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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】『ボー・ブランメル』初見のあらすじまとめとざっくり感想|2025年11月5日11時公演

いよいよ始まりました、2025年最後の宝塚大劇場公演にして、

雪組トップ娘役、夢白あやちゃんの退団公演。

 

2025年11月5日11時公演を観劇しました。

まだ5公演目、これからこなれてくればもっと面白くなるのだろうと思います。

 

まずは初見。

まだ全体像をざっくりみただけでそれぞれのお役のアウトラインもぼんやりとしているので

脳内整理のためのあらすじと感じたことを書きとめておきます。

 

⚠️ ネタバレ全開ですので、未見の方はご注意ください。ネタバレ大丈夫な方のみ、スクロール、どうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美しすぎた男、ボー・ブランメル

美しすぎる雪組トップスター 朝美絢を想起する題材をよく見つけてこられたな、と感心してたら…

 

演出の生田大和先生の大学時代、『ダンディズム 栄光と悲惨』という一冊の本との出会いに遡ります。

この本に描かれたダンディズムの祖、ボー・ブランメルが、今作で見事に花開きました。

 

ボー・ブランメル あらすじとちょこっと感じたこと

プログラムの生田先生の挨拶文に、この作品で誇張、創作が含まれている、と注意書きがあります。

  • 父・ウィリアム(演:諏訪さき)のこと
  • ブランメルとプリンス(演:瀬央ゆりあ)の出会い
  • ピアポント(演:縣千)たちとの関係

…だそうです。

 

幕開き…父・ウィリアム(諏訪さき)と幼いジョージ・ブランメル(愛陽みち)の場面。

上流階級の人の秘書となり、セレブな暮らしを垣間見てしまった父は、ジョージに(身分の)壁を超えろ、と迫ります。

 

横暴な父に苦しめられる息子の姿は『fff』の少年ルートヴィヒ(野々花ひまり・退団)を彷彿とさせます。

 

父・ウィリアムも、少年・ジョージもロココの夢もモノトーンの世界。

ロココの夢はビスクドールのような質感のメイクで不穏な雰囲気を醸し出していました。

 

この場面は、飲んだくれで横暴な父を諏訪さきちゃんが好演、息子役の愛陽みちちゃんも少年役がお似合いで、緊迫の親子関係を見せて、幕開きから客席の心を掴みます。

 

場面は一転、華やかな公爵夫人邸でブランメルはかつての恋人、自分の過去とともに捨てたハリエットとまさかの再会。

ハリエットはプリンス・オブ・ウェールズの愛人になっていた。

 

ハリエットはブランメルが自分のもとを去ってもずっと待ち続けていたのに…ブランメルは新しい名前をつけて新しい人生に漕ぎ出していた…。

 

プリンス・オブ・ウェールズに気に入られたボー・ブランメルはプリンスの館(カールトンハウス)に招かれるまでにのし上がっていくのですが…。

 

決して権威に媚びることなく、プリンスのファッションにダメ出しをするボー・ブランメル。

こういう態度が更にプリンスの心を鷲掴みにするのですね^^

 

キザで高慢なボー・ブランメル…あーさ(朝美絢)が巧い!

お人好しでわがままなプリンス(瀬央ゆりあ)との同期の阿吽の呼吸の芝居が面白いです。

 

ブランメル肝いりで、プリンスのスーツを仕立てることに…仕立て屋〜が登場。

ここも仕立て屋モブ。

プリンス邸では、お抱えの芸術家たちが登場するのですがもしや…の予感どおりモブ。

8ベリーズ(侯爵夫人他)もモブ。

 

サイドストーリーのウォーティアクラブの紳士たちのピアポント(縣千)との関わりもおもしろい♪

紳士たち(縣千、蒼波黎也、紀城ゆりや)は、ブランメルをちょっと下に見つつ付き合っています。

 

ピアポントは、貧乏学生時代のブランメルを知っているから、身分の低いブランメルが社交界に入ってきたのを訝しみつつ

のし上がっていくブランメルに賭けるのでした。

賭け事が好きな国民性、ね。

 

ことあるごとに浪費を繰り返し、ジェンキンソン(華世京)らに戒められる場面は、浪費するルイ16世(&アントワネット)と、財務長官・ネッケルを彷彿とさせます。

 

プリンスの贅の限りを尽くす生活を懸念するトーリー党のメンバーに、キャロライン皇太子妃(音彩唯)が加担して、プリンスにお灸を据える計画。

 

プリンス、ハリエット(夢白あや)とともにデボンシァ公爵夫人(華純沙那)の館を訪れたブランメル。

皆が狩りに出ている間に、2人きりになったブランメルとハリエットはかつてのお互いへの思いを再び燃え上がらせる…

 

かつて自分に向けられていたプリンスの寵愛を今、一身に受けるハリエットに嫉妬心を抱くデボンシァ公爵夫人は、ハリエットにカマをかけてブランメルとのことを聞き出し、そして…

 

偽りの人生を歩むブランメルとハリエット、二人の仲をプリンスが知るところとなって、ともに身の破滅。

遠からずこんな日が来ることはわかっていたでしょう。

 

ブランメルがロンドンを去る日。

 

下手から純白の衣装で登場するあーさは眩しすぎるくらい輝いていました。

が、ブランメルはロンドンを後にするため、最後に劇場にハリエットの姿を観に来て、真っ赤なバラの花束を楽屋に置いていきます。

 

もう、出来杉君な演出。

ステージを下りた純白ドレスのハリエット・夢白あやちゃんは赤いバラの花束を持って銀橋を歩んでいくのでした。

 

あぁ〜退団する夢白あやちゃんに最高の場面。

白い衣装に真っ赤なバラが映えて美しい…✨️

泣かせる演出でした。

ブランメルの栄光と没落が観てて苦しい

かつて『眠らない男 ナポレオン』という作品がありましたが、

ナポレオンの栄光と失脚が描かれていて、悲しくなりました。

 

光が強ければ、影が濃い。

 

頂点を極めるほどに、没落したときの落差が激しく、悲しみも深いです。

 

父が囚われた上流階級への憧れ、その呪縛から社交界デビューへと父が憧れ続けた場所に立ったけれど

 

築き上げた砂の城は最後に脆く崩れ去ってしまった。

 

虚構の人生を生きたブランメルが夢から覚めたときの虚無感を思うと胸が苦しくなります。

 

ワイルドホーンさんの楽曲は期待外れでした

念の為もうしあげますが、個人的な感想ですから、大感激されたかたもいらっしゃるかもです、期待外れは、あくまでもワタクシの感想です。

 

今回14曲採用しているそうですが、倍以上の曲を提供されたそうです。

 

ワイルドホーンさんの楽曲は、心の琴線を震わす、聴いていて何か込み上げてくるものがある、すばらしいメロディラインが多いです。

 

『スカーレット・ピンパーネル』の「ひとかけらの勇気」はみんな大好き♪

 

耳に残る曲が1曲はあるはずなのに、耳がスルー。

 

何度も聴いているうちに耳に残る曲もでてくるのかも?

1曲も刺さらなかったわ。

 

メインキャストの感想は、また時間があるときに… 🙇🏻‍♀️