宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

宝塚音楽学校でもボイトレを強化するべきでは?

やっぱり歌上手は正義!

昨日、星組のBow SingingWS(バウシンギングワークショップ)を観て、やはり観客の心を掴むのは歌唱力だな、という思いを強くしました。

 

1月に雪組公演「ONCE UPON A TIME IN AMERICA」を観に行って、望海風斗&真彩希帆のトップコンビの素晴らしい歌唱にノックアウトされました!

心が震えたり、涙が自然に流れたりするのって、やはり素晴らしい歌を聴いた時なんですね~♪

 

私の場合、素晴らしいダンスを観て、高揚することはあっても、涙が流れることはないんです。

 

宝塚は、ミュージカルを上演していますから、お芝居で盛り上がったところから歌唱へと移行していくことが多いです。

せっかくの盛り上がった場面で 口を開いた途端、目が点になる、涙がひっこむ、とか、_(┐「ε:)_ズコー などということを経験すると、ちょっと うわっ!orz って引きます。

せっかく感情が盛り上がってたのに、どーしてくれる、ってね。

 

帝劇のレミゼ(レ・ミゼラブル)の公式サイトでも、プリンシパルの方の歌唱シーンがYoutubeで上がってます。

素晴らしい歌唱に、観たい気持ちが掻き立てられます。

 

宝塚を退団したOGさんの身の振り方は様々ですが、舞台の道に進まれる方が多いですね。

そんな時、「元宝塚」という箔がモノを言うのか、コネなのかわかりませんが、実力以上にいいポジションが与えられています。

でも実際は、百戦錬磨のツワモノ揃いのアンサンブルの方の方が歌唱力素晴らしいじゃない?と思うことも・・・

宝塚劇団に入って、スター格になるほど、取材や、撮影、スカステの番組でのロケやトークなどで何かと忙しそうで、なかなかレッスンの時間を割けないのではないかと心配してます。

 

だから音楽学校でみっちり基礎を学ばせて

音楽学校では、ダンスや所作、歌唱の時間があるようですが、ここでみっちり「ボイストレーニング」の時間を設けて研鑽を積ませるべきだと思います。

入学の時点で、すでに合格点の方もいらっしゃるでしょうけど、見切り発車ならぬ「見切り合格」で、これからの伸びしろあり、と判断しての合格もあるそうです。

中には、ペラッペラの歌唱でも、普通に卒業していく生徒がいるのが不思議です。大甘です。

普通、一定の基準に達していなければ、落第・留年がありますが 宝塚音楽学校の場合、どんな成績であれ、全員が卒業できて 何らかの特別な理由がない限り 全員宝塚歌劇団に入団するのですから、音楽学校時代にもっと仕上げておいていただきたいです。

寮生が、お風呂場を念入りに掃除するのもそれなり意義はあるのでしょうけど 音楽学校生として、他にも舞台のスキルを上げるためにすることがたくさんあるのでは?と思ってます。

 

先日、小松成美著「M 愛すべき人がいて」を読みました。

     

 この本は、平成の歌姫・浜崎あゆみのデビューに関わり、プロデュースをしたエイベックスの松浦勝人氏との愛と葛藤を描いたフィクションのようなノンフィクションのような本でした。

今、ドラマ化されて話題になってますね^^

 

その中に、浜崎あゆみのデビューにあたり、一人でニューヨークに行ってボイストレーニングを受ける、という件があります。

事実、マユミさんは怖かった。専務が言った以上に。「ああああーーーーー」と発声するごとに「違う!」と声が飛び、マユミさんは私の背中とお腹を強く押さえ、「姿勢や呼吸、喉の使い方がまったくなっていないのよ、だから美しい声が出ないんだわ、あなた、本当に歌う気があるの」と怒り出す。

小松成美著「M 愛すべき人がいて」より引用

 

舞台の上で歌って、人様からお金をいただくプロならば、これぐらいして当然ですよね。 

浜崎あゆみほど、ひとりひとりにお金と時間をかけられないのかもしれませんが、音楽学校でみっちりと基礎を学んでおかないと 入団後にいくらレッスンを付けても 砂上の楼閣のように無駄な努力になってしまいます。

音楽学校なのだから もっと音楽に力入れてよ!と思います。

バレエやダンス習ってた人は多いのだから基礎できてる生徒は多いはず。歌唱力UPに力を入れてほしいです。

 

トップあるいは トップ娘役と言えど、実力は、その任にあらず、で叩かれている生徒さんを見るにつけ、トップにならなかったら、かわいい、素敵、で済んだのに、と思います。

でも、トップになると決まった以上、血を吐くような努力をしてでも 観客が納得するものを見せるべきだと思うんです、それがプロです。

悲しいことに 宝塚歌劇団は、全員が「生徒」ですから、何年経っても「研究中~♪」と言う逃げ道が用意されています。

プロなのか アマなのかはっきりさせないところが味噌ですね^^

下級生の頃は、温かく成長を見守っていても さすがにトップになったら 叩かれるような歌を披露するのはどうかと思います。

 

バウシンギングワークショップを観て

 学年が上がったから歌唱力もUPしているか、というとそういうわけでもないのです。

私がお上手、と感じた生徒さんは皆さん 発声が良いです!だから 声も安定していて声量もでますが、下手っぴさんは、喉で歌ってるから声量を出そうとして声を張り上げたら 声が割れる、裏返る、音程がフラフラする…

 

最初の第一声で上手いか下手かだいたい察しがつき、最初の4小節聴いただけで、上手い下手がわかります。

歌唱は 「感動」に直結しています、いい歌をたくさん聴いたら、ああ、良かった、良いものを観た、という気になりますものね。

 

歌だけでなく台詞の通りの良さも声の良し悪しにかかってきますから ぜひとも 音楽学校のカリキュラムにボイストレーニングのクラスを入れていただきたいです!!

 

普段、「声」を意識するだけでも 随分変わってくると思います。

 

今、生徒の皆さん、自宅待機中とのことですので この機会に、「自宅でできるボイトレ」で、密かにブラッシュアップしてみてはどうでしょうか?

 

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