宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

ご遺族と劇団、合意書締結|締結は一里塚、風土改革は遥なる道のり

本日、午後4時より、宝塚歌劇団、ご遺族側弁護士、双方の会見が行われました。

 

今日はランチ&お茶してたので、ヅカともさんから、4時から4チャンネルで会見放送するよ、って4時ちょっと前にLINEもらったので慌てて帰りました。

 

宙組の生徒さんが亡くなられたのは9月30日、6ヶ月の間、ずっと霧が晴れない心持ちでしんどかったです。

 

本日、合意書が締結されて、ひとつの山場を越えたとのでホッとしました。

 

ご遺族の求められていた謝罪が行われました

会見を開くたびに、ご遺族の感情を逆撫でする宝塚過激団にうんざりしていましたが、今日の会見は会見らしい会見で良かったです。

歌劇団理事長も、11月14日の会見での発言を謝罪されました。

 

ご遺族が求められていた、「パワハラを認めて謝罪する」、というところが、劇団にとって一番のネックだったのでしょう。

 

劇団はずっとパワハラはない、って言い続けていましたし、

パワハラを認めれば、これまで起きていた(パワハラ)全てを認めることになる」から、認めるわけには行かなかったのでしょう。

認めて謝罪に至るまで半年かかってしまいました。

 

謝罪一択なのにグズグズしているうちに、110周年の目玉の公演『ファイナルファンタジーXVI(FF16)』も流れ、5月公演予定が何月にずれ込むのかもわからない状態。

 

2つの気がかりその1 手紙で謝意が伝わるのかどうか

手紙はもちろん肉筆でしょうけど、文例集などを見ながら書くことは可能です。

それより、ご遺族に面と向かうのは怖いかもしれませんが、自分の口から思いを発してこそ、誠心誠意の謝罪になるのでは?

 

手紙なんてなんとでも書けますし、誰かの指導のもとに書いた手紙は、軽い感じがするのです。

ちょっと逃げ気味というか。

ご遺族が面会を辞退されているなら別ですが、阪急阪神ホールディングス会長とともに行った方がよかったのでは?と私は思ってます。

 

2つの気がかり その2 無理やりな気がする

劇団は謝罪に持ち込みたいので、謝罪する気が無かった生徒さんにも「手紙」で謝罪させたのでは?と疑問を持っています。

「謝罪したくない」と拒否されて、じゃあ「手紙」、こんなふうに書いてね、言われて無理やり書かされた?とか。

 

「関係者」が謝罪の意向、とフライングでメディアに流したから、退路を断たれて謝罪せざるを得なかったのでは??なんて。

 

 

いずれにしても、誠意がどれぐらい伝わったかわかりませんが、ご遺族が求めていた

「謝罪」が行われたのでこれ以上何も言えないでしょうけど、ちょっと煙に巻かれたような、釈然としないモヤモヤ感が私にはあります。

 

劇団が泥を被ってまとめた感

96期いじめ裁判の時もそうでしたが、上層部は何の手立てもせず、「事」が起きてからバタバタしてました。

 

あのときの反省を全く活かせてないのが残念です。

 

今回このような事件が起きたのも、管理責任者がいなかった為にパワハラが行き過ぎたのが原因。

劇団に責任があるのはもちろんですが、それだけで幕を引こうとしているところに違和感を感じずにはいられませんでした。

 

なんかモヤモヤします。

 

よく練られた文章で、劇団の反省と改革への意欲は伝わりました

宝塚歌劇団宙組劇団員の逝去に関するご遺族との合意書締結のご報告 並びに再発防止に向けた取組について 」という文書(別紙1、2含む)は、読んで納得でした。

 

今まで、「伝統」の名のもとに改革をしようともしなかった、劇団がいうところの「怠慢」を大いに反省している点は、明るい材料でした。

 

大切な命が失われてしまいましたが、

劇団への警鐘になり、このような事が二度と起きないよう、風土改革、管理体制の見直しなどが行われたら、少しでも供養になるのではと思います。

 

「負担を軽減 する措置や現場をサポートする体制の整備が追いついていませんでした。」宝塚歌劇公式HPより)

 

スカイステージや外部メディアなどで、生徒さん、OGが苦しい事や理不尽なことが美談として語られていました。

 

苦労すればするほど、自分磨きになる、という理屈なのかもしれません。

が、そういった土壌が、過重労働や、パワハラの温床になっていたのかな、という印象でした。

 

「「現場任せ」の運営となり、劇団員をはじめとする出演者やスタッフに様々な負 担を強いるような状況が続いてきたことを、痛切に反省しております。」宝塚歌劇公式HPより)

 

そうなのよ。

劇団の上層部の方は、「生徒の自治権」があるから生徒たちに口出しできない、というルールがあるらしいですね。

 

組内に「幹部」と呼ばれる生徒さんはいても、生徒には変わりなく、管理できる人がいないのでしょうか。

 

今回、たくさんの見直しが入るようですので今後が楽しみです。

 

やるやる詐欺にならないよう、しっかりと実現していって欲しいです。

結果を出して、初めて評価できるので。

 

110年続いた慣習を改革するのに、どれぐらいの時間を要するのか、見守って行きます。

 

これ、相談していいか、私なら躊躇する

劇団が生徒の生殺与奪を握っていますから、在団中は劇団に従うしかない、嫌なら辞める、一択で、

理不尽なことがあっても、悔しい思いを抱えたまま退団していかれたOGさんも多いと思います。

 

② 劇団員の心身の健康管理体制の強化
・常設カウンセリングルームの開設や(2023年11月より実施済)、専門医への相談ルートの拡
充(2023年10月以降、順次実施中)など、メンタルケアの体制を強化します。
・診療所医師の勤務時間拡大等により、サポート体制を強化します(2024年1月より順次実施中)。

③ 現場の問題を把握し、意見を吸い上げる仕組みの強化
・劇団専用の外部相談窓口を開設し、劇団員の意見を経営層に届ける仕組みを整備します
(2024年2月より実施済)。
・各種相談窓口(既存相談窓口を含む)の劇団員への周知徹底と利用促進を行います(202
4年2月以降、順次実施中)。

引用元:宝塚歌劇公式HP

 

今回の事件を受けて、メンタルケアの体制強化はいいことだと思いますが…

劇団内の診療所に行きたくないわ、ちょっと信頼できないw

 

意見を吸い上げる仕組みも…へ〜、こんなこと思ってるんだ、って思われるのが嫌で、結局黙って辞めていきそう。

 

あ、私が劇団を信頼してないだけか…すみません。

 

 

 

本日、ひっそりと亡くなられた生徒さんのお名前が宙組のスタープロフィールページから消えました。


サイレントで…ご遺族の希望なのかわかりませんが、寂しかったわ。