宝塚ブログ 心は青空♪

夢の世界☆宝塚のあれこれを語ります♪ 5組観劇派

【チケット転売雑感】日本の転売絶対許さん!に違和感|パリ五輪は公式転売サイトあり

先日、体調を崩されて急遽観劇を断念されたブロガーさんと、その方のチケットを救済されたブロガーさんの記事を拝読しました。

 

そうそう、そんなこともあるよね、とお二人のやり取りを想像して微笑ましく読ませていただきました。

 

現行の「チケット不正転売禁止法」は現実に即していない

東京オリンピック2020の前年、2019年6月に「チケット不正転売禁止法」が施行されました。

オリンピックのチケットの転売防止を主な目的として急遽作られた法律、のイメージ。

 

自身で観るつもりでとったチケットでも、

生身の人間、当日何が起きるかわかりません。

 

自分の体調不良、家族(子供)の体調不良、

急な仕事、用事、弔事など。

 

買った側にもいろいろと都合があります。

 

売った方は、

売ってしまえば後は知ら〜ん、

だけど、どんな事情があろうと断固転売禁止だからね!

 

って販売側にのみ有利にできている法律ですよね。

 

ダフ屋のように、券面額以上で売って「儲け」を出そうというのではなく、

チケット(チケット代も)を無駄にしたくない、空席を作りたくないだけでも

当日転売許さないとは…orz

 

自分が行けなかったら、そこに座りたい誰かに譲りたい

そう思うのは自然な感情だと思います。

 

宝塚なら最高12500円、オペラなど7万円のチケットもあります。

それを「転売禁止」の一言で当日行けなければ紙くずにしてしまえ、と言う

乱暴な法律に違和感を覚えます。

 

あなたは、1万円札を、ドブ川に流せますか? シュレッダーにかけられますか?と聞いてみたい、この法律を作った役人に。

 

当日急遽行けなくなった場合のリセールの構築希望

政府広報に、「もし急用や急病で行けない場合は転売できる?」というコラムがあります。

リセールサイトを利用しろ、という既に周知の内容しか載っていないのです。

 

当日、急遽行けなくなった時、公演時間が迫っています

すぐに販売者に返品して欲しい誰かに行ってもらえたらスムーズなのですが。

 

「不正転売防止法」は利用者のことを考えず、急遽作った法律の印象

自分でチケットを取って観劇や観戦などしたこともないオジサンが

高額転売ダメ、絶対、だけを考えて作った法律だから、ただのダフ屋対策。

 

チケット販売サイト利用者や有識者などに聞き取り調査してつくったのかしら?

 

「オリンピックまでに転売防止法施行」ありきで議論も尽くさず作ったのでは?と疑ってます。

 

海外では転売はもっと緩やか

オーストラリア在住のヅカブロガーさんの記事に書いてあったと思うのですが、

オーストラリアでは、最初から、行けなくなることを前提で少しだけ上乗せして転売可能だ、と読んだ記憶。

 

転売=ダフ屋行為とみなす日本。

リセールサイトの活用を促していますが、サイト運営のために手数料をあっちとこっち(売手と買手)両方から取る。

 

政府とリセールサイトがグルなんじゃないかと思うほど(笑)。

 

券面額の何倍もの値段を付けて転売するのが罪、というのはわかりますが、

現行の法律だと「券面額で知り合いに観てもらうのもダメ」。

 

こんな日本のやり方にはずっと違和感を感じていましたから、

オーストラリアのような方式にできないか、とずっと思っていました。

パリ2024の五輪のチケットはリセールサイトオープン

先月パリに行くに当たり、現地のニュースを知りたくて、sortiraparis.comというサイトをブックマークして読んでいたら、こんなニュースが…  

          ↓

 

www.sortiraparis.com

 

これは、オリンピックのチケットを適正に転売するアプリです。

せっかく取ったプラチナチケットなのに、都合で行けなくなった…と言うときでも紙くずにしなくても済むのです。

トニー・エスタンゲ(パリ2024大会組織委員会会長)は、スマートフォン用にデザインされたこのデジタルアプリケーションの名称を「Paris 2024 Tickets」と説明している。アプリケーションはこの公式リンクからダウンロードできる。

引用元:sortiraparis.com

仕組みは、

" チケットを アップロードし、それを譲りたい人にリダイレクトすることを決めることができるようになる。 その人の身分証明書や電話番号を伝えることも可能になる。(個人的な理由で、より興味があり、より入手しやすくなった場合、チケットを購入した価格で転売することができます」と組織委員長は説明する。

引用元:sortiraparis.com

 

日本の場合は高額転売ありきで、全面的に転売禁止ですが

 

海外では、行けなくなることもあるだろう、という前提で転売OK。

その代わりに、高額の価格設定はできない仕組み。

これは理に叶ってます。

世の中に「絶対」「100%」なんてないのだから行けないことだってあります。

 

日本の石頭と違って、海外は賢いわ。

 

宝塚歌劇はじめ、日本のチケット販売業者は、見習ってほしい♪

 

転売絶対だめ、なのに何故転売サイトを許しているのか

政府は、転売は絶対だめ、といいながら、◯流など転売サイトの存在を許しています。

そして、そこでは券面額の2倍以上の高額転売すらまかり通っています。

 

この矛盾!

 

いい席が来たら高額で売って、差額を次のチケット代に当てようと考える人もいるかもしれません。

先日、宝塚歌劇公式HPで転売した人が逮捕されたというニュースが掲載されました。

こんな事例は氷山の一角でしょう。

 

転売する人、高くてもどうしても観たいから買おうとする人。

その両者を結ぶのが転売サイトです。

 

政府は、転売禁止を謳っておきながら、何故転売サイトを一掃しようとしないのか謎。

 

高額であればあるほど、転売サイトに入る手数料は高くなり、転売・二次流通サイトが儲かる仕組み。

こんなの、どう考えてもおかしいわ。

 

以前、「不正転売が後を絶たないのは、転売サイトが存在するから。」という記事を書きましたが、

 

末端の取引をした人が逮捕されているのに、何故その取引が行われる場所を提供する転売・二次流通サイトがまかり通っているのか、わけわからんわ。

 

そうそう、券面額が10000円のチケットを半額の5000円で譲っても、不正転売になるんですって??

 

政府の役人の発想が意味不明すぎる…

 

転売は家族内でもダメ? 非情な法律

転売…というか、親が買ったチケットを子供に渡すのもダメ!で

厳しすぎる、という声があがったことがありました。

 

フィギュアスケートの大会のチケット、父親が子供に譲ったら、

券面の名前が父親だということで入れず orz。

 

杓子定規な対応だと思うけど、大会委員会が決めたことなら従うしかないですが。

 

そもそも法律が悪い。

 

転売禁止法は、転売業者が儲けるの(ダフ屋行為)を封じるために作ったのなら、

家族内ぐらいOKにすればいいのに、と思います。

 

券面額以下の譲渡もOK、で良いんじゃない?

 

不正転売の業者や転売により儲けを出す人を一掃するのが目的なら、一定条件を課して譲渡OKにすべきだと私は思います。

 

 

takarazuka.kokoro-aozora.com