花組公演『エンジェリックライ』『Jubilee』
2024年10月17日 11時公演を観てきました。
前回10月2日に観た感想記事に、これは通える、と書いたのですが、友人は微妙だったそうです…。
以下、個人的意見を書いていますので、ご理解いただける方のみどうぞ。
目次:
宝塚歌劇は「人を見に行くところ」と言われて
宝塚にハマったばかりの時に、それまで劇団四季を観ていたワタクシに、ヅカ師匠が、「宝塚は人(生徒)を観に行くところよ」とアドバイスをくれました。
なるほど。
宝塚歌劇は、どのような見方をするか、どの生徒さんを贔屓にしているかで感想はかなり違ってきますね。
今回の花組公演で、専科の凪七瑠海さんが退団されます
スター専科ですが、プリンスもおじさんも、女役もできる貴重な存在で、カメレオンのように様々にカラーを変えて、
どの組のどんな公演にもピタッとハマって、説得力のある役作りをしておられます。
今公演でも、お芝居に、ショーに、と大活躍。
ですが…お餞別場面の演出に不満も噴出してます。
なんといっても ひとこちゃんの大劇場お披露目は1回きりなんですから。
新トップコンビお披露目公演で退団お餞別場面が違和感
トップ就任2作目ならば、カチャは花組で退団なんだ…とサラッと受け入れられたと思います。
が、今公演は、花組新トップコンビの大劇場お披露目公演で退団。
『凪七瑠海サヨナラショー』も行われます。
主役は新トップコンビのひとこちゃん(永久輝せあ)であり、星空美咲ちゃんなのに…少し霞んでしまうのが残念。
ショーでは、新しい王=永久輝せあ、の戴冠式の場面はありますが、全体では、主役を半分取られているような感じが否めません。
カチャがセンターで踊る、銀橋ソロ歌唱…これは有り、だと思うんですけどね。
《カチャ退団スペシャル待遇》
1️⃣ ピンスポ浴びての舞台中央せり上がり(Liberationの場面)
2️⃣ 大階段中央に板付き(ラインダンス後 大階段が出た時)
3️⃣ ひとこちゃんが男役群舞後に、おもむろに大階段からスポットの中下りてくる
特に、1️⃣と2️⃣は、ひとこちゃん?と思ったら、違う〜〜〜!!と驚き。
今公演から2番手のはずの聖乃あすかちゃんが割を食ってます。
3️⃣は黒燕尾で男役群舞の後、ひとこちゃん舞台上にいる時、一番最後の大トリとしてカチャが大階段を下りてくるという演出が…orz
カチャが悪いのではなく、演出家と劇団が決めたことなので仕方ないけど、なんだかな。
チケット売れない一因は演出にもあるのでは?
好みは人それぞれなので、『エンジェリックライ』をお好きな方もいらっしゃると思います。
が、ワタクシ的には演出面に疑問もあるので、
駄作でもないけれど、感動作でもない、というのが個人的感想。
手放しで褒めちぎる作品ではなかったです。
そこへこの花組組子ファンがもやもやする演出のショー。
リピートしたい気にさせない組み合わせ。
作品の持つ力は大きい
最終的に人気者になった柚希礼音さんも、明日海りおさんも就任当初のチケ捌きは大変そうでした。
みりおちゃん(明日海りお)は花組トップお披露目公演が『エリザベート』で作品ブーストがありました。
その、みりおちゃんからVISAを引き継いだひとこちゃんのお披露目公演も著名大作くる??と思っていただけに…
へ? ホラ?? 何?? ( ゚д゚)ポカーン
でした。
『エリザベート』『ベルサイユのばら』…作品のタイトルで客を呼べる演目です。
なぜ、前任のファンが離れた後のお披露目公演に、
なぜ、6週、と公演期間の長い公演に
なぜ、いつも以上に期待が高まるトップ大劇場お披露目公演に
座付き演出家の新作オリジナルの芝居?
専科さんへの過度の演出のショー?
以前花組で『邪馬台国の風』『Sante!!』の二本立ての公演がありました。
『邪馬台国の風』は駄作呼ばわりされることが多いですが、ショーの『Sante!!』が楽しくて!!
東京公演観に行きましたし、博多座にも観に行きました。
トップさんの魅力はもちろんですが、作品の魅力にも取り憑かれた公演でした。
今公演も、芝居、ショーどちらかだけでも通わせる力のある作品なら…幕が上がればリピート続出でチケットさばけたのでは?と思っています。
今公演、何故か路線の希波らいとくんの扱いが悪い
らいとファンは、釈然としない思いを抱えてしまう2作品のように感じます。
お芝居では、キャストは天界と人間界に分かれています。
主役のアザゼル(永久輝せあ)は、天界から人間界に落とされて、人間界でいろいろとドラマがあります。
断然、人間界のキャストの方が役のカラーが濃く、モブでも、何かと小芝居して目を楽しませてくれます。
天界のメインキャストは、天帝(紫門ゆりや)、アズラエル(美風舞良)、ラファエル(綺城ひか理)、サリエル(希波らいと)の4人。
天界のモブ(下級生)はフードのある白い衣装で誰かわかりにくいし、
役名のついているウタエル、オドレルも特にピックアップ場面もなく…名前(役名)負け。
らいとくん演じる 人間観察省のサリエル=メガネ男子、も素敵だけどお役の印象が薄かったです for me
ショーでは、初日に話題になった、フィナーレの階段下りに…らいとくんの代わり?だいやくん(侑輝大弥)がイン。
らいとくんは、パレードの銀橋にものらず、花道との境目だった!と友人。
私は真ん中付近しかみておらず気づきませんでしたが。
すでに、らいとくんはバウホール初主演が決まっている3番手のはず。
路線はキープされているはずなのに…
今公演は、謎の扱いでした。
こういうのも、なんだかもやもやしますよね…。
ファン、観客はいろいろと生徒さんの胸中を考えてしまったりします。
それでも、どんなに裏で辛くても、ステージの上から私達に笑顔を見せて元気にしてくれる生徒さんたちには、本当に感謝、感謝です!
生観劇は2回で終わりです、公演内容についての感想はまた後日。
明日から、東京公演のチケット先着順販売ですね。
ダラダラと個人的感想を書きましたが、感じ方は十人十色です。
ご覧になってない方は、まずは自分の目で確かめてリピするかどうかの判断で。