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夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【月組】芸達者が大活躍、噂通りストーリーも面白い|『BLUFF』配信視聴

月組で『BLUFF』の上演が決まった時に、

宝塚師匠が「私は観てないけど、(1990年の初演)当時、面白いと話題になってたよ」と話してました。

 

『BLUFF』は初演当時から評判が良かったらしい

月組で『BLUFF』の上演が決まった時に、

宝塚師匠が「私は観てないけど、(1990年の初演)当時、面白いと話題になってたよ」と話してました。

 

正塚晴彦先生の作品、個人的には当たり外れというか、作品によって好き嫌いが分かれることが多いです。

 

『メランコリック・ジゴロ』(1993年初演)

『カナリア』(2001年初演)

『マジシャンの憂鬱』(2007年)

は、正塚作品マイ・ベスト3

 

今回の『BLUFF』は、上記3作以前の1990年の作品。

なんと、正務先生38歳の時の作品、脂のりのり、筆ものりのりだったのでしょう^^

 

現在の野口幸作先生より若い時の作品。おぉ〜♪

 

今回の作品、脚本が面白い。

これ大事。

いくら芝居巧者が頑張っても、本が面白くないと観る気起きないですし…。

 

風間柚乃くんが変幻自在の演技で魅せてくれました

安定の演技で、老け役もリアルすぎ。

一瞬誰かわからなかった、と言うか、

ゆのくん??…だよね?と自信を持てなくなるぐらいでした。

 

さすが、詐欺師!

騙されるわ。

 

最初は、詐欺グループに都合のいい「女優」として敵を欺く道具にしたシャロン(花妃舞音)に、芝居の指導?をしているうちに…

 

彼女の衣装のワンピースを選んだりしているうちに?どんどんシャロンに惹かれて行くところがキュンポイントですね。

 

正塚先生の作品は恋愛色が薄いので、あっさりめに描かれていますが、ゆのくんとまのんちゃんの並びがすごくいい!

 

詐欺グループのリーダーとして、時にスーツ姿でキリッと決め、時に老け役でステッキを持ってヨボヨボ歩き、

はたまた、詐欺グループのアジトの研究室では白衣に身を包んだ科学者にしてマレーネ(シャロンがなりすまし)の父…

変幻自在に演じ分けて、声色も変えて、大奮闘、大活躍、ゆのくんがいたからこそ、の

『BLUFF』再演だったと思いました。

 

文句なしに可愛いまのんちゃん

アニメ声、というのかしら? とにかく可愛い声^^ 愛らしい。

 

今回は、あみちゃん(彩海せら)のお姉さん役、どんな感じかしら?とちょい心配でしたが、違和感なし。

どん底の暮らしで瓶底のメガネ。

 

ドノヴァンの口車に乗って「女優」になったシャロンは『シンデレラ』のように見違えるように美しくなって^^

 

事件が終わった終盤で、風間ドノヴァンがまたまた瓶底眼鏡をかけているシャロンのメガネをそっと外すところはツボ!

キュンポイント♪

 

お姉ちゃんに反抗するロジャー(彩海せら)との言い合い、丁々発止の熱演、頑張ってましたね〜。

 

彩海せらくんは、「ブラフのロジャー、って言われてる」らしい^^

あみちゃん(彩海せら)、今回はお姉ちゃん(演:花妃舞音)に心配ばかりかけてる弟のロジャー役。

 

ブラフって虚勢を張るって言う意味。

「ブラフのロジャーって呼ばれている」というセリフがあるので、あみちゃん、タイトルロール??^^

 

お調子者の役なので軽妙なお芝居がお上手でした。

滑舌がよく、すごくセリフが聞き取りやすい♪ これ、大事。

 

影の立役者、裏主演コンビ、マフィアのメンデス夫妻

物語には、主人公に敵対する役が必ずといっていいぐらいいます。

悪役がいてこそ、正義が際立つ。

 

光が明るいほど、影の輪郭が際立ちます。

この陰と陽の対比が物語を面白くしてくれます。

 

今回、悪役は、マフィアのメンデス夫妻、佳城葵と彩みちる。

 

このメンデス夫妻は、大変な恐妻家。

奥様のアイリーンは、ゴッドファーザーの姪ということでとてつもないバックがあり、

マフィアと恐れられるメンデスも家では妻に頭があがらない、というところが最高に面白い。

 

やっちゃん(佳城葵)もみちるちゃん(彩みちる)も上手い!面白すぎる!!

ビクつくやっちゃんがおもしろ可愛いし

にこりともしないで、時々おじの威光をちらつかせながら、どっちがボスからわからないぐらい怖いみちるちゃんも面白い。

 

みちるちゃんは『Eternal Voice』で霊媒師・エゼキエルと言うエキセントリックなお役でした。

2作連続正塚作品でこのようなお役…演じるのに力が要りそうですが…その分、印象に残りました。

 

メンデスは、シャロン扮するマレーネに惹かれてホイホイとアドヴァンたちのアジトへやってきて一方通行出口なし。

 

花屋のキティにそんな役割が…?

普段の作品で「花売り娘」役はモブのことが多いですが、花屋のキティは初演からあるその他大勢のお役でなく

なにか役割を担っているのだろうとは思っていましたが、こういうお役だったのか…と。

 

前半もちょこちょこ登場しますが、2幕、ロジャーを助けてから、ラストの見せ場がすごい!

 

『Eternal Voice』の新人公演でヒロインを務めた乃々れいあちゃんが演じていました。

とっても可愛くて明るい感じ、ブラッシュアップして素敵に路線上がっていって欲しいです。

 

今の月組にぴったりな作品

詐欺グループがマフィアに復讐するために芝居を打つところが一番の見どころですが、

どのキャストも…やはり芝居の月組面目躍如で説得力のある芝居を見せていました。

 

若手にも見せ場があり、バウホール公演の良さがでていたように感じました。

 

正塚先生は、バウホールぐらいの箱のお芝居を作るのがお上手な演出家のように思います。

 

主演の生徒さんの持ち味と、主人公のキャラクターのマッチングが芝居の成否に関わってくると思っているので、今公演大成功でした!!

 

主題歌の「ロングバージョン」もいい曲で、フィナーレも少しあって満足度の高い作品でした^^

 

管理人用覚書(スタッフ)

⚠️スタッフ一覧は宝塚歌劇公式HPより引用

作・演出 正塚晴彦
作曲・編曲 高橋城
作曲・編曲 高橋恵
振り付け 謝珠栄
装置監修 大橋泰弘
装置 稲生英介
衣装 有村淳
演出助手 平松結有
振付助手 鶴美舞夕
衣装助手 川邉佳菜

 

今公演の衣装、素敵だなと思ったら、やはり有村淳先生が衣装デザインでした。

 

千鳥格子のワンピースの上から羽織るフューシャピンクのコートや帽子、皮手袋、

同じ場面で出ているみかこちゃん(羽音みか)と色を合わせてあって、視覚的に楽しいです。

 

有村先生の衣装はギャザーの入り具合がいいのか、くるっと回ったときにすごくきれい。

 

まのんちゃんが着ていたボルドーの玉虫色のドレスもダンスで回る時にきれいです。

下の黒のパニエの重なりもすてき。

 

彩みちるちゃんが着ていたロングドレス、どれも素敵ですし、黒のスーツもかっこいい。

襟ぐりの開き具合がきれい。

おしゃれさんなみちるちゃんの着こなしもお上手です。

 

今年度、星組の別箱公演『BIG FISH』、『夜明けの光芒』から、別箱公演のスタッフさんのお名前も公式HPページで確認できるようになりました。

 

ずっと切望していたので嬉しいです!!

この件に関しては、劇団に感謝です!!

 

この上、別箱公演ページに人物相関図も載せて欲しい、というのは望みすぎかしら??