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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】『ゴールデン・リバティ』感想|西部劇からラストはツアナキ島に着地

昨日、月組公演『ゴールデン・リバティ』2024年12月12日13時公演を観てきました。

 

2回目の観劇でした。

 

なにしろ、1回目の観劇で、全12場のうち、8〜11場の4場面、寝落ち&爆睡。

目覚めたらツアナキ島で大団円…で、肝心のところを見逃していたので、感想を書くこともできずでした😅

前回、紗幕のゴールデン・リバティの中点がリバティ金貨になってたの、気づかなかったわ。

 

今回は、寝たら舞台から見える距離なので、自分に気合を入れるっ!


プログラムを読むとわかるのですが、今公演、登場人物にモデルがいるので、ご存知の方は、リアルとフィクションが混ざり合って面白かったのかもしれません。

演出の大野先生が、どういう役どころかを丁寧に書いてくださってます。

 

⚠️以下ネタバレあります、ご注意ください。感想は個人的なものです。

 

 

 

幕開きは大人数口で華やかに

19世紀後半。

大陸横断鉄道のサクラメント駅のレストラン「カーヴィ・ハウス」には旅の男女が大勢いて、ウェイターが忙しくテーブルを回っています。

 

楽しく歌っているところへ突然、無法者6人がなだれ込んできて、銃をぶっ放す!

 

無法者だから仕方ないのかもですが、いきなり罪もない人たちに銃口を向けるって言うシーンはちょっとイヤな感じね。

 

銃を持つとカッコいい、というか、小道具としての銃は、クールでスリリングな男役と親和性がいいけれど、

あまり、パンパン撃つと芝居が安っぽくなる、と感じる私でした。

 

以前も宙組『FLYING SAPA』であまりに銃撃戦が長くてダルかったの〜。

 

そんな中、果敢にも、止めに入ったのはウェイターのジェシー(鳳月杏)。

遅れてやってきた保安官・ライマン(風間柚乃)がことを収めるかと思いきや、元強盗団だったジェシーに銃を突きつけ、列車強盗に加わることを要求します。

 

この流れがとてもスムーズで、物語に引き込まれます。

ウェイター姿のちなつちゃん(鳳月杏)は白シャツに蝶ネクタイ、黒パンツ、といたってシンプルな衣装なのに、脚が長いのでめちゃくちゃカッコいいです!^^

 

「カーヴィ・ハウス」の女主人(白雪さち花)は娘のパール(彩みちる)と

 

サーカス列車、サーカス団の場面はちょっとごちゃごちゃしている〜

サーカス団が登場する場面は、舞台に登場する人数が多いので目がいくつあっても足りない状態。

それぞれにセリフがあり、パペット劇場もあり…

インディアンのダンスもあり…

ジェシーが助けたアナレア(天紫珠李)が実は銃の名手、ということを証明する場面もあって…

 

盛りだくさん。

いろいろありすぎてとっ散らかったような印象。

眠くなる…

 

パペット劇場は、アナレアが大切に持っている外交行嚢の隠し場所にしていたのね。

 

今回は悪役のおふたり

実業家のモートン(夢奈瑠音)と将軍のケイン(英かおと)。

二人は、終始押さえた演技でコワイ。

 

ケインのうーちゃん(英かおと)は、9頭身?

超絶、軍服が似合って、素敵だった…

 

悪保安官のライマン、実はこの二人の指示に従っていた、というわけ。

昔は政治家を目指していたのに…。

 

おだちん(風間柚乃)が揺れ動く男心?の機微を丁寧に演じていました。

 

前回はここで寝落ち。

 

ここから初めて見るお芝居。

 

ヒル・バレーのサルーン(酒場)では

回想シーン。

子どものジェシーに、列車強盗団・ワイルドバンチのホールデン(春海ゆう)とボーグナイン(朝陽つばさ)が、

何があっても人殺しだけはダメだ、殺しをしないのが俺達の誇り、と教えていました。

 

いつもでもどこでも現れる、無法者6人組がやってくるのよね…。

また来たw

でも追い出された、コミカルな場面。

 

アナレアはどこかへ行ってしまった…

 

新聞記者の白河りりちゃん目立つお役で大活躍

今公演、お芝居でもショーでも目立つポジションをもらっている白河りりちゃん。

月組娘2の立場盤石ですね。

 

サーカス団の取材だけでなく、除幕式では大活躍です!

 

自由の女神、除幕式

ツアナキ国の王女だったアナレア。

自由の女神の頭の部分にドレス姿で立っていました。

え〜〜と、このドレスはいつ、どこで入手したものかしら?

…とツッコミポイントは全編に散りばめられています。

 

今、国を手放すかどうかを迫られている時に、ジェシーが女神の右手のトーチ部分に現れました。

100年前は、トーチ部分にも登れたらしいです。

 

で、ここから、アナレアのいる王冠部分までやってくるのですが…

ワイヤーってあったのかな?

ワイヤーにぶら下がって、外交行嚢を携えて

都合よくするするっと…クリフハンガーってこういうこと? ルパン三世のように身軽にやってくる。

 

ここは漫画チックで笑うところなのかな?

スクリーンにちなつちゃんと見立てたシルエットが次第に大きくなって近づいてきたことがわかるのですが…

 

ちょっと安っぽい演出だな、とw

 

ツアナキを入れたがために、西部劇のテイストが損なわれた

ツアナキはクック諸島(ポリネシア)にあった、とされていますが、ここは架空の島設定でしょうか?

 

ツアナキの姫は、国を売り渡さずに済んで島民を守り…

ちゃっかり、ジェシーも来てるし。

 

保安官のライマンは改心して、ツアナキ市長になってる…??

 

最後に華やかに大人数口でフラダンス??

ここは、天紫珠李ちゃんの見せ場もあるからいいと言えばいいけど。

ストーリー的にどうなの?これ…

 

もう、お話がコロコロ転がって、とんでもなく遠いところに行ってしまったね。

 

西部劇なら西部劇で終わってほしかったわ…とは言え

純粋な西部劇なら、娘役さんのお役がなくなっちゃいますね ^^;

 

とんでもなく風呂敷広げて、最後はご都合主義でちゃっちゃと畳んだ感。

 

大団円…だからまぁいいか。

 

駄作ではないけれど、観るたびに気になるところが増えそうです。

 

今公演、『PHOENIX RISING』が最高に楽しいので、良きです♪