2022年10月21日13時公演を観てきました。
2回目。
10月11日以来10日ぶり。
お芝居が深まっていて、私の理解も深まっていて^^; 楽しかった〜!
もうすべてが愛おしい♪
本来、今日が初見の予定でしたが、初日のTwitter見て、21日まで待ってられない!!と10月11日の観劇を初日の晩に追加しました。
まずは観てから…なんて悠長なことをしていたら…もうチケット完売してたとこ。
見応えあるセット、衣装…そしてなによりも雪組生のお芝居!
深みが増して、説得力が増して、ぐいぐい物語世界に引き込まれました。
音楽は、テーマ曲が最高に切なく胸に迫り、頭の中でいまだにぐるぐる回ってます。
今回主要キャストの歌唱がいいですね〜♪
咲ちゃんのお歌にやられ、
あーさのお歌に酔い、
そらくんのお歌に心揺さぶられました。
今回たくさん歌唱場面のある咲ちゃんですが、格段に進歩した感。
今日も一幕ラストの銀橋のテーマ曲、泣きそうだった…
みんな滑舌良く歌っているから、歌詞の内容が胸に響いて苦しいほど。
久しぶりに歌の雪組を堪能!
一本物の超大作、お芝居メインでどうかしら?と観る前は思ってましたが、
これだけ聴かせてもらえたら、大満足!
日清戦争のダンスや、阿片窟のダンスなども見応えがあり、演出も素敵です!
日清戦争は、ゆーりさん(叶ゆうりの柴五郎)率いる日本軍が勝ってせり上がっていくところが胸熱。
阿片窟の場面は、布使いが美しく効果的で美しいです。
その他のお役の感想、思いつくままに
楊喜楨を殺したのだな、と西太后に言い当てられて、慌てふためく永禄、悠真倫さんが、面白い! 悪役ぶりが秀逸!
悪役と言えば、ヤナ奴、袁世凱役にまなはる(真那春人)。
性格悪いな、と思わせる表情や小芝居が本当にお上手。
前回、2階からでよくわからなかった蘭琴のせーみくん(聖海由侑)、今日はいっぱい見つけられました^^;
安徳海のお世話をしたり、と相変わらずの爽やか青年っぷり♪
安徳海のつばさくん(天月翼)がタカラジェンヌとしては捨て身のメイクで話題。
まさかの!ブロマイド売り切れ!?
声色も作って、専科さん並の役作り、突き抜けてるわ!
あっぱれです!
和希そらくんは、お芝居、というより、お歌がいいですね!
暗殺用の爆弾を受け取りに行く前の銀橋での歌唱!すばらしい!
ラスト付近でも、一番うしろから、最後に登場して朗々と歌う。
低音の美声が胸を打ちます。
星組から雪組に異動になったさんちゃん(咲城けい)は、パーティ会場でも目立っていたし、紫禁城で居並ぶ場面でも、真ん中近くのいいところにいました。
組替えしてきた生徒に温かい雪組、いいですね!
星組では、絶対ありえなかった厚遇で、これからのご活躍にも期待!
しゃんたん(壮海はるま)も、いいところで使われてますね!
本当に目立ちます、長身で堂々としてて頼もしい!
お歌がお上手なので、主要キャストの皆さんとともに歌唱で盛り上げるのに一役かってました。
貫禄の西太后役、一樹千尋さん、滑舌よくて軽妙な芝居で魅せる久城あすくん、心に響くセリフ回しでキュンとさせる汝鳥伶さん…
脇役のみなさんも生き生きお役を生きておられて、清朝崩壊間際の緊張感が伝わってきました。
メインキャスト
梁文秀 彩風咲奈
清朝の近代化のため、国民の幸せのために、昴の星に守られし者として尽力する、という役どころ、ぴったりです!
春児、玲玲、それぞれとの関係性も兄貴分として頼もしく、かっこよく描かれた文秀にはまってますね〜
咲ちゃん自身、ぴたっとハマって気持ちいいと思いますし、この作品が代表作になりそうだから。。。というわけではないのかもしれませんが、気合が入っているな、と感じます。
作品の重厚さもあると思いますが、トップとしての重みのある役が回ってきてよかったです。
冴羽獠とか、夢介はちょっと…。
こういうのを演じる咲ちゃんが観たかった!とようやく 大劇場3作目にして大当たり!ホッ♪
李春児
2番手男役が演じるには、ちょっと若すぎる役にも思いますが、邪念を振り払って? あーさが可愛い春児を演じてて、泣かされました。
ラスト、春児役のあーさのキラキラ、ウルウルした瞳にも光るものが…
見せ場と言えば、京劇の場面『挑滑車』のいち場面を演じるために、他の生徒さんたちよりお稽古は大変だったと思います。
この場面は、必要不可欠な場面(文秀との再開)です。
華やかな見せ場になっていて、手応えを感じていることでしょう。
李玲玲 朝月希和
まさか!退団公演でこの役…?と思いましたが、他に適当なお役もなく…
でも結果的にはすんなり飲み込めました。
幼い頃のあどけない表情や仕草から、妙齢の女性へと 玲玲の成長をうまく表現していてよかったです。
文秀に引き取られてからの衣装はきれいで、譚嗣同に思いを寄せられてのあたりの芝居もほっこりします。
譚嗣同に「ずっとそばにいてほしい」とプロポーズされて、のちに夫・譚嗣同が処刑される場で「ずっとあなたのそばにいるよ!!」という場面は熱いものがこみ上げます。
原田先生の手腕、あっぱれ
豪華衣装とセットも見どころ、壮大なイメージの曲も心震わせ、出演者の頑張りと相まって素晴らしかったです!
文庫本4冊分の長編大作を分かりやすくまとめられてて見応えのある舞台でした!
原田諒先生グッジョブです。
2幕は、エピソードがたくさん盛り込まれているので若干駆け足な感もありますが、今日初見だった友人は本も読んではいないのですが、わかりやすくて面白かった、との感想でした。
作品は本来、何の予習をしてなくても、1回観ただけでも楽しめないとだめなので、大成功ですね!
今公演、残念なのは、娘役さんの殆どがモブでもったいないです。
この作品を選んだ時点でそういうことはわかっていましたが…
今回は、「賞取り」の作品と割り切るしかないのですね…。
宝塚の総力をあげて挑んでいる本作、芸術祭賞受賞、確信いたしましたっ!