宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】WTT 和物のショー久しぶり!これが植田紳爾演出だ・・・

今日、やっと NOW! ZOOM ME!! 大千秋楽の映像を観ました。

これがふー子か! これが翔ちゃんの「愛してんで!」か~w と楽しく観ました。

感想は散々出尽くした後なので アテクシごときが今頃語らなくてもいいわよね、と パスして 月組公演の和物のショーの感想を忘れないうちに書いておこ。

 

 

和物のショー「Welcome To Takarazuka」は、頭文字を取ってWTT表記でOKですか?

 

Welcome Welcome Takarazuka~、Welcome Welcome Takarazuka~♪ 

 

あなたの夢はなんですか みんなあなたに叶えましょう~♪

 

キャッチーなメロディ故に頭の中でぐ~るぐる、観劇からもう5日…覚えている範囲で書留とこ~

 

ネタバレいやな方は ブラウザバックお願いします。

 

 

 

 

 

和物はチョンパで始まるのに限る!!

真っ暗な舞台が ちょん!の拍子木の音で 一転、眩しいほど華やかな舞台にっ!

何度観ても興奮するし うっとりするし大好物ですわ~^^

 

前にも記事に書いた通り、ワタクシ、酒井澄夫先生の「花の踊り絵巻」や原田諒先生の「雪華抄」が好きなのです。

日本の四季折々の風物詩を描きこんで ラストは桜の花が満開、という美しさに酔いました。

 

初めて観た植田紳爾先生の「序破急」が趣味悪 for me でちょっとトラウマレベル。

100周年の「宝塚をどり」はよかったですけど、今回 また「雪月花」という、序破急のような三部構成でちょっといやな予感。

流れるような場面転換じゃなく 一つ一つの場面が独立してるのもなぁ…と私の好みではなかったです。

 

 

幕開きから初舞台生口上

チョンパの後は雪に出る生徒さん以外は全員?というぐらい大勢で華やかに舞台いっぱいに踊る、というより 扇子をひらひらしながら歩く感じですね。

ここで、初めて 着物を着てるのに「Welcome」という英語を発することに少々違和感を感じました。

私は100%和!が好きですが この作品はオリンピックを見に来られた海外のお客様向けの仕様だったから仕方がないわね…

一旦全員が捌けて幕、で 今度は初舞台生が居並び 月組組長の光月るうさんが青天に裃姿で2名の初舞台生を従えて登場。

初日の映像で知っていましたが るうさんの口上は100周年の飛鳥裕さんの口上よりも 歌舞伎がかっていましたがお上手でした。ここは 玉三郎さんの指導かしら?

るうさん、振り幅ひろいわ~ 「人間 光月るう」にも興味があります ^^

 

さて~ いつもは 宝塚大劇場内のラウンジの辺りと、入口正面にある、初舞台生のお写真ですが、今年は密にならないように、との配慮で、武庫川沿いのデッキに出る辺りのロビーに掲示されていました。

 

初舞台生のお写真もありますが、肖像権に配慮して掲載は差し控えます。

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 10月1日11時公演は 下手・月翔きら(娘役) 上手・夏南幸(男役)のお二人でした。

 

緑の袴のときは3人で舞台に立たれますけど。

生徒の顔が見えないのが残念なショーでした…

 今回のショーは、専科の大御所、松本悠里さんの退団公演、という、スペシャルな公演です。

今年の入団生は106期。松本悠里さんは44期ですから、ざっくり62年の差。

月組子も、初舞台生も松本悠里さんの退団公演を共に務められるのは 貴重な経験ですよね♪

 

雪 

ヴィヴァルディ「四季」より「冬」

今日、スカステの突撃レポでたまきち(珠城りょう)がMCで雪の場面に登場する千海華蘭ちゃんに「選ばれし3人ですよね」と言ってましたが…

松本悠里さんと 千海華蘭、春海ゆう、蘭尚樹の4人しか出ていない場面なんです。

松本悠里さんが、真っ赤なお着物で舞ってらして、上手スッポンから千海華蘭登場! 

一瞬立ち止まる、とかはあったと思うのですが 絡むことなく捌けていき…

今度は下手すっぽんから 春海ゆう登場、同様に上手へ捌けていき…

最後に 上手奥から 蘭尚樹登場。センター奥から0番通って下手袖へ捌けていく。

…なんじゃこりゃ? 尺長い割に もったいない使い方。いっそ 松本悠里さん一人舞台でもよかったのかも。

頬被りをしていてほとんどお顔見えず。

 

春海ゆうも蘭尚樹も、日舞の名取ですが この演出ではせっかくの持ち味発揮できず…

 

松本悠里さんの舞は、年齢を感じさせないしなやかさで 仕草のひとつひとつも可愛く ずっと磨き続けてこられた芸の集大成を心して拝見しました。

 

カゲソロ 白雪さち花ちゃん、きれいな声でうっとり~♪

 

セットの盆の上の雪を被った3基の鳥居、奥には 伏見稲荷?? 真っ赤な鳥居が九十九折になって並んでいました。

 

ベートーベン ピアノソナタ14番「月光」

「月光」の調べに月組子がほぼ全員登場する場面ですね。

漆黒の着物に、主要キャストのみ 豪華なビジューが付いていて 動くたびに光りを反射してキラキラと輝いてキレイでした。

黒の衣装に金の舞扇なので よく映えて、2階から観てたので全体がよく見えて フォーメーションや扇子を返した時のきらめきなど楽しめました。

 

で。たまきち スポットライト、さくらちゃんもスポットライト。

上手で ちなつ(鳳月杏)、うみちゃん(海乃美月)にスポットライト、下手でありちゃん(暁千星)、あまし(天紫珠李)にもスポットライト。

後、れいこちゃんも。

 

スポットライトの当たる生徒が少ない上に 黒子の役は 黒子頭巾を被っているので顔が見えないの(泣)

そうでなくても しゃべ化粧でわかりにくいのに さらに頭巾???

宝塚はビジュアルも楽しむところで・・・ 生徒さんを応援するところなのに…

 

これは 歌舞伎役者の玉三郎さんのアイデアかしら? 組長の口上も歌舞伎風ですし。

 

植田紳爾先生の「序破急」の桜の場面も、「さくら~さくら~弥生の空は~」ってもう延々と同じようなメロディで、ダル~って 途中から飽きてきて はやく終わらないかな、とすら思うほどでした。

今また 植田紳爾先生の三部構成の真ん中の「月」だんだんと盛り上がっていくボレロ調のアレンジは良かったですけど 「延々と」繰り広げられるのは… 友人曰く 植田紳爾先生ももうアイデアないから 延々やって時間を稼いでいるのではないかという 「アイデア枯渇説」を展開、激しく同意。

チャイコフスキー 「くるみ割り人形」より「花のワルツ」

花の男(月城かなと)。手鏡を見る姿 しなが素晴らしい。浮世絵から抜け出したような美しさ、流石れいこ!

 

鏡の男(風間柚乃)が現れて、二人対称に同じ動きを擦るのが面白いです。

花の男が鏡の男に出会って 男役に目覚める、というストーリー。

この場面も 男役2人しか出てないようなもの。舞台の余白が大きいです。

娘役さんが8人、出ては要るんですが れいこちゃんの舞台上早着替えを隠すための衝立要員の意味が大きい。

 

音楽は、誰もが一度は耳にしたことがある あの軽やかな曲ですが 曲と舞が合ってないのが残念でした。

せっかく弾むような、ピチカートのような部分なのに ゆったりとした振り付けで。

選曲ミス? 着物を着て バレエのように細かい動きはできないですもんね。 

 

フィナーレ

松本悠里さん再び。カゲデュエットはきよら羽龍ちゃん 咲彩いちごちゃん。頼もしい♪

ラストは 春爛漫の花の下? あまり桜咲いてなかったような?

花の踊り絵巻や雪華抄のラストの華やかさに比べたらちょっと地味な感じがしました。

バックは宇治の平等院

 

和物のショーは継承していくべきだけれど

和物のショーは着物代にお金がかかるので度々上演はできないけれど 日本で和物のショーをここまで大規模にできるのは 宝塚歌劇団だけですから 「伝統文化の継承」という観点からも 上演してほしいです。

 

ただ、今回の演出で思ったのは、生徒の使い方が随所でもったいないことになってましたね。

月の場面で 主要キャストにスポットライトを当てた時は静止の状態でした。

少しずつでも 一踊りするなど見せ場があればよかったのに、だらだらと冗長な感じが否めませんでした for me

 

普段のショーだと 歌上手は歌唱場面がいくつかあり、ダンサーや若手ダンサーは銀橋でロックやK-POPなど歌い踊る場面があり…と いろんな生徒さんのご活躍を楽しめるのに・・・とその点が残念。

 

宝塚外の坂東玉三郎の意向が入って、こういう形になったのかも知れませんが、宝塚は、やはり宝塚をよく知る人が演出した方がいいように思いました。

 

この作品は 文化庁芸術祭参加作品です。 

人間国宝坂東玉三郎さんの監修ですので ひょっとしたら賞を狙ってるのかな?

お芝居は 読売演劇大賞3回、菊田一夫演劇賞1回受賞されている原田諒先生の演出なのでこちらもひょっとしたら…? 年末の発表が楽しみです。