宙組の娘役さんが急逝されてから今日で1年。
1年前のあの日の衝撃を忘れることはないでしょう。
この1年の間に、パワハラ、過重労働等労働環境の悪さが指摘されました。
何事もなかったかのように宙組公演は再開しましたが、通常の軌道に戻るには数年かかるかもしれません。
そうこうするうちに、宝塚歌劇団が斜陽の時代に入り、二度と集客が戻らないことも考えられます。
組織や体制や仕組みを整えていくことが責務だと考えているとしても、そう簡単にはあの大きくて古い組織は変わらない気がしてます。
口先やポーズだけではなく、しっかり結果を出して見せていただきたいですね。
さて、そんな宙組は、二手に分かれての別箱公演のお稽古中です。
今日、スカイステージで流れたのは風色日向くんのバウ初主演となる
『MY BLUE HEAVEN』の稽古場レポート。
今回は、演出の齋藤吉正先生とお二人でのトーク
若干緊張気味のひなこちゃん(風色日向)、ちょっとふわふわ♪
演出家の先生と、バウ初主演のスターさんのトークと言えば、
ひなこちゃんの同期、102期のあみちゃん(月組・彩海せら)と熊倉飛鳥先生との 『Golden Dead Schiele』稽古場トークが思い出されます。
熊倉先生もソフトでよかったけど、齋藤吉正先生、さすが年の功? トーク回すのお上手、しかもイケボ♪
齋藤吉正先生がカメラの前でお話されているのを見るのは久しぶりでした。
『Killer Rouge』を引っ提げて2018年に台湾公演に行かれたときのインタビューで…
「今、宝塚で一番人気のある星組が…」と死んだ魚の眼をして仰ってたのが印象的でした。
今回は、ひなこちゃんの初バウ主演作品。
「一俳優として感情移入をしながら応援できる、観ていて楽しい俳優だ」とひなこちゃんを称し、今回は楽しそうにお話されていました。
お稽古始まって2週間、とおっしゃっていたので、9月4日が集合日で9月18日頃に撮影されたのですね。
他の稽古場レポートもある程度お稽古が進んだ段階で撮影されてるんでしょうか。
宙組とは馴染が薄かった齋藤先生
宙組公演再開となる『Le Grand Escalier』も齋藤先生で、立て続けの宙組ですが、
じつは、宙組との御縁は『TOP HAT』(2015年)以来。
ひなこちゃんの新人公演は度々拝見していたが…と、久しぶりに宙組でお芝居を作れて意欲的な感じ^^
2015年の『TOP HAT』出演者の中では、なっつ(秋奈るい)とりずちゃん(花菱りず)が残ってます。
宝塚で描くことはない時代設定
齋藤先生が作ってくださるオリジナル作品と聞いたときは嬉しかった、
初主演が齋藤先生で安心感があります、とひなこちゃん。
「僕も一番不安なところ 笑」と齋藤先生…可愛いやん、正直で^^
大正から昭和、戦後にかけての激動の時代が描かれ
ジョーイは一見宝塚らしくないビジュアルだけど
ハートの部分はたくましく、優しくて、男らしい男、なのだそう。
終戦から80年、当時の記憶がある方もまだまだご存命の方も多いでしょう。
そんな遠い昔の話ではないんですね。
それだけに、舞台で演じるのは難しそう。
このような時代設定で、復員兵や市井でたくましく生きる人達を描くのは齋藤先生しかいないような気がします^^
キャストの話
宝塚歌劇には舞台化することがないような時代背景とキャラクターが登場します。
キャストが発表になった時に、
ジョーイ、弥生、ライアンの子ども時代のキャストがあったので、3人は幼馴染だ、ってわかりました。
他は普通の日本名がずらっと並んでるので役どころがわかりにくいですが…。
三浦利一 秋奈るい ジョーイの父親代わりの宮司
上杉健吉 真名瀬みら (ジョーイの親友? 言及なし)
有田孝明 雪輝れんや ジョーイの親友
先生が名前を出された生徒さんは、ジョーイとたくさん絡むのでしょう。
日舞のお師匠さんも絡みがある…こちらは小春乃さよちゃんかな?
芸達者な人が多い、とひなこちゃん。
こういう人、いたんだろうな、と思うようなリアリティのある役作りをされているようで…
前世からこの人だったんじゃないか、というほど役を生きている方も^^
有田さん(雪輝れんや)は、お稽古中に感極まって涙出そうになった…と。
ジョーイが優しすぎて涙流してセリフが詰まったと齋藤先生もおっしゃってました。
孤児たちが明るく接してくれる場面も。
公式HPのキャスト表の役名の後ろの()内にカナ書きの名があるのが孤児役かしら?
ジョーイといろんな登場人物との絡みも見どころで
「さまざまな宙組のキャラクターが活躍してくれるのでお楽しみいただきたい」
楽しみ♪
芝居好きの風色日向くん、やりがいを感じるっ!
まっすぐ生きようとすれば沼があり、這い上がると温かいものが待っている、と齋藤先生。
ジェットコースターのような作品だ、とひなこちゃん。
昨年の悲しい事件から今日で1年。
長らくお芝居がストップしていました。
宙組の公演が再開、と言っても一本物のショーでした。
お芝居が大好きなひなこちゃんは、久しぶりにお芝居ができて嬉しい、と笑顔。
お芝居好きな生徒さんは、一緒に演じる相手とセリフを交わし感情をのせて芝居をするという機会がなくなって寂しい思いをされたことでしょう。
役同士で笑い合えるのが楽しそう。
バウ組は、若手中心のメンバーなので、自由にのびのび明るい雰囲気でできそうです。
ジョーイの「芯」が見つかって、お稽古が毎日楽しい稽古場、いいですね。
苦労して前向きに生きている姿がかっこいいジョーイ。
激動の時代を生き抜くジョーイ。
どんなお芝居を見せてくれるのか、楽しみです。