宝塚友の会の抽選の謎
以前から、「宝塚友の会がお友達になってくれない~」という嘆きの声をあちこちで聞いてはいましたが、今年、自分が「宝塚友の会」に入って、なるほどね、と実感しています。
宝塚大劇場公演のチケットは、7月以降、花組、月組、宙組分を、だいもん(望海風斗)コンサート、バウホールはかちゃ(凪七瑠海)のコンサートをエントリーしました。
花組公演「はいからさんが通る」
ビギナーズラックで当選。⇨ 公演中止、払い戻しに
月組公演「ピガール狂騒曲」
第二抽選(S・A・B席)は12公演エントリーして、全滅!
なんと! これは、市松配列で入場者を半分に抑えているからなの? それとも、初舞台生のご家族ご友人が、晴れ姿を観に行くためにたくさんエントリーされたの??
絶対、1公演は取れるのでは?と思っていたからびっくりでした。
9月30日に「LINE公式アカウントお友達限定で、チケット特別販売」のお知らせがLINEに届きました。
チケット苦戦してるのかな~と思ったら、案の定、蓋を開ければ、チケットはたっぷり残ってるじゃないですか?
何故 ワタクシは、全滅させられたの?
結局 先着順で2枚、10月1日からの一般売で1枚 購入しました。
宙組公演「アナスタシア」
第二抽選(S・A・B席)は12公演エントリーして、とても観にくそうな席を当てて頂きました。
こちらは、前2列他、飛沫が飛びそうな席以外、全席入れる、というのがわかっていての抽選。
またまた こちらも昨日LINEで「LINE公式アカウントお友達限定」チケット特別抽選先行販売とご案内頂きましたので、先着順で自分で選んだ納得のお席を1枚追加しちゃいました。
多分、一般販売でも 普通に買えそうです、当てて頂いた席よりマシなお席を。
チケット売上に苦戦しているのに、わざわざ 会費を払っている友会会員を全滅させる? 意味わからん!
会員であることの意味は? 友の会の存在意義は?
謎!
宝塚歌劇団と生徒のファン会
劇団とファン会は持ちつ持たれつなんだよ、とファン歴の長い友人から聞いたような気がします。
自分が生徒さんのファン会に入ったことがないので間違ってるかもしれませんが、
劇団は、たくさんのチケットを、ファン会におろしていて、それをファン会の会員が買えるシステム。
こういう捌き方のチケットが一番枚数が多いのでしょう。
ファンは入待ち、出待ちで贔屓の生徒さんを近くで見ることができて、その一瞬のために劇場に通うことも厭わない熱いファン多数!会いたいから、通います。
そんな リピート観劇のファンに支えられて成り立っていた部分は大きいのでしょうね。
コロナがぶち壊した今までの常識
入場者数を半減して公演した2ヶ月。いよいよ、満席OKになったものの…
以前のようなチケットが取りにくい宝塚、ではなくなってしまったんですね。
高齢者を介護している、乳幼児がいる、などで劇場に行くことにハードル高い方、遠方にお住まいで遠征を控えたい方。
そして、入待ち出待ちができなくなった為、生徒さんと会えないなら…と観劇回数を減らす方もいらっしゃるでしょう。
更に、毎公演ライブビューイング、ライブ配信があれば、生観劇とは熱量が全然違いますが、お安く公演を観た気になれるから 一層 観劇チケットはだぶつくのかも知れません。
熱心なファンが生観劇をリピートしたからこそ 席は埋まっていましたが 今は観劇を控える人も多いのかしらね。
これから団体客が戻ってくるのかと言えばそれも微妙。
クレジット会社や、会社の貸切公演は、戻ってきてるようですが、どうでしょうか?
人間は、無いと思うと どうしても欲しくなり、余っているとどっちでもよくなる生き物のような気がします。
チケットが、取れないかも知れない、と思うとなおさら欲しくなり、余っていると知れば、購入に気合が入らないような。
贔屓の生徒さんがいらっしゃる方は、コロナ関係なく、チケットの売れ行き関係なく 応援するためにたくさんご覧になるのだと思いますが。
宝塚のあり方も変わるのかしら?
公演中止期間が長く 収入がなかった約半年。
これからも、いつ中止になるかもわかりませんから 今後は、版権が高い海外ミュージカルなどは上演できなくなる可能性もあるのかな?と思ってみたり。
夢の世界を作るための豪華な衣装やセットはどうなるのでしょうか?
2021年に予定していた東京宝塚劇場の舞台設備の更新に伴う長期休演。
宝塚大劇場公演の後、どこのホールで上演するおつもりだったのでしょうか?
星組公演千秋楽でも、舞台装置のトラブルで公演が一時止まったようですし 安全に関わることですから予定通り行われるのでしょう。
ただ、東京公演を上演するホールのことが気がかりです。
宝塚ファンになりたての頃は、美しく華やかで、時にユーモアたっぷりな宝塚が大好きでした。
ヅカ師匠は、最初はそうだけど いろいろ見えてくるとただ美しい、と喜んでるだけでは終わらないよ、と言ってました。
その時は、何のことかわからなかったのですが。
今となっては、何が「清く 正しく 美しく」なのか、劇団そのものが一番 このモットーに反しているではないか!と憤慨したのは、1度や2度ではありません。
3大大人の事情がものを言うのだ、とだんだんわかってきました。
実力があって、美しくても アレがなければ、
モブで いつもシトワイヤンで 衣装は灰色かベージュの普段着。立ち位置も端っこ、セリフもほぼなし。
それでも 舞台に立つことが嬉しくてモチベーションを保っている生徒さんは大勢いらっしゃいます。
努力は報われる、と信じて入団しても、だんだんと努力するより、スポンサーを見つけた方が近道、という事を知ることになるかも。。。
今、劇団は、コロナ禍で大幅な減益減収を余儀なくされています。
これからは、「大人の事情」がますます大きな力を持ってきそうで怖いです。
宝塚歌劇の人気を支えているのは、100余年も宝塚が続いてきたのは、ファンがいるからこそ、ですよね。
すべてのファンが納得する人事なんて有りえませんが 多くのファンが納得できるような、実力も華もある生徒さんを大切に育てて抜擢して欲しいです。
宝塚には、常に夢を見せてくださる生徒さんが大勢いらして、美しい音楽、衣装、装置を作るスタッフさん、それらを駆使してひとつの作品を作り上げる演出家の先生方。
そのすべてを愛するファンがいる限り 宝塚は永遠です。
漫然と過去を踏襲するだけではなく コロナ禍の今だからこそ 阪急電車に一礼するのを廃止したように、今後の100年を見据えて新しい運営方針を考える時なのかな、と思います。