2月25日木曜日 11時公演、B日程初日の最初の公演を観てきました。
昨日の役替りキャストの感想の続きです。
今日は、主要キャストで、通し役の感想です、昨日同様…
私が思ったこと、感じたことを書いていますので、贔屓愛の強すぎる方は、閲覧ご遠慮ください。
あくまでも一個人の感想ですのでご理解お願いいたします。
ロレンス神父 英真なおき
英真なおきさんのはまり役ですね~安定のロレンス神父様。
初演の星組、2012年の月組、2013年の星組再演、そして今回星組での再々演で4回目のロレンス神父様。
父親のモンタギュー卿よりも、愛情をもって接していて、温かい人柄な神父さま。
英真なおきさん、毎回慈愛に満ちた神父様を好演しています。
ティボルトを刺殺してしまったロミオが追放されることになり、ロミオにひと目会いたいジュリエットの指輪を言付かって 乳母が神父様の元へ。
ロミオと神父様と乳母の3人の歌唱場面には、いつも泣かされます。
2013年の新人公演では、ロミオ=礼真琴、ロレンス神父=ひろ香祐、乳母=妃海風の95期成績上位トリオが最高のパフォーマンスを見せていて、素晴らしかったんです。
このシーンは、本当に歌唱の力で心震わされます。3人ともがお上手で素晴らしい!
モンタギュー卿 美稀千種
2013年もモンタギュー卿でしたね。
モンタギュー卿は、両家の諍いの場面などには出てこられますが、キャピュレット卿ほど癖が強くないの、印象あっさりめ。
ロミオとあんまり絡んでいないロミオのお父さん。
モンタギュー夫人 白妙なつ
2013年は、歌上手の花愛瑞穂さんが演じておられましたが、今回、白妙なつちゃんが予想通りのキャスティングで 安定の歌唱。
ロックオペラモーツァルトでも、歌唱ソロナンバーもらってましたね、組長、副組長がロミオの両親だなんて、すごつよだわ、ロミオ。
赤のキャピュレット夫人との歌唱競演の場面が聴き応えありますね。
「憎しみ」を二人で歌い上げる場面ね。
赤対青で、とてもわかり易いです。
そして ラスト、霊廟で和解する場面での「罪人(つみびと)」は、泣けます。
こんな犠牲を払わないと 争いを止めることはできなかったのか、と。
キャピュレット卿 天寿光希
モンタギュー家に比べて、キャピュレット家は、夫が家庭を顧みず、妻は寂しさを紛らわせるために甥のティボルトと怪しい仲…しかも家計は火の車。
家の財政のために、娘を金持ちの男と結婚させようと目論む最低のオトコ。
ちょっとタイプ的に、「ドクトル・ジバゴ」のコマロフスキーに似てるかな?と。
あごひげ蓄えて、メイクもキツめにして、イヤラシイ感じを出してました。
学年も上がってきて、蔑天骸(東離劍遊紀)や、龍神(龍の宮物語)などの一癖あるお役も芝居巧者のみっきーがうまく演じて、お芝居のスパイスになってました。
星組の過去2回のロミオとジュリエットでは、一樹千尋さんが演じておられたお役なので、若い(一樹千尋さんに比べて、)みっきーだとちょっと弱いかな、と。
一樹千尋さんのどしりとしたお父さんと違って…これはもう、埋めようがない学年差ゆえでしょうか。
そして、よく、ショーで歌唱場面をもらっているみっきーなのですが…ワタクシ的に、一樹千尋さんのどっしりとした声と佇まい、貫禄がデフォルトなので ちょっと物足りなく感じてしまいました。これはあくまでも、私の過去の観劇経験からくる、個人的感想です。
キャピュレット夫人
キャピュレット家は、ジュリエットのお父さんのキャピュレット卿もですが、お母さんのキャピュレット夫人も、「夫を愛したことなど無いわ」と言い放ってます(歌ってます)し、お金のために娘を… 心のスキマを埋めるためにティボルトと…と 母というより女を生きてる人。
モンタギュー夫人同様、キャピュレット夫人も競演以外に、ソロの歌唱があって、星組の歌姫のあんるちゃん(夢妃杏瑠)がキャスティングされました。
私が期待しすぎたのかもしれませんが、いつものような迫力を感じられず…
キャピュレット夫人、としても物足りなさを感じてしまいました。
次回の観劇には、進化してるといいな~♪
乳母 有沙瞳
もう、文句なしに歌がお上手で、心情を表すお芝居が上手で。
星組では、初演の白華れみちゃんに泣かされ、男役ながら、オーディションでこの役を勝ち取った美城れんさんに泣かされ、またしても、有沙瞳ちゃんにっ!
乳母は、ずっとジュリエットのそばにいて、私が産んだ子じゃない、でも我が子のようだ、といつもジュリエットの幸せを考えています。
ロミオから結婚の意思表示のピンクのバラを言付かって歌う「あの子はあなたを愛している」。
素晴らしいよ! 歴代みんな素晴らしい!
星組は、歌える生徒さんを大切にしてくださいね! こんなに心の琴線を震わせるんだもの、胸に沁みるわ…
私は、ラスト、霊廟でベッドに横たわるロミオとジュリエットの死を悲しむ母親たちとはうらはらに、悲しみは同じかそれ以上なのに、立場上、下手で、床の上にペタンと座って泣いている乳母の哀しみが手にとるようにわかって 泣けました。
小ネタ集
★彩葉玲央くん、仮面舞踏会で、得意のバトントワリングを披露♪
おぉ~~ ようやく披露できる場面をもらえたね!よかった!!
バトン、と言えば、どいちゃん(鶴美舞夕)。
月組では、「1789」でパレ・ロワイヤルの広場で、新斗希矢くんが、「ピガール狂騒曲」で颯希 有翔くんがバトントワリングで場面もらってました。
みんな 無くて一芸は持ってますね~♪
★衣装について
宝塚歌劇公式HPにロミジュリの先行画像出た時から大ブーイングの衣装、有村先生とも思えないデザインで。
「究極のロミオとジュリエット」、と演出の小池修一郎先生が絶賛する今公演ですが、唯一残念なのが衣装。
それも、肝心のロミオの衣装が、作業着風。安っぽい。
さすがに、ベロンとした衿の大きな衣装は味気もなにもないので、
衿の縁にスタッズが付けられました。(2021.2.26現在HPで確認)
そして、更にスタッズが追加され、スタッズとスタッズの間にチェーンが渡されました。(2021.2.25劇場にて確認)
さて、これからまだまだ進化するのでしょうか。^^;
他のキャストの衣装の方が、色もデザインも布の質感も素敵で、なぜ肝心のロミオの衣装がこれ?と疑問。
コロナで収益落ちてるから、衣装代の予算削減されたのかと思っちゃったよ 笑
今回は、有村淳先生と趣味が合わなかった、ということにしておきます。
★プログラムが進化
歌の歌詞が13曲も載ってるんです! ありがたいです!
そして、プログラムにどの場面で、どの曲を歌うかが書いてあるのです。
素晴らしい!
これで、家に帰ってからも脳内再生が簡単にできるのと、ひとりロミジュリごっこもできます♪ 嬉しいw
観てる時は、あ!あ!っていろいろ気づくのですが、脳みその上をススーッと滑ってどこかへ行ってしまいます。
重要なことを語りそびれてたら、こそっと追記します。
明日は、「ダル・レークの恋」の配信の日。
配信チケットは今日、購入しました。
昨年の、先の見えない不安と、宝塚が休演になって演劇界はどうなってしまうのだろうというモヤモヤと、演劇を観たくてもどこも演ってない!という状況で辛かった。
今は、観劇や配信視聴に忙しく、チケットのエントリーも忙しくなってきて…
出演者、スタッフ、劇場関係者の努力で演劇を止めずに回し続けられています。
感謝しかないです!
どうかお元気でゴールにたどり着けますよう、願っています。
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