花組公演「巡礼の年」2回目、観てきました。
1回目は、旅行疲れもあり、全体の流れをつかむので精一杯でしたが、今日は、ストンと胸の中に落ちて、物語の深みを味わいました。
1回目は、舞台と出演者の美しさに目を奪われて、あ・わ・わ…ってなっているうちに終わってました^^;
花組は、好みの生徒さんが多い組なので、終始ワクワク状態です!
いつも語っていますように、ビジュアル良しのキラキラカルテットのれいまい、ひとこ、あすか(柚香光、水美舞斗、永久輝せあ、聖乃あすか)が、魅力的にお役を演じてて楽しいったらない!!^^
更に若手の102期・侑輝大弥、103期・希波らいとのお二人もいいポジションで嬉しい♪
娘役さんも、105期生までならお顔・お名前わかりますしね♪
2回目以降は、感動が深まっていく
初見はいつも、ストーリーを追いかけ、誰がどこに出ているか、セリフ、衣装、セット…とアンテナがいろいろキャッチしすぎてキャパオーバーになって、最後、ボーっとするんですが^^;
今日は、セリフもよく入ってきたし、リスト(柚香光)の出自ゆえのコンプレックスが、胸に刺さりました。
ようやく、祖国ハンガリーで爵位を授けられ、サロンの貴族と肩を並べることができる、と喜んだのもつかの間、
フランスでは二月革命勃発で、貴族は力を失っていた…
愛したマリー(星風まどか)も、民衆の運動に参加していて、かつて演奏していた貴族のサロンはすでになく…
演出の妙とキャストの魅力に引き込まれて♪
思いつくまま、順不同です。
ジョルジュ・サンドのおはように始まり、おやすみ、で完結する素敵
幕開き、ジョルジュ・サンドの居室で、ジョルジュ・サンドのひとこちゃん(永久輝せあ)のセリフにヤラれますよね^^
「おはよう、王子様♪」
ここから全てが始まるのですが、
ジョルジュ・サンドが後に愛したショパンの最期を看取る場面でショパン(水美舞斗)に
「おやすみ、王子様♪」
始まりと終わりが対になっていて、上手いな~ 生田先生、Good Job!
ジョルジュ・サンド役のひとこちゃん、今回女役ですが、滑舌よく、セリフが聞き取りやすく、当時では珍しい働く女性で、はっきりとものを言える気っ風のいい女性を好演していましたね。
こういう強い女性を演じるのは男役さんが適任ですね^^
リストとジョルジュ・サンドの愛の場面
初日あたりで話題になっていた、幕開きの一本のタバコを回し飲み。
ピアノの前でサンドをピアノに押し付けてキスをするリスト…ジョルジュは鍵盤に腰掛けてしまい、ピアノが不協和音を鳴らす…それは、リストの人生の苦悩を暗示していると思うのは穿ち過ぎでしょうか?
カウチに横たわるジョルジュに被さるリスト…で暗転セリ下がり、というのも印象的♪
リストはロックスターだった!
歌劇誌の座談会だったかで 生田先生がおっしゃってましたが、リストは、今で言えばロックスターのような存在だった、と。
大勢の前で、派手に演奏して、観客を魅了する数少ないエンターテイナー。
…というのを踏まえて、サロンでの演奏会の場面が「超モテ男・リスト」をうまく描かれています。
リストが、ピアノの前に立つだけで歓声、鍵盤に指を置いたかと思えば、もったいつけて、カフスを直す、歓声、鍵盤に指を置くが、今度は、さらりと髪をなびかせてみる、そのたびに上がる歓声とため息♪
そして…いきなり回りだすミラーボール! 華やか電飾! グランドピアノにもLED^^
めちゃくちゃ心浮き立つ場面です!! 楽しい!!
ジュネーブの森の追いかけっこ
リストとマリー・ダグー伯爵夫人(星風まどか)がパリからジュネーブへと出奔して、2人だけの愛の場面。
ふたりとも真っ白の衣装でまるで結婚式のよう♪
マリーが髪を下ろしているのが、心を許しあった2人の普段の一コマ、とわかりますね。
「つかまえてご覧なさい」と逃げて追いかけっこがかわいくてキュンキュンします。
最後はバックハグ!! 最高ですね^^
この場面の写真が、初日の様子を伝えるスポーツ紙に載っていて、心を掴まれました!
音楽院の神童たち
幼いリストは神童と呼ばれて、父に連れられパリに出てきたものの、ハンガリーでは神童でも、花の都パリにはもっとすごい神童たちがいたのだった…
スカイステージのスカイレポートのトークでも話されていましたが、音楽院の子どもたちが可愛いです!!
103期の朝葉ことのちゃん以下、全19人。
ラストの場面、修道院でリスト先生のリスト音楽院の生徒役と同じです。
ショパンの役割
ショパン(水美舞斗)の演奏を見て衝撃を受ける若き日のリスト。
史実ほどリストとの対比は出てこず、少し残念。
サロンの寵児として調子に乗るリストに、彼のためを思って唯一苦言を呈することができる人物として描かれています。
貴族社会への憧れ
華やかな人生の裏で、身分の壁を思い知らされ、
コンプレックスを味わいながらも貴族に依存して生き、
貴族になろうと足掻いたリスト。
祖国ハンガリーでチャリティーコンサートを開くことで爵位を得たリスト。
ジュネーブにとどまっていてほしい、というマリーの反対を押し切って行った甲斐あり、爵位を授かり、コレ以上ない!という豪華な衣装のれいちゃんが眩しい!
そして頂いた剣を持って踊る…喜びの舞?^^
ここの音楽は、チャルダッシュのようなハンガリー的メロディ、ハンガリーの民族舞踊的なダンスの足使いもあり、見ごたえありました。
ダンサー・柚香光、魅力全開♪
今でも、花組ぃ~! 最高ぉぉぉ~~!!なので
細かく言い出したらキリがない!!
一人ひとりについて語りたいぐらいです^^
この作品、花組のキャストに合っていて見応えあります!!
後2回観る予定ですが
ショーも素晴らしいし、毎日でも観たい今公演 for meです!!
まだまだ興奮状態です!!