宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】縣千のいる『双曲線上のカルテ』感想|ライブ配信視聴

先週、8月30日にドラマシティで『双曲線上のカルテ』を観劇しましたが、

2番手役、ランベルト先生の縣千くんは休演中でした。

 

原作があると言えど、初演作があるといえど、

座付き演出家・樫畑亜依子先生が、縣千くんに「ランベルト先生」の演出をつけられたのですから、あがちんでも観たいな、と。

あがちん、復帰おめでと〜〜!

9月1日13時公演から復帰、配信に間に合いました!!

 

今回、配信を観たのは、あがちん版を観たい、というのもありましたが、

劇場で観た一幕がすごく短く感じて、え?? 寝てた?

時間ワープしたのかと思ったぐらいで、そこも確認したかった、結果、寝てなかったw

お芝居の流れがスムーズだったんでしょうね!

和希そらはイケボ、開襟、裸足…苦しむ姿さえ色っぽい

そらくんは、抑えた渋い演技が似合いますね。

『夢千鳥』のように悩む姿にキュンキュン心を持っていかれる。

 

だから、名作『心中・恋の大和路』の忠兵衛役は、なんか違うこれじゃない感、そらくん任じゃないと思いました。

 

今回、秘密(病)を抱えたアウトロー的ドクター役、そらくんにピッタリ!

あの低音ヴォイスは、明るくお茶目な役より、渋めのお役が似合いますよね。

 

あの声、耳元で囁かれてみ。

ゾクゾクしちゃう〜♪

 

いきなり、銀縁眼鏡で登場するところは…あざといわ〜w

 

アニータの店でそらフェルナンド先生に激痛襲って来て苦しむ演技は秀逸。好き♪

アニータ(希良々うみ)は看護師のようにテキパキと手際がいいですね^^

息ピッタリのお芝居でした^^

 

細かいとこ言い出したらきりがないわ^^

 

『夢千鳥』でも『双曲線上のカルテ』でもすぐ女に手を出す男の役をそらくんが演じるのは、偶然か、

はたまた、演出家の先生が、そらくんに演らせたいと思わせる色男故か…? ^^

 

さて、縣千、これもあり!真面目で堅物の青年役で新たな魅力!

あがちんって…パワフルで熱血でお茶目で…と陽キャなイメージです。

だから、バウ初主演の『Sweet Little Rock 'n' Roll』のビリー役は、ハマっているな、と感じ、とても楽しかったです。

 

型破りなところも感じさせるあがちんが、その型破りとは正反対の、

真面目で堅物で、優秀なドクター、ランベルト先生役。

今までより抑えめの演技で臨んで、新たな魅力発見!でした。

すごく良かった。。。

 

そう言えば…

蒼穹の昴』で演じた光緒帝も、伯母さんの西太后に牛耳られているお役、キュンキュンキュンでした。

あぁ言うちょっと圧弱めのお役は、引き込まれるわ…

 

 

登場すると、やはりスターオーラがあるから、立ってるだけでスターさんだな、と分かります。

 

センターをたくさん経験した人だからこそ持っている、自信に裏打ちされた確かな佇まい。

 

初めて舞台を観た方にでもそれとわからせるスターオーラが、あがちんからも溢れてました。

雪組の御曹司、と言われるだけのことはあります。

 

今回の髪型がいい〜、短めなのは、不良医師?フェルナンド先生の長髪との対比でしょうか。

 

白衣も似合ってますが、フェルナンド先生が当直なのにいない!と代りに私が…とスーツの上着を脱ぎ捨て、白衣に着替えるところは私的ツボなんです^^

 

ダンサー縣のウィークポイントは歌唱…ですが、今回あまり気にならなかったです。

トップ当確と思しきあがちんですから、歌唱はぜひともブラッシュアップしていただきたいです!

 

そらくん同様、あがちんのことも語りだしたらきりがない!^^

 

ヒロインの華純沙那ちゃん、可憐、適任!!

2020年に初舞台の106期生、『夢介千両みやげ』の新人公演でヒロインに抜擢されました。

年度またぎの『夢介千両みやげ』、初日(2022年3月19日)にはまだ研2だったまるこちゃん(華純沙那)。

スリのお銀というちょっとセリフ回しの難しいお役でした。

スカイステージの映像で観ただけですが、とても落ち着いて堂々と演技されていた印象です。

 

今回、新公ヒロインから、バウヒロイン飛ばしていきなりの東上公演ヒロイン!

若さや経験不足を感じさせない安定の演技♪

しかも、とってもチャーミング、笑顔が天使^^

「先生?」ってそらくんを見つめる姿…もっと観たいわ!

 

このまま順調に上がって欲しいです!

 

その他、気になるお役!

桜路薫

先日の観劇感想ではきちんと書けなかったのですが…

今回、見せ場たっぷりで…老け役でしたがいいお役でした。

 

ガンと告知されていないけれど末期がんのチェーザレさん。

患者に生きる希望を持ってもらうためのオペを敢行する、そらフェルナンド先生。 

チェーザレさんは、フェルナンド先生の優しい嘘を見抜いていたことが、死後に出てきた手紙で明かされます。

フェルナンド先生も天国でチェーザレさんに、天国に入るためのふたつの質問をされる…ここ胸熱。

 

いや、胸熱シーンはいっぱいあってな。

 

おーじくんはキラキラ神7のいる95期生。

入団成績もよかった。

話題になりにくいけれど、丁寧なお芝居に好感。

 

これだけ目立ったお役で…まさか次…あの二文字が脳裏をよぎりました。

 

そう言えば、同期の愛すみれちゃんも…エトワールでしたから、95期もそろそろ危ない。

花組はれいちゃん(柚香光)が退団されたら95期はゼロになりますし、

月組宙組はひとり、

星組は3人で、雪組が一番多くて4人、来年、動きがありそうです…

 

あ…そらくんのご挨拶に大爆笑してるおーじくんがちらっと映って…爆笑してしまいましたw

 

野々花ひまり

病院長夫妻の一人娘役。

『Lilacの夢路』に続き、いいとこのお嬢様。

今回は病院長の秘書、という肩書ありなんですね〜

 

ピシっとしたハンサムウーマン、シャネルスーツもお似合い。(脚の線がきれい♪)

フェルナンド先生にぞっこんなのが可愛いけど、ベタベタしすぎて嫌われる ^^;

堂に入ってて巧い。

 

気が強いところも面白くて…フェルナンド邸でレントゲン写真を見つけたモニカ(華純沙那)に、「あなたより先に知ってたわ」とマウント取るのも、ライバル心むき出しで面白い、気の強いお嬢様を好演♪

 

ひまりちゃんは、滑舌がいい、声がいい、で、すごくセリフ聞き取りやすいです。

 

現在、雪組娘役2番手を音彩唯ちゃんとダブル使いですが、今後どうなっていくのか気になります。

 

多少の昭和臭は否めないが、初演より明るく爽やか

演出、構成、断然再演の方が好きです!!

これは好みもありますし、お気に入りの生徒さんが出演されているかいないかでも随分印象が変わると思いますが。

 

新しい風を吹かせた新演出の樫畑亜依子先生、グッジョブでした。

 

プログラムの石田昌也先生の言葉に、

イシダは「死んだ」と思って自由にアレンジしてくださいとお願いしました。…とありました。

 

どこかで聞いたフレーズ、そういえば花組『殉情』のときにも

竹田先生には、イシダは「死んだ」と思って自由にアレンジしてくださいとだけ伝えました、とおっしゃっています。

 

懐が深い先生とお見受けしました。

後進の活躍を後押ししつつ、監修は自分だから何かあれば責任は自分にある、と仰ってます。

 

樫畑先生は、「石田先生はなぜこの題材を選ばれたのだろう…」と探求を始めた(プログラムより)そうです。

 

原作が渡辺淳一無影灯

私見ですが、渡辺淳一の作品は、主人公が自己中なことが多く苦手です。

 

観劇が決まって原作がアレば、原作本を読むのですが、著者が渡辺淳一の『無影灯』、読む気がせず…読みませんでした。

 

初演をスカイステージの放送で観た時に、ラストシーン…えっ? 子供??

 

フェルナンド先生ったら、自分が余命幾ばくもないと知りながらモニカを妊娠させたの??

で、病で亡くなるなら仕方ないけど、自ら命を絶ったの?

何考えてるのか、フェルナンド先生…意味わからん、やっぱり自己中??

 

ということで、原作にダメ出し。

 

石田先生は『無影灯』原作のドラマ『白い影』を観て、宝塚で舞台化を!と思われたのでしょうか。

 

今回、新しい衣装さんのお名前発見!

植村麻衣子先生。

樫畑先生とタッグを組んでいかれるのでしょうか、今回は白衣が多かったけれど、ショーの衣装など観てみたいです。

 

9月19日の大千秋楽まで、お元気で務められますように!