2022年も残す所あと1日。
暮れの最後の最後に、楽しみにしていた『海辺のストルーエンセ』のキャストが発表になりました。
東上公演初ヒロインは音彩唯ちゃん!
ハバマイちゃん、東上公演初ヒロイン、おめでとうございます!
大方の予想通りで、ホッ♪
後、ヒロインできるのは、新公ヒロイン経験者の華純沙那ちゃんですが…今回はハバマイちゃんが雰囲気合ってそうです。
ハバマイちゃんが演じるカロリーネ・マチルデは、15歳でイギリスからお輿入れしてきたものの、クリスチャン7世は、まともに結婚生活を営める相手ではなく…
結婚後早い段階で夫婦関係は破綻しているので、悲劇の王妃です。
そんなマチルデの心のスキマにスルッと入ってきたのが、侍医のストルーエンセ(演:朝美絢)
1766年に15歳で結婚、
1768年長男・フレデリクを出産、
1771年長女・ルイーセを出産、
1772年クーデターにより、囚人として監禁される。
1775年猩紅熱により没。
23年という短い人生の後半の10年は、波乱万丈でした。
なかでも長男出産後の1768年からストルーエンセが逮捕された1772年の4年間が人生で一番輝いていた幸せな時期だったのでしょうね。
四面楚歌だったのではないかと思うのですが…
「ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮」にルイーセ・フォン・プリセンという女官が登場して後に王妃の親友として描かれているそう。
この女官は『海辺のストルーエンセ』では、侍女 エリザベート・フォン・エイベン(演:華純沙那)のことかしら?
イギリスからはるばるやって来て、夫とはまともに結婚生活を送れず、ストルーエンセ以外味方にいない王妃の心に寄り添ってくれたのなら、良かった…
マチルデ役は、すごく難しいお役と思うので、大変なチャレンジ役だと思いますが、どんなお芝居を見せてくれるのか、楽しみにしています!!
難しいと言えば…クリスチャン7世役、縣千に難役再び
あがちん(縣千)に、犬のモプシーのお役が来たときは、どんなふうに演じるのだろう?と期待と不安でいっぱいでした。
が、幕が上がってみると、愛嬌があって賢くて、ちょっとエラソーなモプシー、お見事でした。
その後、「海坊主」(CITY HUNTER)。
バンダナにサングラス、髭で、誰だかわからないけど、海坊主だった…^^;
そんなあがちんにまたまた難役!
今度は精神疾患の若き王!
精神疾患といっても程度があります、パッと見、健常者と変わらない人もいれば、アブナイ人もいるのでしょう。
ハプスブルク関連の本を読んでいるときに見たカスティーリャ女王「狂女フアナ」の絵。
常軌を逸した行動に出ていました、そしてその後、政治に携わることなく幽閉されていたのを思い出しました。
今頃、どう演じるか、資料を読み込んでいるのか、先生と相談しているのか、もう映画は観たのか?
いろいろ悩んでいる頃かもしれません。
指田先生の描かれるクリスチャン7世は、どのような王なのでしょうね?
ストルーエンセというダークなお役が朝美絢をきらめかせる
野心家だし、マチルデに近づいたのも、愛があるからというより、下心からでしょう。
まだ10代の初な王妃など、ストルーエンセには赤子の手をひねるようなものですよね。
侍医という立場から、どんどん政権の中央ににじり寄って、ついに王を従えるまでに…てすごい。
黒いエネルギー放出のあーさ(朝美絢)を観れる♪
夢介や蒼穹の昴では見れなかった、こういうお役、待ってました!!
個人的には『ほんものの魔法使』の一作がもったいなかった…
ようやく学年なりの、影のある大人を演じるチャンス♪
調子に乗りすぎて反感を買って、最後は残酷な刑を受けたストルーエンセですが…
指田珠子先生、ストルーエンセの波瀾万丈の人生をどのようにまとめられているのか…
ラストシーンが全く見えないのですが。
冬霞の巴里では、薄暗い舞台、二人は舞台奥へと消えていった…な終わり方でした。
宝塚的な終わり方だと、
地上では結ばれなかった二人は、天国で結ばれましたとさ、なハッピーエンドになります。
『ロミオとジュリエット』などはその最たるものですね。
でも…『海辺のストルーエンセ』は、そんな甘い香りは微塵も感じられないのです。
うわ〜、と、気分どん底に突き落とされたまま、幕。になりそう ^^;
指田珠子先生の作品は3作目。
作風がようやくわかりかけてきた気もしますが…どうなるのか?
楽しみにしています!!