アウト!? セーフ!? よよいのよい♪
『カジノ・ロワイヤル』初日の幕が開いてから1週間が経ちました。
4日目の3月14日に観に行ったので、現在は、さらにお役と役者が馴染んで楽しくなっているころでしょうか?
今回の『カジノ・ロワイヤル』は、幕が上がる前から、演出の小池修一郎先生がコメディだとおっしゃっていて
連日、笑いが起きて楽しい観劇タイムになっていますね。
昨日、観てこられたヅカともさんからも「めちゃ笑った〜」とご報告頂きました。
⚠️以下、好み、感想は人それぞれ、と納得しておられる方のみどうぞ。
ネタバレありますのでまっさらな状態で観劇したい未観劇の方はブラウザバックお願いします。
『カジノ・ロワイヤル』は、割と中身からっぽな娯楽大作
ストーリー破綻してないし、最後めでたしめでたしのハッピーエンドだし良かった。
小池先生お得意の、舞台機構を使った…というより、松井るみさんの装置デザインが素晴らしかった〜♪
かっこいい男役さんが大勢登場して、カジノという巨万の富が動くところなのでセットも衣装も豪華で華やか。
目が喜んでました^^
今公演は、真風涼帆&潤花のトップコンビのサヨナラ公演なので、
ひたすら真風をかっこよく描いてあれば大成功!
『MAKAZE IZM』のいち場面で、
カンパニーから逃げ出した真風の代わりに、他のみなさんが、真風主演作品の主人公を演じる、という 真風オマージュの場面がありましたが…
『カジノ・ロワイヤル』でも、ちょこちょこ、真風出演の過去作品を彷彿させるセリフやシーンがあって 小池先生の遊び心が楽しいです。
それで笑いが起きたりするわけですが、先日一緒に観た友人は、帰りがけに
「ん〜 私は『応天の門』の方が面白かった」と話していました。
わかる気がしました。
見た目華やかで、生徒さんはどなたもかっこよく、
上級生から下級生まで使われていて見どころがあり、
退団者には、きちんと見せ場を作ってあげていて、退団者に温かい作品です。
真風の出演作を懐かしく思い出す場面も散りばめられており、さすが小池先生、ぬかりないな…と思ったのも事実。
それでも、眼福ながら、感動がないので物足りなく感じる方もいらっしゃると思います。
張り子の虎と申しますか、
おもしろうて やがてかなしき カジノ・ロワイヤル
ハイ、字余り〜!!
サヨナラ公演『カジノ・ロワイヤル』は駄作ではない
感想に正解はないので、人それぞれ、好みも違いますし、応援している生徒さんも違いますから、同じ作品でも見方も感想も違います。
それでも「駄作」と言われる作品は、「これ、無理」という人が多数を占める場合に認定されるようです。
劇場で観ていない「駄作」と呼ばれた2作品を、スカイステージで録画して観ようとしたのですが…15分でギブアップ〜!
…だったわ、と劇場で観たヅカともさんに話したら、劇場で観たら、テレビで観るより幾分マシ、とのことでした。
納得。
劇場マジックとでも言うべきか、劇場で観たら、お歌もお上手に聞こえますし、生の芝居のエネルギーが心を震わせてくれますから、感動しやすいです。
それに…大好きな生徒さんと同じ空間にいるだけでなんだか嬉しかったりしますね^^
「駄作」は、多くの人が、コレ、あかん〜orz ってなるので、初日のTwitterに心折れた嘆きのつぶやきがあふれます。
『カジノ・ロワイヤル』、爽やかな気持ちで帰って欲しい、という先生の希望ですので、
あぁゴージャスでかっこよくて、楽しくて…まさに真風涼帆の退団にふさわしいじゃないか!と満足して帰れます。
え〜〜退団公演なのに一本物〜〜? とかすかに抱いた不安も吹っ飛んだのでした。
意図したわけでなくても、なぜか退団公演に駄作が多いと言われる件
作家、演出家なら誰だって、自身の身を削って書いた作品が、名作とまではいかなくても、心温まるいい作品だった、と言われたいと思うのです。
駄作を作りたくて作っている作家さんはいらっしゃらないのになぜ退団公演に駄作が多いと言われてしまうのか。
最後だから、こうあってほしいというファンの思いとのズレが低評価の所以なのかとワタクシは理解しています。
宝塚100周年以降に退団された各組のトップスターさんと作品をまとめました。
全12作。
私見で申し訳ないのですが、ワタクシの退団公演で一番好きな作品は
明るくさっぱりとした性格が素敵な壮一帆さんの人柄に合った作品で、爽やかな風が吹くようなラスト、なんとも言えず素敵でした。
それ以来、一位の座は揺るぎなかったのに、
2021年の珠城りょうさんの退団公演『桜嵐記』が素晴らしく、プロットもよく、泣かせるストーリーで素晴らしかったです。
ということでワタクシ的退団公演の2強。
いろんなご意見があるとは思いますが、個人的に一番がっかりしたのが
柚希礼音様退団公演『黒豹の如く』。
タイトルもポスターも素敵でちえちゃん(柚希礼音)らしいな〜と思っていたら、実は「黒豹」と呼ばれていたのは、おじいちゃんだった…っていう、はぁ〜?何ソレ?
セリフもちょこちょこ気持ち悪くて(笑)残念。
宝塚100周年を盛り上げたトップオブトップの退団公演、さぞかし素晴らしいものになるであろう、と期待していただけに残念無念。
やはり期待しすぎるのは駄目ですね。
退団公演は、宝塚人生の中で1回しか無いので、いい作品とめぐりあいますように、と祈るような気持ちです。
宙組、雨降って地固まる、じゃないですが…潤花ちゃんが言っていたように、今、宙組トップコンビ退団のラストデーに向けて、
すごく熱くまとまっている気がします。
1人も欠けることなく、元気に東京宝塚劇場千秋楽を迎えていただきたいです!
もう1回観れるかしら…お断りがなければ…(祈)