2022年7月7日「巡礼の年 Fashionable Empire」11時公演を観てきました。
感じたことを思いつくままにメモしておきます、ネタバレあります、ご注意ください。
初めて観たのが、6月13日でした、あれから3週間あまり。
花組生の勢い、熱がどんどん増していて、私の理解も深まり、お芝居が濃厚に感じられ、引き込まれました。
幕開き、ジョルジュ・サンドの部屋で、リストとサンドのあれこれが、キュン♪ポイント満載で、冒頭からハート鷲掴みにされて、そのまま一気にラストまで運ばれます。
この作品、本当に好き♪
切ない。
サロンの帝王・リスト。
ここ、最高!
ミラーボールが回り、電飾が、カラフルなLEDバーライトが明滅し、それだけでも心が踊るのに、音楽ロックアレンジで、サラサラの金髪を振り乱して演奏するリスト・れいちゃんが超絶技巧、超絶かっこいい!!
このお役ができるのは、やっぱり、宝塚歌劇団の中でも柚香光、ただ1人ですっ!
ずっと観ていたいわ…
貴婦人のうっとりのため息や汗の一滴もほしい…って、まるで私達ファンの気持ちを代弁しているようで楽しいシーン。
ハンガリーで神童と呼ばれて称賛されていた少年はウィーンでも天才だったのに。
フランスでは、音楽院の門をくぐることさえ許されず、失意のどん底に…そんな所にフランツを置き去りにして父は帰っていった…
今までで、一番、フランツ・リストに心を重ねて心が震えました。
音楽院の子どもたちが本当にかわいくて^^ キュンキュン♪
今日は、初めて2階からの観劇だったのですが、
子どもたちのフォーメーションがよく見えてたのしかったです。
日体大の集団行動みたいに後ろ斜め後方に移動しながら交差していく所!
すごい!
1階からでは気づかなかったです。
リストの内心を見透かすような新聞評を書いたダグー伯爵夫人に会いに行き、互いに居場所が無い者同士と知って、二人で出奔を決めるリスト。
まどかちゃんにひざまづくれいちゃんにキュン。
このポーズは、「天は赤い河のほとり」でまどかちゃんにひざまづく真風で、どキュン♪だったので、好きだわ~ このシチュエーション~^^ってなってました。
生田先生ありがとうございます。
大好きなジュネーブの森の場面。
髪を下ろしたマリーとリストの追いかけっこ&バックハグが今日も、キュンでした^^
ドヤドヤと芸術家仲間が二人のもとにやってくるけれど、不機嫌になって出ていくリスト。「私に任せて」とサンドが追いかけて行く場面。
長丁場の見せ場、ひとこちゃんの歌唱が素晴らしい!
聴かせどころでした。
いつの間にこんなに上手くなったのか、台詞回しもよく、素晴らしい役者さんだわ。
リストは、祖国ハンガリーのために旅立ち、パリに置いてけぼりのマリーは、ジラルダン(聖乃あすか)の新聞社で市民運動のルポを書くことで、ライターとして1人で生きていく決意をします。
そんなころリストは、爵位を得て各国で称賛を浴びて、この歓声をマリーに聞かせたいよ…と喜んだところが絶頂期で フランスには既に、貴族のサロンもなく…。
あれだけ人と人との間に壁があると感じ、息苦しさを感じていたリストなのに、自らが貴族の仲間入りをして有頂天になったのも皮肉なら、
貴族になった途端、貴族社会が崩壊したのも皮肉。
フェステティクス伯爵(羽立光来)から、宝剣を授けられて踊る、れいちゃんのサーベルの舞がかっこいいですね!
初めて宝塚を観た方にもわかるかっこよさだと思います^^
リストがようやくの思いで掴んだ宝石は、手のひらを開けてみたら、ただの石ころに変わっていたんですね…
切ないわ。
かつてリストの前に、さっそうと現れたショパン(水美舞斗)を天才、と認めたリスト。
二人は終生、ライバルであり良き友。
ショパンは、亡くなる直前にもリストへの思いをせつせつと語って、どこまでもいい人♪
そして静かに息を引き取り、黒衣のサンドは、「さようなら、私の王子様」と。
これが、冒頭の「おはよう、王子様」と対になってて上手いな~と^^
リスト音楽院でのマリーとの再会。
紆余曲折の後にマリーはフランツ・リストを訪ねて行き、来し方を思い出して静かに語らう場面は、じわ~っと温かいものが胸に広がりました。
ラスト、2人が歩みだして振り返り、幕、と言う終わり方も余韻を残して素敵です。
並んで歩く後ろ姿が、幕の向こうに消えていく…
静かだけれど、胸を掴まれました。
…ということで、最初から、最後まで胸を鷲掴みにされっぱなし!!
2階から観てて、貴族と庶民を隔てる壁(石壁)の動かし方が面白かった、うまいことなってます^^
今回、メインキャストの歌唱場面が皆さん素晴らしい!!
花組、いい感じになってきた!
トップ娘役のクオリティUPで大満足!
星風まどかちゃん、ありがとう^^
れいちゃんも声がよく伸びるようになって良き。
今回はひとこちゃん、大健闘、殊勲賞モノ!!
あすかちゃんもソロあって、台詞回しもしっかりとして説得力のあるジラルダンでした。
見れば見るほど楽しいのは、どの作品にも共通かな?
いや、もう作品的にはどうでもいいけど、贔屓が出てるから見に行く、っていう場合も多いですよね。
本作は、歴史的事実をこんなにもドラマティックに描けるんだ…とその点にも感動。
路線の生徒さんをきちんと使って、見せて、ラストは史実とは違うけれど、美しくまとまっていて大好きな作品になりました。
花組生の熱量も上がってきてるので、東京公演では、ガッツリと更にいいものになっていることでしょう。
千秋楽まで後少し、頑張って駆け抜けていただきたいです!
先程、残念なお知らせがありました。
帝劇ミュージカル「ガイズアンドドールズ」公演中止が延長になり、とうとう千秋楽の幕を下ろすことが叶いませんでした。
関係者の皆様の落胆、いかばかりか…
コロナ感染者数がじわりと増えてきてますね。
テレビニュースでは、第7波か?とも。
マスクに関しても緩和され、海外からの入国も緩和されていますが、感染力が強い、とのことで心配しています。
暑くて呼気がマスクの中をジュルジュルにするので、夏や嫌ですね…
今日の宝塚は真夏のような青空、終演後は33度でジリジリ暑かったです。
体調管理、気をつけましょうね♪