2022年、観劇始めは、月組公演から♪
先日、月組新トップお披露目公演「今夜、ロマンス劇場で」を観てきました。
新年、松の内とあって、門松が飾られて、お正月気分の宝塚大劇場。
開演アナウンスが、「あけましておめでとうございます」から始まるのも、特別感があっていいわ♪
「今夜、ロマンス劇場で」、楽しい作品で芝居の月組を実感
新トップコンビお披露目と、人気の演目でチケット難、と言われています。
しっとり感のある月城・海乃コンビに期待が集まっているのも大きいと思います。
私も「宝塚友の会」チケット全滅で、友人のお誘いが無かったら観れてなかったです。
まだまだペーペーですが、平日狙いなので大劇場公演が当たらなかったなんてことはなかったのに…。
観劇してから、3番手ありちゃん(暁千星)の異動の発表がありました。
今回、れいこ、ちなつ、あり、おだ(月城かなと、鳳月杏、暁千星、風間柚乃)の4人の並びも安定していい感じ、と思っただけに、驚きました。
映画を舞台化することで、工夫が求められる場面もありますが、小柳先生、お上手でした。
スムーズに映画から現実世界に移行してます。
白黒映画の中に登場する人物たちは、皆さんモノトーンの衣装ですし、紗幕を利用して、映画から抜け出したり、映画に入ったり。
ラストの健司との分かれからラストの華やかな舞踏会への鮮やかな切り替えに泣かずにはいられない演出です。
アクの強い登場人物が多いけれど、みなさんお上手ですし、れいこちゃんが巧い!
新生月組に期待♪
ちょっと地味な映像ですが、このドアが開くと白黒映画の中へといざなわれます。
この公演観た後に、花組の東京宝塚劇場公演中止期間延長や、雪組ODYSSEYの全日程中止、組替えのニュースなどが発表になり、感想をUPするのが遅くなってしまいました…
せっかく初見の感想を記録、と思ってたのに、はや2回目観劇が明日に迫っていてアセアセです。
マイ初日 キャスト別感想
ざっくり、キャスト別の感想を書き記しておきます。
⚠ネタバレありますのでご注意ください。
月城かなと
圧倒的美しさに目を奪われます。
以前は、すごく美しいのに押出が弱くて もっと掴みに来て!と思うほどでしたが、今は、学年も上がり、美しさと落ち着きがまた、ほかのトップさんとは違う魅力になってますね。いい感じ♪
白黒映画の中の主人公・お転婆姫の美雪(演:海乃美月)に憧れ、彼女にスクリーン越しにでも会いたくて「ロマンス劇場」に通い詰めている健司役。
白黒映画の中から飛び出してきた美雪はお姫様だから、健司を下僕(しもべ)と呼んで言葉遣いも命令調。
これが、宝塚的に、大丈夫?という心配もありましたが、逆に面白くて、悪気はないけど次々に問題行動を起こす姫の尻拭いをさせられる健司に同情^^;
物語に引き込まれます。これ、映画と同じね。
映画にもありますが、2人が藤の花の下で心を通わせる場面、大好きです!
あの、昭和な、電話ボックスでガラス越しにキス。
ガラス越しにキスといえば映画「また逢う日まで」(1950年)です、時代設定が1960年だから、まだこういう感覚なのね、純。
こんな演出も、れいこちゃんが「静」の佇まいだからすんなりと入ってきます。
海乃美月
うみちゃんも落ち着いた感じで、お転婆姫、なんて似合うのかな?って思ってたけど、違和感無かったです。
ただ、彼女の悪気のない行動が撮影現場を混乱させる様子は、映画のほうが、クローズアップなどがあってわかりやすかったです。(演出の問題 ^^;)
「ローマの休日」のアン王女のように、ラストでまたお姫様にもどるところは、とてもお姫様然として、貫禄というか、納得の存在感を感じました。
これは、若手娘役ではできないお役。
鳳月杏
ちなつちゃん、最高~~~!!
独特の存在感は、原作映画の中の俊藤もですが…キザでかっこいいハンサムガイ、ハマってました~w
真っ白の衣装にハットって、まさに大スター!なのに、ドリフターズのコントみたいに頭の上に金盥(かなだらい)が落ちてきて…それでも怯まないハンサムガイ!(笑)
好きだわ~~ww
俊藤と一緒に出てる、セブンカラーズの娘役さん7人がすごく可愛いです!!
暁千星
演出の小柳先生の作られたオリジナルキャスト、大蛇丸。
シリアスに怖いのかと思いきや、笑える設定。
少し 「エリザベート」のトート閣下味があるのですが、笑いを取りに来てる。
ふすまを開けたら、顔がギリギリのところに来てて。
もっと近づいていい、とれいこちゃんが言ったとか…^^(ナウオンより)
指使いが気持ち悪い大蛇丸(笑)、これは狙ってやってますね^^
従者がトートダンサーズのように侍ってて。
この役は小柳先生が「エリザベート」のトートを意識して作られたのかな、と。
実際 天紫珠李も礼華はるもトートダンサーでしたし。
ありちゃん(暁千星)は新公でトート役を演じていますから。
風間柚乃
健司の撮影所仲間の助監督にして、恋のライバル(負けてる)。
おだちんの芝居は安定してて、滑舌も台詞回しもいいし、動きもすごく自然で芝居に引き込まれます。
今回、そんなに出番が多いとも思えないけど、(実際映画はほとんどがモブなので仕方ない) 健司の脚本が選ばれたときなど、悔しさをにじませる感じとか、良かったです。
もっと、おだちんの芝居が観たい、と思わせてくれる芝居巧者ですね。
彩みちる
雪組から来たばかりのみちるちゃん。
キャトルでブロマイド見て、うーちゃん(英かおと)の隣にあるけど…月組99期娘役??…え、誰??って思ってしまった orz
ちょっと写りがみちるちゃんぽくなかったので。
今回は娘2として、社長令嬢役で、健司に恋してる設定。
みちるちゃんは、何度も言ってますが、ヒロイン経験豊富で、存在感というか、安定感がありますね。
ちょっと恥じらう姿も可愛いし、美雪に「あいつとはそんな仲じゃないんだ」って聞いて、ホッとするところもいいですね^^
これから月組で、どうご活躍されるのかとても楽しみです。
きよら羽龍
昔の映画の女優さんの役。
実はロマンス劇場の主人も、映画の中のヒロインに恋をして…と健司と同じなんですね。そのヒロインがおはねちゃん。
ソロあります、すごくきれいな歌声で、耳福。
娘2? 3? 4?とわからないけど、劇団の推しが強い娘役さん。
実力があるので、トップ娘役に一番近い気がしてます。
今後がとても楽しみな生徒さんです!!
その他のお役について
新トップコンビお披露目公演ですから、2人がクローズアップされる作品で良かったです。
映画では、他はモブなので心配しましたが、小柳先生がオリジナルキャラクターを作ってくださったのがよかったのと…
それぞれが、個性的で、脳みそに爪痕残します^^
三獣士が面白いです!!…って言うか、可愛い^^
狸吉(蓮つかさ)、虎衛門(英かおと)、鳩三郎(柊木絢斗)って脱力しそうなキャラなのに、ほわほわといい味出してます^^
鳩三郎は、喋れない設定なのに、笑いを取るというファインプレーな、みよっしーw
月の精霊ディアナ
映画でも現実にも出てくる月の精霊(晴音アキ)はどういう役どころかしらと思ったら、ピノキオに出てくる女神さまのように諭してくれて、見守ってくれる存在♪
はーちゃん、出番は多くないけど良いお役^^
警官
あさぴ(朝陽つばさ)が、銀橋で笑いを取ります^^ 目立ってました^^
博多座公演「川霧の橋」でも、いい味出して笑いを取ってたので、今回に繋がったのかな?
俊藤の付き人3人
ダンサーの蘭尚樹(100)、彩音星凪(101)のダンスが好きなんですが、今回お二人は、彩路ゆりかと共に俊藤の付き人役。
舞台上に人が大勢いるところでの出番なので目立ちにくいのが残念。
大御所2人の見せ場も少なかった
いつも、さすがの芝居で魅せてくださる組長の光月るうさんと、芝居巧者の千海華蘭ちゃん。
今回は、前大劇場公演「桜嵐記」の様な見せ場はなかったですが、鬘やひげ、メガネで貫禄を出してる華蘭ちゃん、うまいし、
ロマンス劇場の劇場主のるうさんもおじいさん味出てました。
初日から明日で2週間♪
花組の東京宝塚劇場公演の中止が延びたり、雪組のODYSSEYの全日程公演中止が決まったりとコロナの影響がまたじわりと来てますね。
兵庫もまた増えてきてます。
今公演は1月末まで。なんとか千秋楽を迎えられたらいいな。
ちなつちゃん演じる俊藤が、アマビエを肩につけたり、中羽根に紙垂(しで)や疫病退散?の御札を付けて踊っているので、効き目があるといいのですが…
月組公演、最後まで走りきれますように!!