達はヅカ歴ウン十年の大ベテラン。
そのころから、友人から、たくさんの「宝塚の闇」的な話を聞いていたので、ここ最近の宝塚のニュースも、「やっぱり出たね」という印象です。
文春には「◯◯のことは書かないのですか?」と読者からコメントが届いているようですが、まだまだあるのでしょうか?
週刊文春電子版のハッシュタグから「宝塚」が消えたので、一連の報道は終わったのかもしれません。
現在は、能登半島地震、佐藤誠、JAL、松本人志、木原事件、羽生結弦、ダイハツ。
隠蔽体質と阪急の名の下にあぐらをかいて真摯に問題に向き合ってこなかったツケがどっと押し寄せた2023年でした。
110周年を機に、しっかりと膿を出し切って、今度こそ清く正しく美しい劇団になって欲しいです。
口で唱えてても、行動で示さなければ意味がない。
言うは易く、行いは難し、頑張って。