2023年3月14日 11時公演を観てきました。
ド派手な紗幕にワクワクです!!
プロローグ、男役さん祭りですごく素敵〜 目がいくつあっても足りないですっ!
セットの大きなトランプを使って、これからカジノを舞台に始まるぞ、というワクワク感を掻き立ててくれます。
…とひと場面ひと場面書いていたらキリがないので感想をどうしようか迷うところ。
先程、ヅカともさんからのLINEで「Twitterのイルカやキャベツが気になっています」とおっしゃってて…ネタバレしたほうがいいのか しないほうがいいのか悩みます。
とりあえず、ネタバレあったらごめんなさい、ということで ネタばれOKな方のみ御覧ください。
だらだら語ります。
初見ゆえ、見間違い、勘違いなどあるかもしれませんがご容赦くださいませ。
小説はまだ読んでないのですが、演出の小池先生、「カジノロワイヤルはパブリックドメインになっているので自由に演出できる」とおっしゃっていて、小説がベースかもしれませんが、ほぼ小池先生のオリジナル作品になってるのではないでしょうか?
登場人物や、ボンドvsル・シッフルという構図はそのままですが、盛り込まれているエピソードはオリジナル。
Twitterチェックで知った、「宝塚作品のパロディ」があちこちに散りばめられていて、楽しいです^^
囚われの身となったボンドとデルフィーヌ。
椅子に縛られたままボンドのナイフでデルフィーヌのロープを切る場面は『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』の一場面のようでした。
ジェームズ・ボンド 真風 涼帆
宝塚の男役の集大成がこの作品とは…
真風に寄せる小池先生の熱い思いと、存在そのものが男役の権化とも言うべき真風が作るにふさわしい作品。
もう、運命、というか 必定というか。
演技云々の前にもう「007」、ジェームス・ボンドを体現しています。
敵を欺くために、ヴェスパーと夫婦役を演じるという場面もありますが、
がっつり潤花ちゃんとキスシーンあり…
フィナーレのデュエットダンス、そして真風ひとりのダンスシーンもため息もの。
最後、ピンスポの中で、背中を見せる真風。
この背中を観て、下級生たちは育ってきたんだな…と胸アツ。
デルフィーヌ 潤 花
デルフィーヌは、ラテン語の『デルフィーヌス「delphinus(イルカ)」』からとった名前です。
普通のフランス人女性の名前ですけど、躍動感のある潤花ちゃんにぴったりのネーミングですね!
ロマノフ朝皇位継承第一位なのに、学生運動に身を投じてヒッピー仲間と街角で活動している活発な女性。
ヒッピーファッションも、潤花ちゃんだから美しく着こなしてました^^
学生運動の仲間のミシェル(桜木みなと)と警察に追われていたところを007に助けられ、愛が芽生えて…
ル・シッフル 芹香 斗亜
2番手として、数々の悪役をこなしてきたキキちゃん。
今回もクールな悪役、はまってます、
上目遣いの渋い表情はもう板について、睨みがきいてます。
小池先生が、ただの悪役ではなく、「ラスボス感」のある悪役にしたいとおっしゃって。
ロマノフの遺産を横取りして ネオ・ロマノフの創始者になろうと目論んでいて、ヒットラーのように人心を掌握してる只者ではない、切れ味のいいナイフのような男を好演してました。
ちょ、ちょっと!! ラスプーチン登場にびっくり!
知ってたけど、出るのは知ってたけど、やっぱり目から入るインパクトがすごいw
ゲオルギー・ロマノヴィッチ・ロマノフ大公 寿 つかさ
すっしーさんの軽妙なお芝居が大好き。
どんなお役でも、こんな人いる〜〜〜〜〜!っていう人物をさらりと演じて。
『神々の土地』や『アナスタシア』でのマリア皇太后も神々しくて素敵でしたが、
今回の落ちぶれ寸前のロマノフ大公も、ロマノフの再興を夢見て、ル・シッフルに利用される哀れな男、巧い!
M長官 松風 輝
映画の M長官は女性でしたが、今回は男性で、まっぷーが演じました。
同期の真風の上司役ですが、真風=ジェームス・ボンドとは、電話でのやりとりなので、最後の公演ですけど いつも花道でマネー・ペニー(花宮沙羅)と共に指示を出していて…
ミシェル・バロー 桜木 みなと
ミシェルは、デルフィーヌと共に志たかく学生運動している青年。
時代背景は1968年、5月革命前夜のきな臭さのあるパリ。
警官にマークされているミシェルも、いろいろ苦労してます。
そんな中、ル・シッフルの仲間のアナベル(天彩峰里)がミッシェルにモーションかけてきて…^^;
終始、女性(娘役)にリードされっぱなしのミシェルが可愛い♪
みんなが拳銃をぶっ放しているけれど、ミシェルは丸腰で 観ててほっこりする一服の清涼剤のようなお役です。
技術官Q /刑事 秋音 光
長官の下で 便利道具を開発している技術官。
ナイフ内蔵のトランシーバー型腕時計や銃内蔵のトランクなど開発してます^^
あきもは、舞踏会の場面で『オーシャンズ11』で演じたイェンになってて、喋り方も…あ、イェンがいる!てなって楽しい。
フェリックス・ライター 紫藤 りゅう
アメリカのCIAのエージェントで、フランスのルネ・マティス(瑠風輝)とイギリスのボンド、3人でル・シッフル包囲網。
今公演で退団のしどりゅー、見せ場たっぷり、かっこいいお役。
しどりゅー、もえこ(瑠風輝)に真風と長身の3人が並んだら、本当に様になる!
宙組男役らしい眺め^^
ビル・ターナー部長/ディーラー 秋奈 るい
M長官 下に詰めているビル・ターナー部長は、幕開きぐらいで、
主に、カジノのディーラーとして、でっかいルーレットに侍っています。
アンナ・ロマノフ 花菱 りず
ロマノフ大公の妻を色濃く演じていてお上手でした。
ちょっと軽い感じのご家族wなので よく雰囲気出てました。
マイヤ 小春乃 さよ
出番はあまり多くはないけれど、デルフィーヌの母親役で、アンナ・ロマノフとは対称的に、落ち着いた母親。
ルネ・マティス 瑠風 輝
真風とのコンビ感もいいし、ヴェスパーとは夫婦、という役どころで見せ場多く美味しい。
瑠風も、次期体制では3番手入りするでしょうから、今ガンガン売り込み中、かしら。
ドクトル・ツバイシュタイン 若翔 りつ
りっつのビジュアル、すごい〜 笑う〜 でちゃんとソロもらってるのはさすが、歌上手。
小池先生もおっしゃってましたけど、こういう作品に欠かせないのが、怪しい科学者。
…ということで、見た目からして怪しすぎる科学者を具現化に成功!
雪組の『蒼穹の昴』の天月翼くんの安徳海もすごかったけど…^^
支配人ジェラール 澄風 なぎ
たっく、今公演でご卒業、残念!!
何を演じても、自然で説得力があるから、大好きな芝居巧者さんでした。
最後のお役、「カジノ・ロワイヤル」の支配人、ジェラールは、出番も多く目立つお役。
よかったですね!
ジャン 優希 しおん
今公演は、キヨちゃん(優希しおん)の身体能力の凄さ、どや!な場面がいっぱいあり、楽しめました。
ル・シッフルの部屋で、話をしてるところへ、なんの脈絡もなくいきなり躍り出てくるキヨちゃんに笑った^^
他にも、ジャンプして脚をあげたら、つま先が後頭部に付きそうな柔軟でバネのあるキヨ、身体能力の高さを存分に見せてくれました。
アナベル 天彩 峰里
初日を観た友人に聞いたとおり、押しも押されもせぬ娘役2番手でした。
あこまで歌えて、濃い芝居をできる娘役さんは他に見当たらないです。
文春騒動があったので心配してましたが、じゅっちゃん(天彩峰里)は、通常運転で、小池先生のリクエストどおり、強くて色っぽい女性を好演。
Twitterで鞭を持って…て聞いてたけど、ほんとに鞭持ってるしw
強いわ。頼もしい^^
イリヤ 鷹翔 千空
割食ってる感。
役柄的に、途中出番なし、大物は最後に出る、って言って、最後に出るけど、あまり本筋に絡んでなくて残念…
イワン 真名瀬 みら ミロン 嵐之 真
ル・シッフルの用心棒で、いつも共に行動していて目立ちます。
ロマノフの紋章・双頭の鷲を表現する時に、お二人が鷲になるのも面白い趣向でした。
イリーナ 水音 志保 ニーナ 山吹 ひばり
デルフィーヌの妹たち、すごく可愛い、いや美人姉妹
グレゴリー・ロマノフ 風色 日向 アナトリー・ロマノフ 亜音 有星
あの親にしてこの子あり、なロマノフ大公のチャラい息子たち。
お二人ともビジュアル良しだから、登場すると場が華やかになりますね。
これでこそスター! スターの証♪
ヴェスパー 春乃 さくら
はるさくちゃんは、4番手ですが、次期トップ娘役が決まっています。
歌唱力と品のある佇まいが良いですね。
今回は、真風の奥さん役になって事件を追求するいいお役。
とは言え、インパクトはまだ弱いです、これからですね。
ローズ 夢風 咲也花 リリー 愛未 サラ
長身宙組の長身娘役ツインタワーのお二人。
ショーでは大活躍ですが、今回、一本物なので真風とジャマイカの場面で1回銀橋を渡っただけであとはモブ?
もったいないけど…今公演、娘役さんのお役少ないですよね…
マハラジャの妻 有愛 きい
きいちゃんも、文春で嫌な思いをされたと思います。
今日、元気なお姿観れて嬉しかったです。
場面すぐにきれいな声が聞こえて来て、どなた??と思ったら…きいちゃんでした。
堂々の歌唱、お名前もアリアですものね、大切な歌姫、頑張ってほしいです。
クレマン 真白 悠希
すごく目立つお役でしたね^^
キキちゃんのディナショーにも呼んでもらってましたし、今グイグイ来てるのかも?
カジノの皆さんの前でロマノフの秘宝、ティアラを披露するお役。
これから上がってくるのかもしれませんね。
カジノ・ロワイヤルはアクション多めのビジュアルを楽しむ作品
話がそんなに複雑でもないのと、アクション多めで、ゴンドラも登場してビジュアルを楽しむ作品。
舞台セットや、映像も華やかで気分が上がります。
そして、真風をはじめとする、宙組のみなさんのビジュアルを楽しむ公演。
心が震えるような感動の場面はなく、カラッと明るいサヨナラ公演です、さすが、真風と潤花ちゃんのサヨナラだわ^^
フィナーレ
あ、そうそう、フィナーレの歌手が歌うのが「イルカの歌」。
内容、悪くは無いけれど、もう少し格調の高いお歌で締めてほしかった、というのは個人的な意見です。
真風と娘役さんで踊る、大階段からの場面、衣装も素敵で、みんなが少しずつ真風と絡むの、いいですね。
真風の左にはるさくちゃん、右にじゅっちゃんで3人並びの後、
いつもなのか、今日だけかわからないけれど、
真風は、じゅっちゃんの頬に手を滑らせて、人差し指で鼻の頭をちょんと突いたのが可愛かったです。
キュンキュンきちゃった^^
後もう一度、見れたらいいなぁ…