宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【雪組】ONCE UPON~ 歌唱シーンがいっぱい、大満足!!

クオリティの高い雪組のステージは、一本物でもあっという間!

歌上手トップコンビ 望海風斗・真彩希帆には、ショーのある二本立てで、しっかりお歌を聴きたいわ、一本物?ちょっと残念…

 

な~んて思ってたら、一本物でも 歌唱シーンたっぷり、ダンスシーンたっぷりで あっという間の3時間でした。

 

ONCE UPON A TIME IN AMERICA 2020年1月21日13時公演を観てきました。

 

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歌唱も ダンスも楽しめて、歌詞を聴いたら、ストーリーがわかる、という小池先生らしい演出でした。

 

小池先生の「眠らない男 ナポレオン」(2014年)では、ストーリーを説明する歌詞が膨大すぎて、耳集中しすぎて疲れた記憶が・・

今回は 歌詞は程よいボリュームでした。素晴らしいのが、皆さん、滑舌がいいから 歌詞が聞き取りやすい!!

もう、雪組、本当に素晴らしいよ!!

 

よく、宝塚は「美は正義」とか言ってますけど この公演みたら 歌上手が正義!

天よ、二物を与え給え~ (。-人-。) 

もっと聴きたい、と思って観てるから、終わるのが残念で。もう、出演者の皆さんには、感謝しかないです!!

望海風斗、真彩希帆、朝美絢

上記の3人がすごく印象に残っています。

トップコンビが歌うのはもちろんですが、2番手の咲ちゃん(彩風咲奈)より目立っていたのが、今回キャロル役で娘役に挑戦中のあーさ(朝美絢)でした。

 

以下 ネタバレ含みますのでご注意ください。

望海風斗

言わずとしれた歌上手で、声の伸びが本当に心地良い。真彩希帆とのデュエットも美しい♪ 宝塚の至宝

可愛い少年期から初老の男性まで巧みに演じ分けて、「星逢一夜」で泣かされた事を思い出します。

あんな過去があって今がある、キャストそれぞれの人生の浮沈を考えると胸が痛くなります。

少年時代、ピンチを助けてくれたマックスを裏切る形になってしまい、ずっと心の重荷になっていたのに…実は…というラスト。

キャロルを見舞うシーンも、あの事件がそれぞれの人生を大きく変えたのだと思うと切ないです。

ヌードルスの人生の浮沈をもっとゆっくりと味わいつくしたい、と思いました。

いや、これ、1回で足りないよ、何回もリピートしたい! チケットない! 円盤買ったほうがいいのかな?

生観劇史上主義なもので、円盤買うと、自分の目で観た公演ではなく、円盤に収められた公演に 記憶が上書きされるのが嫌なんですけど… でも もう一度観たいです!

 

小池先生ブラボー!で 映画より、ずっとわかりやすいし美しい。

やっぱり、宝塚が好き♪

映画は…ヌードルスが嫌がるデボラとタクシーの後部座席で無理やり関係を持とうとするシーンがダメで…

そのシーンのかわりが、あの、美しい赤いバラを撒き散らす ため息もののシーンなの💖

真彩希帆

映画では、なかったけど真彩ちゃんのためのシーンが沢山ありました。

少女期、バレエのお稽古場で一曲。アリアを聴かせます^^

少女のデボラと少年のヌードルスのシーンがすっごく可愛い!! ここもリピートしたい!!

本当に微笑ましい^^

真彩ちゃんの歌唱シーン、いっぱいありましたね。

ハリウッドスターとなったデボラのショーのシーンは圧巻でした!! 大階段を使った大きなドレスは、「1789」の、ちゃぴ(愛希れいか)のマリーアントワネットのパーティシーンを思わせました。

映画にはなかったけれど ここでも聴かせてくれます。

銀橋やデュエットなど多彩に歌いこなす真彩ちゃんは  やはり、今 宝塚一の歌姫ですね♪

デボラの初老期は、映画にはない設定でした。

朝美絢

2番手の咲ちゃん(彩風咲奈)も歌っていたと思うのですが、私の中では あーさ(朝美絢)の活躍が目覚ましかったです!!

いっぱい歌唱場面をもらっていました。ソロでたっぷり!

特にクラブ・インフェルノで歌い踊るあーさが魅せますっ!

美脚を惜しげもなく出して 黒の網タイツもセクシーに♪

歌唱は、雪組で鍛えられて 上手くなりましたね~ 声の伸びも声量もたっぷり。

製作発表会では男役顔だったあーさもすっかり娘役が板に付いてきて、ドレス姿も美しく、ソロ4曲ぐらいありました。

男役が演じる女性は、しっかりした芯のある女性、なイメージ。

恋人マックス(彩風咲奈)を一途に思うひたむきさも兼ね備えて もっといろんなシーンを観たくなりました。

 

舞台に集中しすぎて あっという間の3時間

え? 私 休憩込みで3時間観たの? っていうくらい 体感30分ぐらいでした。

 

ストーリーに感動はないのですが 歌唱に感動します。

 

この作品は、小池先生いわく「人生を考える事」がテーマだそう。

確かに 観終わった後も それぞれの激動の人生を考えて後を引く作品でした。

そういうところも「星逢一夜」を観た後に似ています。

 

⚠ここから重要なネタバレ

 

 

 

ラスト、銀行爆破で死んだはずのマックスが名前を変えて生きていたことがわかります。

あれほど マックスを死なせた、と重荷を背負って生きてきたのはなんだったのか、とヌードルス。

最後にマックスのデスクにピストルを置いて去るヌードルスの耳に銃声が…。

 

懐中時計を酔っぱらいからスッたところを警官に見咎められて窮地に陥ったところをマックスに助けられた 少年ヌードルス。

あれから2人の友情が芽生えたのだけれど…マックスが人生の最後をこういう形で終えるとは…。

ここは重苦しく悲しいシーンだ、って頭でわかるのですが お芝居は、割とさらっとしてたような。

 

あ~ やっぱりもう一度観たい~~!!