月組 全国ツアー公演『花の業平』『PHOENIX RISING』
2025年5月8日 12時公演を観てきました。
お芝居もショーも良くて、あ〜楽しかった〜!!って心からの叫び。
最近こんな両方楽しめる公演ってなかなかないので、今公演全国各地で喜んでいただけるのではないかしら?
…とは言え、ほとんどのお客さんが遠征で追っかけてるファンですけどね ^^;
目次:
幕開きから引き込まれた!美しい平安絵巻
幕が上がったら、立派な枝垂れ桜の背景に朧月。
在原業平(演:鳳月杏)が
長い裾を引く束帯に胡簶(やなぐい:矢を携帯する道具)を背負って立っていて…
もうそれだけで、平安世界へと一気に引き込まれました。
よく、「柴田先生の美しいセリフ」と生徒さんがはんで押したように同じことをおっしゃっていて 美しいセリフとは?? どゆこと?と思っていたのですが
今日、この作品で美しい、というのは格調高いセリフということなんですね、ことば選びが上手い。
そして、曲がいいですね!
全部耳に残ります。
美しく切ないメロディー。
作曲、編曲が𠮷田優子先生、今日客席でお見かけしました。
耳からも、目からも美しい世界が流れ込んで心の琴線に触れる、うっとりしちゃう。
こういう↓ 世界が好き♡
ライブ配信、5月10日で、翌日も観劇なので忙しいけど、もう1回観たい気分!
なんて色男が似合うのか、罪な鳳月杏
目、かな。目が色っぽい、立ち居振る舞いもカッコいい。
「今業平」という言葉が今でも使われるぐらい平安も昔から今まで日本人に浸透している色男・在原業平。
この人物を2度にわたって抜擢されるなんて、ちなつちゃん、男役冥利に尽きますね!
モテ男は女たちを手玉に取りながらも、高子だけは思うに任せず、そこがまたいい♪
二人の間のハードルが高ければ高いほど、愛は燃え上がるから。
高子と深い仲になるところは、高子の掛けを脱がせたかと思えば、
二人で御簾の後ろに回り込んで…横からのライトで薄っすらと二人が見える…という演出が心憎い。
見えそで見えない、二人の…(ry)
高子は当時には珍しい強い女性だったが…
女性が思うところを口に出したり、行動で表したりできない時代に、堂々としている姿がカッコいい。
こういうお役、元男役だったせいかわからないけど、じゅりちゃん(天紫珠李)、似合うというか…好演してました。
それなのに、こと業平のこととなると女心全開で可愛いの^^
組んでみるまではわからなかったけれど、ちなじゅりがとってもお似合いでいい感じです。
怖いもん倶楽部、風間柚乃と英かおと
うーちゃん(英かおと)の藤原良房がドハマリ!!
長身でおヒゲを付けたうーちゃんは迫力満点で、当時の全実権を握っていたという貫禄と、有無を言わせぬ圧、すごい! 👏🏻
うーちゃん自身、楽しんで演じているのだと思います。
これは演じていると爽快でしょうね〜^^
うーちゃんの中でも、このお役は一番のハマり役で美味しいお役なのでは。
そして…藤原良房の息子(養子)・藤原基経役のゆのくんは、芝居巧者、硬軟自在に演じますが
今回は入内するように高子に圧をかけるダークなお役でいい仕事してます。
とにかく、今公演は、うーちゃんがとっても美味しいお役に恵まれました。
梅若の礼華はる
市井に生きる梅若は民のリーダー格と言ったところ。
さばけた若者、魅力的な人物を好演。
しけがちょっとルーズで色っぽい雰囲気を醸してお似合いでした。
最後の方で実はお取り潰しになった橘家の御曹司?
ミステリアスな素性も惹きつけるポイントのひとつ。
彩海せらの歌声と笑顔にヤラれた
幕開き、横並びの歌唱の時点でただ歌うのではなく、芝居心を感じる歌唱でキュンキュン。
とにかく笑顔よしなので、ついつい目が追いかけてしまいます。
藤原常行(ふじわらときつら)役のあみちゃん。
同期の柊木絢斗演じる藤原良相(藤原良房の弟)の息子役。
生き生きとした演技が好きだわ。
斎宮役の花妃舞音
『応天の門』では多美子役でしたが、今回は伊勢の斎宮。
業平がわざわざ伊勢まで訪ねていくところが一番の見せ場ですね。
今公演で退団の一輝翔琉、最近露出増えた?美颯りひと
今公演で退団の一輝翔琉は、お餞別たっぷり。
「先に行ってるよ」と皆と別れて旅立つところは👏が起きていました。
一輝翔琉くんと一緒に使われているのが同期、107期の美颯りひとくん。
スカイステージにも登場したりで、これからかけるくんの後を埋めるべくあがってこられるのかしら?
108期・美渦せいか、109期・乃々れいあ
お二人共いいポジションで使われていて、勢いを感じました。
月組の次代を担う生徒さんなのでしょう。
今後にも注目です。
ひとりずつ語りたいけど今日はこのへんで。
大好きなショー『PHOENIX RISING』の感想はまた後日。