再演の希望が多かったという「PUCK」
初演が1992年ということで22年ぶりの再演です。
私は初演を観ていないので比べようもないので
昨日観た感想を率直に書きたいと思います。
では。
プログラムの演出家の挨拶のページ。
小池修一郎先生は、
『「PUCK」は、1992年涼風真世さんの月組の為に創ったミュージカルである』
と、きっぱり。
「PUCK=涼風真世」だから、
なかなか この領域を侵すことができなかったのかな。
それが100周年の魔法で封印が解かれて
再演の運びになったのかな~なんて思ってます。
初演をご覧になった方は…どんな感想を持たれたでしょうか?
22年の時の経過は 観る方にどんな作用を及ぼしたのか…?
初演を観た友人は、
「心温まるお話」という印象だったようです。
今回のPUCKは、アドリブポイントもはっきりしていて
オベロン様(星条海斗)も強烈な個性で 笑いを取りに来ますので
ちょっと 毛並みの違ったものになっているのかもしれません。
それはいいか、悪いかという問題ではなくて好みかな?
初演では、涼風真世さんの為に書かれた作品なので
しっかりはまってたと思いますが、今回は龍真咲主演。
そこを同じレベルで比較したら 違うっ!てなると思いますが…。
初見の私は 純粋に、楽しませてもらいました!!
わっ 前置き長っ
ミッドサマーイブ(夏至の前日)、グレイヴィル家の領地の森で
音楽祭が開かれるのでした。
招かれたホテル王の息子ダニー(美弥るりか)も
貴族の御曹司ラリー(凪七瑠海)も
優しい少女ハーミア(愛希れいか)に夢中♪
ラリーに想いを寄せるグレイヴィル家のヘレン(沙央くらま)は
ヤキモチを焼いて、ハーミアに辛く当たります。
もう、ここね!こまちゃんのヘレンが意地悪な女の子全開!
ここまであからさまな子は 今では絶滅したかも、ですけど笑える♪
森番の息子ボビーにたまきち(珠城りょう)ってことで
初演、天海祐希さんが演じた「二番手役」ゲットですね~!
森のストーンステージでは ミッドサマーイブの音楽祭が行われていたが
ボビーとバンドの仲間が ストーンステージに乱入して一騒動。
皆が帰った頃 ストーンステージに煙があがり PUCK誕生!
衣裳も可愛いし、ルックス的にも妖精的なまさおくん
生まれたばかりの妖精が初めて声を出してみる所、
「あ、あ、あ~~」と ハイトーンな澄んだ声、きれいで可愛い♪
妖精たちは、月組実力派娘役さんたち。
衣裳も、私好みで、めちゃくちゃ可愛いです。着てみたい
テーブルクロスぐらいの布の向こうで
妖精娘役さんたちの手で 白い羽根のような衣裳から
赤白ボーダーのシャツに
サロペットジーンズに着替えさせてもらうPUCK。
そしてグレイヴィル家に潜入~
皆には見えないので、PUCKのイタヅラで
不思議なことが起こる、という楽しい場面が展開します。
そして そこでPUCKは ハーミアには自分が見えていることを知り・・・
フォーリンラブ♪
ハーミアもヘレンも ラリーもダニーも少しずつ成長していく過程を
うまく描いていて面白い!
ちょっと軟弱なおぼっちゃまなラリー役のかちゃ(凪七瑠海)が
ハマっていて良かったです!
PUCKが生まれてから9年後
ダニー(美弥るりか)が若きホテル王になって戻ってきた
グレイヴィル家の養子マシューに光月るうさん。
風采の上がらない夫の役を演じるのがお上手!
遊戯室で ビリヤードのシーン、
他の方のブログやTwitterに上がっている情報で
当たってないのに カキーンと音がするwって~
今日は調子がいいな、とか
美弥ちゃんと るうさんの会話がアドリブで面白いです!!
森の奥で、オベロン王が、喧嘩中の妻・タイテーニアに取り入ろうと
ネックレスを贈ったのに、フン、こんな安物、捨てておしまい、と
家来のユニコーンに渡すので・・・ムッカー!怒るオベロン。
いつもながら マギーとすーさんのお笑いコンビが笑わせてくれます♪
PUCKにヒマラヤ奥地に「恋の三色すみれ」を取りに行かせます。
その雫をまぶたにかけると 惚れ薬になる模様。
その花を手にもどったPUCKは、
森を騒がせる人間たちのまぶたに雫をかけ
タイテーニアのまぶたにも、ダニー&ラリーにも・・・。
ダニーとラリーはヘレンに恋をして ヘレン大喜び(ぬか喜び)
ボビーの耳はロバの耳に変えられて
耳がピコピコ動くのは 蔓のリフトに乗ったPUCKが
リモコンを操作して動かしてます。
ここは、隠さずに 堂々とA5版くらいの大きさのリモコンを
オベロンがPUCKがに手渡してるのですが・・・ちょっと興ざめ~
22年前もこんなシーンあったのかなぁ?
これは今回 ハイテクになったので登場したのかしら??
夜の森で PUCKを思い出したハーミアにくちづけた瞬間
雷鳴がとどろき、オベロン王の怒りがっ!
妖精は、人間に恋をしてはいけない。
もし掟を破れば ただの人間になってしまうのです。
大切なもの=声を取り上げられ 人間界に堕ちたPUCKは
PUCKの記憶を消されたハーミアのいるグレイヴィル家で働きます。
1年間声を出さなければ また妖精に戻れる、あと少しという時
ダニーの画策で、ハーミアの結婚を我が物にするため
グレイヴィル家を破産に追い込み
ストーンステージの下に人工の海を作る計画があることも
明るみ出た。
ボビーは、阻止しようとしたが 眠り薬入りのお酒を飲んでしまい
万事休す!
意を決して PUCKは、声を上げました、
ダニーとの不本意な結婚からハーミアを救うために。
緑豊かな グレイヴィル家の森を守るために。
その時、掟を破ったためにオベロンからまさに「雷を落とされた」PUCK。
記憶を失い 焼けた服を着て人間に堕ちたPUCKとハーミアは
今度こそ結ばれる、という一筋の希望を抱かせます。
PUCKが生まれた ストーンステージの上に腰掛ける二人・・・で幕。
いいお話やった~という ほんわか温かい気持ちになる作品でした。
ユーミン作曲の「ミッドサマーイブ」も ユーミンらしい曲でとても耳に馴染みました♪
期待していた 輝月ゆうまくんとまんちゃん(貴千碧)は、
最初から最後まで 黒服でした。
輝月ゆうまくんは、かちゃのラリー率いる合唱隊にも入ってます♪
この作品は1992年7月3日~8月18日上演。
まだ宝塚ファミリーランドがある頃でしたので
夏休みに親子で観るのに相応しい作品を、という小池先生の思いがあったようです。
大人の恋とかではないのが 面白みに欠けるとも言えるし
単純に楽しめるメルヘンだと思えば成功してるともいえます。
でも、皆さん適材適所で輝いていて良かったです。
まさおくんが 妖精なのに いつもの歌舞伎的セリフ回しだったらどうしよう
と思ってたけど 見事封印してくれていて よかったです。
これからも 抑揚をつけすぎるクセのある
セリフ回しは封印していただけると助かります。
ちゃぴがかわいくてよかった!って言ったら
初演の麻乃佳世さんも、すっごく可愛かったんですって♪
今度 画像ググってみよう。
最後まで読んでいただきありがとうございます♪
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