宙組公演「シャーロック・ホームズ」マイ初日から、20日近く経つと言うのに、まだ感想を書けていない…
Delicieux!が楽しすぎて、観終わったら、ホームズがどっか飛んで行っちゃってます。
一応観たので感想を書きとめておこうと思います。
生田大和先生の挑戦
世界的に有名なキャラクター「シャーロック・ホームズ」を題材にした二次創作は、多数存在するので、この舞台も、小説ではないけれど 二次創作的なものかも。
今回の作品は、コナン・ドイルの作品の中から3つのホームズ作品を選んでひとつの作品に編み直したものだそう。
・最後の事件
・ブルース・パーティントン設計書
演出の生田大和先生は、ホームズシリーズの小説から、ちょこちょこっとエピソードや、登場人物を借りてきて、つなぎ合わされたのですね~♪
ひとつの作品として、違和感なくまとまっていて、生田先生のチャレンジは成功しています。
で、話として面白いかというと…一つ前の月組の「桜嵐記」が感動的でものすごく心揺さぶられた作品だったので、ホームズの印象が霞みがち for me。
スカーレット・ピンパーネル的な・・・
幕開け、下手の潤花ちゃんとすっしーさん(寿つかさ)さんのシーンが終わったら、上手から 真風の声… 真風はどこだ?
あのでっかい、浮浪者風の男は…そう、我らが真風♪
スカーレット・ピンパーネルで、主人公のパーシーが、変装する「グラパン」のように、頭(鬘)から、鼻まで覆うマスクを着けてい手・・・
変装して、ロンドンの街中をパトロール。
後は、終盤で、ホームズvsモリアーティの対決。
フェンシングのような細い剣でやり合うところも、見せ場のひとつで、スカピン味ありました。
あの剣は・・・一体いつから持ってたの? 誰かが渡した?
ちゃんと観てなかった ^^;
小ネタ満載の「シャーロック・ホームズ」
シャーロック・ホームズのシリーズは、中学生時代に何冊か読んで、謎解きを楽しんだぐらいで、ホームズのキャラクターまでは知りませんでした。
観る前に、ちょっとWikipediaをググったり、Netflixで憂国のモリアーティを観たり、Amazon Primeで映画を途中までw 観たりして。
ワトソンが、軍医で、イギリスに戻ってきてたことや、結婚するから、と婚約者をホームズに引き合わすと 職業を言い当てたり、挙げ句に怒らせたり(映画)、ホームズの話はワトソンが回想録という感じで書いている(Wikipedia)こと、最後はホームズとモリアーティが渓谷で二人して落ちていくところは、「最後の事件」の挿絵(Wikipedia)を思い出しながら観てました。
生田先生とシャーロック・ホームズについての著書もある北原尚彦さんとの対談で知ったのですが、ホームズが、考え事をするときは、両手を合わせて三角を作るのが癖だったのも、舞台に取り入れてる、と。
真風のあのポーズにそんな意味があったとは。
次回「シャーロック・ホームズ」を観るときは、もっと細かく注意して観ようと思いました。
北原尚彦さんは、ちらっとしか登場しない、ボヘミア王のマスクにも、こだわりがあることを見抜かれていました。
さすが、シャーロキアン!
いろんなエピソードや原作にあるセリフが盛り込まれているので、シャーロキアン(シャーロック・ホームズの熱烈なファン)が観たら、これは、あの場面。。とか、あった、あった!と 小さな発見がいくつもあって楽しいでしょうね。
こだわりの詰まった小道具たちが、ホームズの世界を彩ります
お衣装も時代を写して、とてもシックでブリティッシュ、素敵ですね、さすが、こういうのは有村淳先生のデザインが、ゴージャスで素敵です♪
小道具にはこだわられたとのことですが…
スカイステージで北原尚彦さんとの対談で生田先生が着ておられたTシャツ!!
黒地に白で ホームズの横顔、そしてロゴが
Sherlock Holmes Kobe ん? 神戸?
神戸北野町の異人館のひとつに英国館があります。
そちらの異人館では、シャーロック・ホームズの部屋が再現されているんですって。
ワタクシ、異人館パスポートを持っているんですが(パスポートを買うと、1冊に1回ドレス体験が出来ますw)まだ、英国館、行ってなかった…今度行ってみようと思います。
シャーロック・ホームズの二面性が面白い
普段はちょっと変人だけど、事件解決には優れた才能を発揮するシャーロック。
何もない時は退屈してて、パイプをくゆらせたりしているのだけれど、アパートの部屋の中で拳銃ぶっ放したりする、とんでもない野郎の部分も。
それでいて一度事件が起きると、推理が冴え渡るのが…こんなところにも、ギャップ萌!(笑)
おひとよしの相棒のワトソンがいるからこそ、ホームズのキャラクターが輝く気がしてます。
真風涼帆 ホームズと 桜木みなと ワトスン が、ガッツリ組んで、芹香斗亜 モリアーティと対峙するという構図は、前大劇場公演「アナスタシア」の
真風涼帆ディミトリと 桜木みなと ヴラド 対 芹香斗亜グレブ のようで、似たのが続くな~と。
トライアングル・インフェルノとは?
公演解説に、ホームズと、モリアーティ、アイリーン・アドラー 3人の
「トライアングル インフェルノ」とありました。
シャーロック・ホームズはもちろん、モリアーティも、アイリーン・アドラーも、個性的なキャラで、2番手、トップ娘役なので、それぞれ目立っているけれど それぞれの関係性がトライアングル、というほど 強くなかったような?
ラストシーン、含みがあって好き♪
「最後の事件」同様、ホームズとモリアーティ、この作品のモチーフとなっている鎖を引き合ううちに、谷底に落ちてしまうけれど…
ふたりとも生き残っていて、
女嫌いのはずのホームズが、アイリーン・アドラーには惹かれたようで、二人で旅立ちますが、
その駅の駅員に、二人は気づかないんですが、モリアーティなんですね~♪
物語はまだまだ終わらない、という、今後に期待をもたせる終わり方、好きですわ♪
色々書きたいことあるけど、今日は、梅芸で「マタハリ」17時公演を観てきたので、宙組のキャストの印象など、後日書きたいと思ってます^^